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適切な購買

適切な購買

ときにふと思う。私は「適切な人」に販売できているのか、と。

以前もどこかで書いたが、「どんな人にçanomaの香水を使ってほしいか」という質問に、私はいつもうまく回答できないでいる。香りを気に入って、設定された定価を出すことに抵抗がない人であれば、どんな人であれ嬉しい。

上記2条件を満たす人がどこにいるのかわからないため、私は呼ばれればどこにでも行って店頭接客を行なっていた。それが“正しい”こ

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大丈夫。大したことはないし、すべては変化しているし、いつまでも続かないから

私たちはいつも
「安心」や「安全」や「安定」を
得たいと思って、
それを追い求める生き物ですが、

ある時、
そんなものは存在しないんだ、ということに
気づいたりします。

それでも、この社会は
安心や安全や安定を得るために、

頑張って、働いて、頑張って、消費する、

というシステムになっていますから、

みんながそこに気づいてしまったら、
このシステムの形がかわってしまうのかもしれませんね(笑

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良い人が良い子育てをするとは限らない

良い人が良い子育てをするとは限らない

子育てというのは難しいもので、良い人が良い親になるとは限らず、良い親が良い子育てをするとも限りません。

まわりも認める良い親であったとしても、その子どもが問題を抱えて荒れてしまうこともあるでしょうし、まわりが思わず眉をひそめてしまうような親であっても、その子どもが優しく利発的な子に育つこともあるでしょう。

もちろんその要因にはさまざまなものが絡んでいて、一概にこれが理由と言えるようなものではあ

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叶えてあげる

叶えてあげる

✳︎今日のひとことなんでもいいのです。とっても小さなことで。
「自分にごほうび」だとちょっと遅い感じです。時間がかかると、体には自分のなにに対してもらったごほうびだかわかりません。体にはちょっと失礼だけど、時間という点においては体って犬くらいの記憶力だと思うとわかりやすいです。さっきしたそそうを、今怒ってももう遅い的な。
しかし、それと相反するかのように、全部ためこんで記憶してしまう。
だからもっ

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「愛と性と存在のはなし」第1回 〔性的マイノリティは存在しない〕 赤坂真理

「愛と性と存在のはなし」第1回 〔性的マイノリティは存在しない〕 赤坂真理

「男/女」と単純に分類しがちな私たちの「性」というものは、本来とても繊細で、多様だ。それは少しずつ認識されつつあるが、いま私たちが性を語る言葉は、あまりに人々を分断し、対立させ、膠着させるものではないだろうか。各々が性を語るその言葉の前提は、確かだろうか。マジョリティだと自認するあなたの「性」が、本当はもっと複雑で、深淵なものだとしたら――。私たちの内なる常識に揺さぶりをかけ、いまだ誰も語りえない

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ドストエフスキーと口述筆記。

ドストエフスキーと口述筆記。

きのう、なぜかドストエフスキーの話になった。

糸井重里さん、加藤貞顕さんと一緒にお昼ごはんを食べ、店を移動してだらだらとコーヒーを飲んだそのひとときに、なぜかドストエフスキーの話になった。「なぜか」というのはちょっと嘘で、理由ははっきりしている。ぼくがドストエフスキーTシャツを着ていたからだ。話はドストエフスキーが苦しまぎれに採用した、口述筆記に移った。

ドストエフスキーの著作のうち、少なくと

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noteをはじめて半年、書くことに関して少しだけ学んだ

noteをはじめて半年、書くことに関して少しだけ学んだ

どこか具合が悪いのか、そういうお年頃になったのか。昨夜の娘は「身体のどこかがママとくっついていないとぐずって起きる」モードだった。仕方なく横になりつつnoteを書いていたのだけど、言うまでもなく、即寝落ち。
朝、愛犬テンコに起こされると、手のひらには書きかけのnoteが3行残されていた。

——3行! もはや無! 

一瞬焦り、すぐに仕方ないやと切り替える。どこかで帳尻あわせればいっか。1歳児の湯

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人生がいろいろすぎて気が遠くなる

人生がいろいろすぎて気が遠くなる

ひょんなことからひとの半生をのぞき見し、その人生や家族の在り方の多様さに気が遠くなることがある。昨日もそんな日だった。

出張帰り。

羽田から渋谷駅に移動すると、どんよりとした空から大粒の雨が落ちていた。文字どおり抜けるような青空だった大分からのギャップに、うへえと声が漏れる。新調したばかりのお気に入りの靴を濡らしたくもなく、タクシー乗り場に歩いた。

10組ほどの列の最後尾に並ぶ。退勤ラッシュ

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「思う」について思うこと。

「思う」について思うこと。

これ、よそで言ったら大変なことになっちゃうね。

気のおけない友人たちとおしゃべりしていると、そういう話題に踏み込むことがある。SNSに書いたら間違いなく炎上しそうなこと。炎上するほど有名人じゃなかったとしても、たくさんの誤解を招き、軽蔑を招きそうなこと。そういう話題はなるべく避けて、ぼくらはSNS社会を生きている。

なんとなくこれ、「いいこ」を演じて、「いいこと」だけを言って、やればやるほど自

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クリエイティブにとっての最大の敵。

クリエイティブにとっての最大の敵。

先日、会社の田中さんから妙な感心のされかたで言われた。

「古賀さんは〇〇〇の原稿をやっていたときも、毎日 note を書いてたんですよね」。これだけ聞くと、どんなに忙しくとも実直に更新を続けるまじめなひとのように映るかもしれないけれど、感心のポイントはやや異なる。彼女が言わんとしていたことを年長者への礼を排したことばに置き換えると、「お前はあの原稿が大幅に遅れ、あの最恐におそろしい編集者さんから

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