23歳になって思うこと

 さて。今日という日は私、志葉九歳の誕生日というわけなのだが、もしかしたら人生で最も惨めな誕生日をすごしているかもしれないという懸念が私の脳裏を駆け巡る。何を隠そう、私は今、精神を病んで療養施設にいるのだ。ケーキもなければプレゼントもない。朝起きてLINEが2件来ていると思えば片方はサントリーという有様だ。そんなわけで私は暗い部屋で涙を流しながらこの記事を書いている。
 何より、23歳にもなれば誕生日は嬉しい楽しいと言ったものではなく、去年より何も成長していない自分と向き合い、ただ衰えた体力を実感する、『老い』という不可逆不可避の現状に打ちのめされるものとなってしまった。

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