#日記
今日が終わるときっと消えてしまうから、書いておきたいことがあります。
日が長くなってきました。
仕事を終えた家路、空に瞬き始めた星を見つけることが楽しみだった12月は、慌ただしく過ぎ去っていきました。いつもより暖かい冬の日、見上げると帰り道の空は、橙色と紺色が陣取り合戦を始めているところでした。
12月を終え、1月が始まり、私は昨日あったものが今日も同じようにあるとは限らないことを再び教えられました。誰かの犠牲の上で学ぶことは胸が苦しく、そして悲しいと感じます。
夏の終わり、秋の気配。
手を伸ばしても届きそうにないほど
遠くに行ってしまった
あんなにも近くにいたのに
高く高くのぼってゆく
私はそれを追いかけることなどできなくて
ただ深呼吸をするだけ
吸い込んだ空気に
金木犀の甘やかな香りをはらんでいるのを感じ
ああ、新しい季節が始まるんだと知った
見上げればどこまでも高い空は
雲を敷き詰めて
あなたはあの雲の上を軽々と飛んでいくのでしょう
私はあの雲がどこまでもどこま
夕焼けも、朝焼けも。
「いってらっしゃい」
ドアを開けて、夫を送り出す。
我が家の玄関は東向き。
たまに、ドアの向こう側から、近所のマンションの隙間をぬって、朝焼けが顔を出す。
朝焼けが見れた日は、すごく気持ちがいい。
得をした気分になる。
朝焼けは雨、なんて言うけど、気にしない。
雨は降る時は降るし。
雨が降らないと困るし。
雨が降ったら、傘をさすか、レインコートを着ればいいだけのこと。
そんなことより、
詩|ファスナーを、脱ぐ。
口にファスナ
ーを縫いつけ
ていれば、余
計なことを喋
らなくていい
人に文句も言
われないし、
このままずっ
とファスナー
生活でもいい
家に帰ってフ
ァスナーを開
けて、酒を煽
って、やっと
解放される。
でも、これが
大人ってもん
なんでしょう
大人に なんて
なりた くなん
てなか ったけ
どなっ てしま
った。 いつの
まにか 口につ