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2023年M1、トップバッター超面白い問題勃発、「志らく枠」は誰が継ぐ?

2023年M1、トップバッター超面白い問題勃発、「志らく枠」は誰が継ぐ?

山田かつてない邦ちゃんの「さや香の最後のネタ全然良くなかった」で締まった2023年のM1グランプリ。Wトップバッターで優勝した令和ロマン、皆さま、お疲れさまでした!

とくに、令和ロマンは芸歴最年少優勝。歴史の時計が動いた音がしました。

18年は久保田暴言問題、19年は上沼大暴走問題、20年はあれは漫才なのか問題、21年は上沼大暴走問題リターンズ、22年は山田かつてない採点問題…毎年何かしら炎上

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PR会社の苦い体験

PR会社の苦い体験

今、PR会社が仕切った記者会見が話題ですが、ボクもいくつかのPR会社と仕事をしてきました。そして残念ながら悪い印象しかなかったなと、昔の記憶が呼び起こされました。

ワンショットで360度撮影できる新しいジャンルの新製品発表会を某PR会社に頼んだのですが、ゲストに当時よくテレビに出てた女子サッカー選手を招待するという提案がありました。

PR会社は、発表会にいくつのメディアがきて、記事をどれだけ書

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データを無批判に紹介してはいけない。例えば「IMD世界人材ランキング」の場合

データを無批判に紹介してはいけない。例えば「IMD世界人材ランキング」の場合

9月21日の朝、日本中を駆け巡った「IMD世界人材ランキング 日本は過去最低43位」という報道をめぐって、SNS上で「だから日本は駄目なんだ」的な論調が繰り広げられました。

ただ、筆者は「ランキング」と名前のついた記事には条件反射で「恣意的な操作が行われている、企業に都合の良いリスト」と構える癖があり、今回も直感的に「怪しい」と感じ、調べることにしました。

案の定、多くのツッコミ点のあるランキ

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第12回(経営戦略編):最新のマーケティング手法は、すべて「自発性の経済」(ボランタリー経済)と「組織・個人間の善意」(ソーシャルキャピタル理論)に基づいている。

第12回(経営戦略編):最新のマーケティング手法は、すべて「自発性の経済」(ボランタリー経済)と「組織・個人間の善意」(ソーシャルキャピタル理論)に基づいている。

●バタフライエフェクトが引き起こしたベルリンの壁崩壊

最近テレビで面白く見ている番組に、NHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト」があります。蝶の羽ばたきのような一人のささやかな営みが、いかに連鎖し、世界を動かしていったのか? そのダイナミックな歴史を、世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像をもとにストーリー構成した番組です。

どの回もとても面白かったのですが、僕が特に印象に残ったのは「

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第13回(経営戦略編):最新のマーケティング手法は、すべて「自発性の経済」と「組織・個人間の善意」に基づいている。ワークマンが公式アンバサダーにお金を払わない本当の理由とは?(後半)

第13回(経営戦略編):最新のマーケティング手法は、すべて「自発性の経済」と「組織・個人間の善意」に基づいている。ワークマンが公式アンバサダーにお金を払わない本当の理由とは?(後半)

●人はなぜ自ら進んで「ボランティア」という行為を行うのか

前回の「ボランタリー経済」の解説を踏まえ、同じ自発性という含意をもつ「ボランティア」の話から始めます。

今から30年前の1992年に、岩波新書から「ボランティア もうひとつの情報社会」という本が出版されました。著者は一橋大学教授(当時)の金子郁容さん。金子さんは米国スタンフォード大学などで数学とコンピュータの研究をした後、日本で「ネット

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第7回:京セラ・ソフトバンクと正反対、「頑張らないワークマン」の管理会計とは?(後半)

第7回:京セラ・ソフトバンクと正反対、「頑張らないワークマン」の管理会計とは?(後半)

前回は、管理会計の代表的な例である「アメーバ経営」について触れました。稲盛さんの類を見ない経営哲学から生まれた管理会計の手法が、京セラを世界有数のメーカーに育てあげ、破綻した日本航空をV字回復させたこと。そのマネジメントのKPIが「時間当り付加価値」であること。ただし導入するのはかなり難しいことなどを説明しました。

今回は、ソフトバンク孫さんの「千本ノック」の話です。ただ、稲盛さんと孫さんという

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マス広告の効果や使われ方は、“運用型”になって本当に“新しく”なったのだろうか? 〜私には車輪の再発明のように聞こえてしまう。

マス広告の効果や使われ方は、“運用型”になって本当に“新しく”なったのだろうか? 〜私には車輪の再発明のように聞こえてしまう。

※この文章は特定のサービスや特定の人物を指しているものではなく、ある“界隈”の話として、ずっとモヤモヤしていたことについて、一度くらい書いておきたいと思って書いています。

スタートアップ界隈で、運用型TVCMってのが出てきて、で、その説明をするときに、「これまでTVCMではちゃんとした効果測定がされてこなかった」とか、「売上に貢献する効果が見えにくかった」とか、「ブランディング中心で、ダイレクト

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企業と消費者とのオンラインコミュニティのこれから

企業と消費者とのオンラインコミュニティのこれから

きっかけは、2022年2月に放送された「ガイアの夜明け」で取り上げられてた株式会社「にんべん」のアンバサダーの話でした。

以前は、アンバサダーとしての意味合いが強かった。が…
インフルエンサーを使って、アンバサダーとして任命し、企業の商品やサービスを活用してもらうことで自然と認知度は上がってきたでしょう。

にんべんのだしアンバサダーの場合

こちらの記事にもあるように、にんべんのアンバサダーの

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『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』要約

『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』要約

 本が売り切れらしいので要約をどうぞ。どうやったら成功するかはアートなので再現性がない、しかし失敗はサイエンスだ!この22の法則を破ると罪と罰が待っているぐらいのイメージです。

はじめに

 前書きでは、大量の予算を確保したテレビCMのようなマスマーケティングへ対する無念さや、懸念について書かれています。
広告費を大量投下したら利用者が確保できて売り上げが取れた時代は(27年前の時点で)終わった

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フォローフォロワー時代の終焉

フォローフォロワー時代の終焉

先日、起業家のけんすうさんがこんなツイートをしていた。

さすがけんすうさんだな、と唸った。まったく同感である。

実際、私は今TwitterとTikTok(そのショート動画を掲載するためにInstagramとYouTube)にコンテンツを投稿し、それぞれ6万弱と14万弱のフォロワーを獲得しているが、急速にそのフォロワー数の意味を感じなくなっている。TikTokに至っては「まったく意味を感じない」

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アメリカではインフルエンサーマーケから「オーセンティシティ」に重心が移り始めているらしい

アメリカではインフルエンサーマーケから「オーセンティシティ」に重心が移り始めているらしい

これ本当なんですかね。

まぁ、私自身がインフルエンサーにお金を払い続けるよりも、自社のファンをアンバサダーに変える方に注力しましょうというポジショントークを言い続けてきた人間なので、こういう記事には敏感に反応してしまうんですが。

この手の議論は、正直10年ぐらい前から米国ではされてた印象なんですが、ようやく実際に両方の手法を試した広告主や代理店の間でノウハウがたまってきたということでしょうか。

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リーグワンやラグビーに関して取材を頂いた記事まとめ~プロスポーツビジネスの本質とは

リーグワンやラグビーに関して取材を頂いた記事まとめ~プロスポーツビジネスの本質とは

静岡ブルーレヴズとしての1stシーズンが終わり早くも3ヶ月が過ぎようとしています。Bリーグならあと2ヶ月で新シーズンが開幕というところですが、12月のリーグワン開幕まではあと4ヶ月以上💦
チームのことが忘れ去られてしまうのではないか心配ですが、オフシーズンが長いことをポジティブに捉えて、しっかり開幕に向けて準備していきたいと思います。

さてこの間、リーグやラグビーに関して多くのメディアの皆様よ

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経年変化する商品の魅力・価値を顧客と共に伝える「かごや」さんのInstgaram

経年変化する商品の魅力・価値を顧客と共に伝える「かごや」さんのInstgaram

今回はインスタ検索で見つけて「素敵だな」と感じた、かごバッグ専門店「かごや」さんのInstagramをご紹介します。

前置きをしておきますと、私は「かご」が大好きなのですが、大好きすぎて自分で収集した「かご」の置き場所に困った末、友人に譲ったりしてそのほとんどを断捨離した悲しい経験があります。

一度そんな事態になって反省していますので、これから新たに購入する「かご」は一生ものにしたい!と考え

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企業における「ぼっちマーケター」問題を考える

企業における「ぼっちマーケター」問題を考える

デジタルマーケティング

こんにちは。イノーバ代表の宗像です。

今回は「ぼっちマーケター(ひとりぼっちのマーケティング担当者)」についてお話ししたいと思います。

ぼっちマーケターとは?日本には「ぼっちマーケター」がたくさんいます。ぼっちマーケターとは、一応マーケティングの部署はあるけれど、担当する人がひとりで、すべての活動を行っているような人です。

彼らの多くは、本来の業務範囲に対して充分な

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