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seiji_arita
2023年9月30日 15:14
「黒と青」青が僅かに混じった黒に似た色彩不安定な鼓動と脈を絡めた灰色その のっぺりとした壁は虚栄の残骸の様に見えた不均一な黒が憂鬱な影を連れ歩き出す音が聞こえる風が渦を巻き息をしている僕は大きなカーブを曲がり続ける何も見えない 凍てついた沈黙の中にお前の声だけを探して染まりゆく黒と残された青
2023年9月29日 21:19
夕日が車のフロントガラスを赤く染めた集団思考の人の波 俺は立ち止まり それを眺めていた判断を保留したままの信号が黄色く点灯し続けていた 馬鹿馬鹿しくて少し笑った描き出した風の詩招き入れたスピードハイライフ 尻尾は見せない刻んだ時 揺らした命迷いの無い恋の言葉 道連れ見た事の無い月と天国を探してる
2023年9月28日 20:57
「両手いっぱいの薔薇」言葉とは突然降ってくるもので僕は心の中にある羽根のペンでその言葉を書き留める汚れた作業服 ポケットには紙切れ其処に残した文字が詩になる時きっと僕は君の事を想っている両手いっぱいの薔薇 抱きしめて
2023年9月27日 20:10
「ブルース」シューティング スター ブルースの向こう側普通だよ平気さ 大丈夫だって言ってくれよ運命の森駆け抜けた月から堕ちてきた兎西から吹く風が化粧板を揺らした竜巻が通り過ぎるのを見てた直ぐ目の前を灰になった言葉 巻き上げて年老いた青い鳥 最終章だぜ 命懸けて飛べ
2023年9月26日 19:55
「やるせない月」中空を静かにゆっくりと滑り降りる月水の無い死んだ噴水僕はマッチの炎の中に夢を見ていた少女の物語を思い出した彼岸花が無表情に夜空を見上げて風が止んだ取り止めのない夜やるせない月離れて行かなければいけない訳上手く言えない伝えきれない言葉にすれば
2023年9月26日 18:58
「星影」風と月 目覚めた華は夜に舞う瞳に灯した消えない光星影降る夜に耳を澄ませば君の扉が開く音が聞こえる僕等の約束は永遠となり月は囁き 風は詠うたとえ命に限りがあるとしても
2023年9月24日 22:34
「流星の詩」残されたものは ただの記憶 流星の詩それは時が経つほど美しく強くなってゆく誰かを愛した記憶は数値化出来る訳でも無く不正確なロマンチシズムだけど其処にある 直ぐ傍に気付きなよ研ぎ澄ました感覚 ほら扉が見えて来る愛する者を愛し続けた真っ直ぐで綺麗な思い出覚えてるかい 透き通っていた朝を夢を見たんだ 忘れないさ
2023年9月24日 16:21
「白い羽根」どんな僕が君の瞳に映っていますか大切な時を大切な君と手を繋いだ約束 嘘じゃない何も言わずに僕の傍で伝えたい時 会いたい時目に映る景色 想う全てが君色に変わる紙とペンを持って君の為の詩を書いているふたりだけに見える丘の向こうに白く綺麗な羽根が舞っている見えるかい目が合って微笑んだ少し背伸びして僕に触れた小さな吐息 近づいてこの
2023年9月23日 16:40
「不死鳥」時の檻 繋がれた鎖 呪縛 天高く舞う不死鳥お前が囁く 刻まれた記憶の中で研ぎ澄まされた感情 胸に抱き 孤独を彩る幻覚に口づけて拾い集めた最後の涙今も息づく解き放たれた想い 俺の身体を貫く傷ついた心 濡らす雨麻薬に似た眠りの中何かに追われる様に書き殴る燃える血を吐き出し乱れ飛ぶ想いは朝を迎えて序章となり物語は始まる
2023年9月22日 16:19
「ジンビーンズと死にたがりのあの娘」悪いのは全部 俺のせい そう言う事にしときなよジンビーンズ片手にジーンズの裾 引きずりながら歩いた風邪をこじらせた野良猫 メヤニだらけの目 遠くを見てる死にたがりの あの娘地球の自転に合わせて抱きしめた地軸が少しズレ始めた 気づいてるのは俺ひとりあの娘はきっと海を感じてる ありもしない海をTシャツの胸元に引っ
2023年9月21日 21:47
「なにもかも」小さな星の小さな光を手のひらに受け貴女の頬に そっと添えました全ては上手く行くよ いつだって僕にそう言ってくれたね道路の両側に続く深い森ぼんやりとした昔の記憶 優しい記憶黙って僕を見つめていた小さな星は今も正しい位置にあるズレ始めた世界の中で数えきれ無い夜 なにもかも
2023年9月17日 20:52
「窓の外の初秋」ホテルのバー カウンターのトロピカルドリンク灰皿の上でゆっくりと燃え尽きる煙草ノックされる事の無い扉の音を聞いて鳴る事の無い電話の音を聞いていた「Tell Me」… ミックの声が聴こえたこんなに沢山の人が居る世界で僕が電話をかけられる人は ただひとりだった窓の外の初秋が それを拒んだ季節が変わってしまった事を思い出した
2023年9月16日 23:00
「草原」天国の住所と神様の電話番号を聞いた何故って…街が淡い藍色の闇に包まれて来たからタイル張りの歩道を歩く女のヒールの音風にスカートが揺れていた知らない女の脚に見惚れてた歓楽街の真ん中で静かに瞳を閉じて心の中に草原を描いた色の無い空間に色彩が宿り優しい風が吹いた僕は神様に電話をして一言だけ告げた本当の友達を探していると本当の恋人を探し
2023年9月15日 18:07
「魔女裁判」奇妙で強度な幻覚の中全ては凝縮され極めて狭い選択肢の中で決断を迫られた感覚に似てる情報と自由と裏取引世界には敵となる象徴が必要だったただ それだけの事そして今も魔女裁判は続いてる葬り去られた幾つもの真実と想い理論的には死んだはずの言葉が今でも人々の心の中に生きている狂っているのは私じゃない境界線の先 瓦礫の墓地 彼女の最後の言葉