記事一覧
散髪とアイデンティティの喪失
髪を切った。
それまでツーブロックにして前髪も横髪も顎より下程度まで伸ばしていた髪を切った。
普段は髪を結ぶか下ろすかをしていた。結べば僕の髪は首の辺りを優しく撫でる。下ろせば頬を優しく撫ぜる。そんな髪型だった。例えるならそう、下ろした時は浮浪者やクズバンドマン、結べばおおよそ輩系の人間に見紛うこともあろうかと言うような髪型だった。
髪が長いのがアイデンティティだった。田舎に住む僕にとっては
『生き死に』だとか、『恋愛』だとか
タイトル通りです。最近小説を書いてて思ったんですけど、私は基本的に人間関係が希薄で、インプットも少ないので、私生活を切り売りしながら小説を書いているんですよね。でも、そうなるとテーマが『生き死に』とか『恋愛』とかそういったものばかりになってしまって。嫌になるのでそろそろそういったものから脱却したいわけですよ。
希死念慮に至らない自己破滅願望
最近よく聞くようになりましたよね、『希死念慮』とかいう言葉。蛙化現象とかと同じで前々から知って使ってたので最近流行り始めたのが少し不満な僕がいます。
それはさておき、希死念慮っていうワード、何となく火力が高い気がして、あまり使いたくないんですよね。自殺願望>希死念慮>『 』←この辺の言葉が欲しいなーと感じていて。
希死念慮を僕なりに解釈すると、『自ら死を選ぶほどでは無いけど、死ねることがある
『未来の私/あたし』
「生きていれば、必ず良いことがあるから」
目の前にいる、今にも零れそうな程に目に涙を溜めている少女に、今日だけで3回目にもなる台詞を私は言う。すると少女はふるふると首を横に振る。その所為で目からは涙が零れ出る。
私はその少女を力強く抱きしめる。
理由は、いくらでも思いつく。でももしかしたら、その子の顔をもう見ていられなかったからなのかもしれない。
「ヤだよ……もうヤだ……。誰もあたし
23歳になって思うこと
さて。今日という日は私、志葉九歳の誕生日というわけなのだが、もしかしたら人生で最も惨めな誕生日をすごしているかもしれないという懸念が私の脳裏を駆け巡る。何を隠そう、私は今、精神を病んで療養施設にいるのだ。ケーキもなければプレゼントもない。朝起きてLINEが2件来ていると思えば片方はサントリーという有様だ。そんなわけで私は暗い部屋で涙を流しながらこの記事を書いている。
何より、23歳にもなれば誕
伊坂幸太郎、『逆ソクラテス』を読んで
突然だが、読者諸兄らは『小学校の頃周りにいた、他の子より少し大人びた子』のことは覚えているだろうか。
大なり小なり、そんな子がいた記憶はあるだろう。僕はどちらかと言うとその『大人びた子』側だったかもしれない。それはさておき、この小説はそんな『少し大人びた子』と、その子と仲のいい語り手、そして『大人』である先生という構図を取った短編集である。と言ってもただの短編集ではなく、(伊坂幸太郎作品には
過去の自分を見つめて
今日、6年ほど前に投稿したオリジナルの処女作をふいに思い出して調べて見たらまだネット上に残っていました。
その当時はオリジナル、しかも1万字を超える文章を書いたのが初めてで、調子に乗って投稿してしまったようです。
今みると痛くて稚拙で見るに堪えない作品ですが、文体などは今の僕に通ずるものがあって、芯はぶれていないけどしっかりと成長しているのを実感しました。
出来れば消したいですがもうログ
本を買った。積まないようにしておきたいと考える。
金がないのに本を買った。本を読み始めると本を読みたくなる。分からない人は分からなくてもいい感覚。まだ読んでない本があるにはあるけど、引越しのダンボールから出すのが億劫で結局読んでいない。買ったのも1,2年だ。今日、本屋に行ったらどちらも文庫版が出てた。買ってもらった本とは言え、文庫化するまで読まないなら少しもったいない気になる。『オルタネート』と『逆ソクラテス』だ。
今日買ったのはこれ