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日記のようなもの

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日記です
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記事一覧

香りからの回顧

 トイレから部屋に戻ると、ふわっとバニラの香りがして、部屋が乾燥していたのもあってか、一人暮らしをしていた時に吸っていたタバコの匂いがして、それで思い出した。
 最近喉を痛めていて、療養をしていた。その時に板チョコとポカリだけで生活していた大学休学時代を思い出した。睡眠剤で詰まる鼻、乾く口、そこに広がるチョコの味。バニラの匂い。あのころはどちらも自由だった。今は不自由だ。だけどあの頃よりも健康だ。

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二者択一の夜

 夜、独りだとゲームだのYouTubeだので時間が溶けていく。
 でも、誰かと話していると躁の時は深夜徘徊をしたくなる。そんな時に限っていい表現が浮かぶが、だいたいは話している相手に伝えたり、ツイートしてしまったりなどで発散してしまう。字書きだからなるだけそれらの言葉をメモしておいて創作に使いたい。困ったものだ。

 今夜思いついたのは、『居場所がないのと帰る場所がないのどっちが辛いんだろな』でし

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『さよならですべて歌える』を読んで

 なんか最初は色々感想書こうかなーとか、日記のネタにしようかなーとか、そういったことを考えながら読んでた。けど、夢中になった。話自体は、よくある話。劣悪な家庭環境で育った音楽やってる若いヤツが女と出会って恋をして、そんで女が病にかかってその女のために男が曲を作って。
 でも、そんな話でも、言葉で飾りつけるだけで、感情をぶつけるだけでこんなに大きくなるんだなって。物書きとして負けた。そもそも勝負にす

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とても素敵な六月でした

 6月はめっちゃ躁の時期があって沢山日記かけた。締切がふたつできたし、良い小説に出逢えた。
 酒もタバコも、始めたらばかりの頃は苦いし不味かったのに、今では普通になってしまった。習慣とまでは行かなくても、嗜める程度になってしまった。
 成長なのか老いなのか、少し辛い。
 でも実りは沢山あった。病院にも言ったし借金もできた。

 これは僕の好きな『とても素敵な六月でした』coverです。

動いてないのに眠いよ〜

 ついさっき起きた。日付の変わる前に日記更新したいな〜とか思いながら、トイレに行こうとしたら電気ケトル倒しちゃってフキフキしてた。今トイレでこの日記を書いている。
 割と読み応えのあるストーリーと育成難易度がゴミであることが特徴のソーシャルゲームをしながら寝落ちした。割とぐっすり眠ってさっき目が覚めたら、YouTube広告の誤爆かなんかでシャドウバースというゲームがインストールされてた。カードゲー

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『人はみな独り』というのが救いになることもある。という話

 よくある話ですよね。『人はみな生まれながらにして独りだ』みたいなの。要は社会性を持てみたいな説教臭い話だと思ってたんですけど、つい数日前、友人との通話中にこの話が出た時、不思議と不快感がなくて、なんでだろうなーって思ったんですよ。
 あ、そうか。みんなが不幸になりうるからだ。そう気づきました。どんな人でも、孤独を抱えていて、それを隠すために人と関わって生きてるんだって。
 『赤信号、みんなで渡れ

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舌が老いていく感覚

 今年で23歳なります。酒も煙草も21歳くらいから始めました。初めはお酒も不味いし煙草もただの煙でした。でも最近は舌が老いてきて、酒も不味くないし、煙草も悪くは無いし、なんなら両方体調が良ければ美味しいくらいになってしまいました。
 でも、ブラックコーヒーはまだ美味しく感じませんでした。
 こういうふうに味蕾が死んでいくんだろうなと感じました。

本を買った。積まないようにしておきたいと考える。

 金がないのに本を買った。本を読み始めると本を読みたくなる。分からない人は分からなくてもいい感覚。まだ読んでない本があるにはあるけど、引越しのダンボールから出すのが億劫で結局読んでいない。買ったのも1,2年だ。今日、本屋に行ったらどちらも文庫版が出てた。買ってもらった本とは言え、文庫化するまで読まないなら少しもったいない気になる。『オルタネート』と『逆ソクラテス』だ。

 今日買ったのはこれ

子供の場所、大人の時間。

 深夜徘徊にハマっている。夜の散歩と言えば聞こえはいいが(そうかな?)、ポケモンGOをしながら練り歩いて、落ち着くと近所の公園で煙草を吸っているだけ。

 夜の公園、エモくて好き。子供の頃公園で遊んだ記憶なんてほとんどないけど。
 小中の頃は、学区が違うところから通っていた(学校から家がめちゃくちゃ遠い)ので、友達はいても友達の家で遊ぶことすら少なかった。
 思えば、今の友達いないの土壌はその頃か

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なにかに縋らないと生きていけない

 最近、通話アプリを引退した。誰かと話していなくても眠れるようになった。
 そうすると今度は、酒が辞められなくなった。常にほろ酔いで生きていた。
 酒をある程度辞められるようになったら、タバコが辞められなくなった。
 何かに縋っている時は、幸せだ。しかし失うものもある。時間であったり、金であったり。

 好きな言葉がある。

 あちらが立てばこちらが立たずって感じだ。

 それはそれとして、大学

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過去の自分を見つめて

 今日、6年ほど前に投稿したオリジナルの処女作をふいに思い出して調べて見たらまだネット上に残っていました。
 その当時はオリジナル、しかも1万字を超える文章を書いたのが初めてで、調子に乗って投稿してしまったようです。
 今みると痛くて稚拙で見るに堪えない作品ですが、文体などは今の僕に通ずるものがあって、芯はぶれていないけどしっかりと成長しているのを実感しました。

 出来れば消したいですがもうログ

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僕は金木犀の香りを知らない

 新年明けましておめでとうございます。
 さて、年始の挨拶も早々に、読者諸兄ならば、僕が普段は箸にも棒にもかからない字書きをしていることは存じている次第だと思うが(知らなければここで知っていってもらう)、本を読んでいるとたまに、『金木犀の香りがした。』なんて一文が出てくるのだ。そんな時、知っている人間なら一瞬でどんな匂いが思い出せるのだろう。きっとそれほどまでに印象的な香りだろうから。だが、僕はそ

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散髪とアイデンティティの喪失

髪を切った。

それまでツーブロックにして前髪も横髪も顎より下程度まで伸ばしていた髪を切った。

普段は髪を結ぶか下ろすかをしていた。結べば僕の髪は首の辺りを優しく撫でる。下ろせば頬を優しく撫ぜる。そんな髪型だった。例えるならそう、下ろした時は浮浪者やクズバンドマン、結べばおおよそ輩系の人間に見紛うこともあろうかと言うような髪型だった。

髪が長いのがアイデンティティだった。田舎に住む僕にとっては

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希死念慮に至らない自己破滅願望

 最近よく聞くようになりましたよね、『希死念慮』とかいう言葉。蛙化現象とかと同じで前々から知って使ってたので最近流行り始めたのが少し不満な僕がいます。
 それはさておき、希死念慮っていうワード、何となく火力が高い気がして、あまり使いたくないんですよね。自殺願望>希死念慮>『 』←この辺の言葉が欲しいなーと感じていて。
 希死念慮を僕なりに解釈すると、『自ら死を選ぶほどでは無いけど、死ねることがある

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