![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115929984/rectangle_large_type_2_12de759466b22f88769769bd1c661b9b.png?width=800)
空洞と波紋
ぽこん
体の中から音がした
理想と現実のその隙間
何やら怪しげな空洞ひとつ
空洞は
飯を食っても
酒を飲んでも
肌を合わせても
本を読んでも
歌を歌っても
何をしたって空洞のままだ
涙を堪え
ぎゅっと瞑り
再び体内へ
帰ってゆく涙が
ぽとん
体の中に反響して
波紋が広がって
少しだけ許される気がした
誰も責めてなんかいないのに
たまにどうしようもなく泣きたくなるような時があって、そんな時は、悲しいお話でも見て泣くんだけど、そうじゃなくて、ああ、なんで私こんななんだろうって、気がついたらキュッとなって、ぽろっと零れるような時もある。
大人になったら、もっと大人になれるんだろうって思ってたのに、いつまでたっても子どもみたいで、余計にかなしくなる。
でも泣くと、不思議と軽くなったりする。
がんばりすぎなさんなって、誰かが言ってくれるみたいな気がしてる。
これ書いた時、なんかかなしかったんかなー。
今は全然悲しくもないけど、せっかく書いたし、あの頃の気持ちを供養しておく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?