りゅう

音楽と本と映画と旅行と自転車好きですが、料理も勉強中です。

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記事一覧

ブルーピリオド

東京芸術大学への入学を目指す、油絵描きの高校生の苦闘の物語です。 仲間たちと呑んだくれて遊んでいた渋谷の街の朝焼けを描いたブルーの絵が絵を描くことのきっかけとな…

りゅう
1日前

フォードvsフェラーリ

フェラーリを観た勢いでネットフリックスで観ました。 映画「フェラーリ」の監督、マイケル・マンはプロデューサーで参加してます。 バットマンシリーズのクリスチャン・…

りゅう
6日前

ゴースト・トロピック

お話は、ブリュッセルで掃除婦をしているイスラム系移民のおばさんが、仕事帰りに乗った地下鉄を乗り過ごし、終電がなくなったので、夜中に歩いて帰るというもの。 相当昔…

りゅう
2週間前
1

フェラーリ

久しぶりに映画館で映画を観ました(2週間ぐらいぶり)。やっぱり、この映画を観ると、映画館で観るべきだと確信しました。 フェラーリの社長(コマンダトーレ、とイタリ…

りゅう
1か月前
2

星の旅人

サンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼に近いうちに行きたいと思っていたので、予習として観ました。 マーティン・シーン演ずる父親が、巡礼すると言って仕事を辞めて旅立…

りゅう
2か月前
1

Following

クリストファー・ノーラン監督の初期の長編作品と知り観ました。 さすが、若くしてこんなに、複雑で、面白くで、ひねくれた映画を作ってんだ!と思いました。 私のエンド…

りゅう
2か月前

寝ても覚めても

濱口竜介監督の長編デビュー作と聞きました。 やっぱり濱口竜介監督は天才だ!と思いました。 今や不倫でパージされた東出昌大も、一人二役で、上手く演じ分けていて良か…

りゅう
2か月前
2

関心領域(The Zone of Interest)

見終わった後、関心領域という和訳は、素晴らしいと思いました。 予告編などを観て、アウシュビッツ収容所の隣で豊かに暮らしている家族は、壁の向こうで起きていることに…

りゅう
2か月前
3

余命10年

藤井道人監督の「青春18×2」を観た勢いで、Amazonで観ました。 いままで、藤井直人監督はヤクザ映画とか新聞記者とか硬派の監督かと思っていましたが、青春18に続き、定…

りゅう
2か月前
2

花腐し

映画館の予告編でみて面白そうと思いながら見過ごしていたのを、ネットフリックスで見つけてみました。 映画制作に憧れてやさぐれた生活を送る、綾野剛演ずる映画監督と、…

りゅう
2か月前

シティハンター

鈴木亮平は大好きなので、昨晩観ました。 鈴木亮平は頑張ってるけど、途中、とにかく明るい安村みたいなことしてましたね(笑)変態仮面もやってましたよね、確か。 最近…

りゅう
3か月前

オッペンハイマー

ようやく観ました。クリストファー・ノーラン監督の最新作、映画館でちゃんと観れて良かった。 オッペンハイマーに対する査問委員会みたいな場面と、彼を陥れたロバート・…

りゅう
3か月前
2

青春18×2 君へと続く道

藤井道人監督は「やくざと家族」以来、注目しており、「おかえりモネ」の清原果耶(アミ役)も出てるし、その上に只見町が舞台と知り、観ました。 ベタな恋愛ものとか言う…

りゅう
3か月前
3

悪は存在しない

はっきり言って、面白くなってきたぞ、と思っていた矢先に、ええ〜っと終わり、唖然。 たまたま、職場の同僚が同じレイトショーを観ていたので、その足で居酒屋へ。 もち…

りゅう
3か月前
1

STOP MAKING SENSE

ジョナサン・デミ監督といえば、私の人生で最も影響を受けた映画「羊たちの沈黙」を撮った方ですが、トーキングヘッズのライブも撮っていたということで、観ないわけにはい…

りゅう
4か月前
2

瞳をとじて(ビクトル・エリセ監督)

ビクトル・エリセ監督による、なんと31年振りの作品だそうです。 監督の作品は、初めて観ました。 事前には、もっとメジャーな、派手な映画かと思っていましたが、結構…

りゅう
4か月前

ブルーピリオド

東京芸術大学への入学を目指す、油絵描きの高校生の苦闘の物語です。

仲間たちと呑んだくれて遊んでいた渋谷の街の朝焼けを描いたブルーの絵が絵を描くことのきっかけとなった主人公。前田郷敦は、むしろ肉体派だと思っていたけど、芸術に取り憑かれた若者を情熱的に演じます。

高校の美術の先生を薬師丸ひろ子が演じますが、「好きなものに努力できることは最強」という趣旨のことを主人公に言いますが、人生の真理と思いま

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フォードvsフェラーリ

フェラーリを観た勢いでネットフリックスで観ました。

映画「フェラーリ」の監督、マイケル・マンはプロデューサーで参加してます。

バットマンシリーズのクリスチャン・ベイルが、全く違った派手さのない、車の整備とドライバーに徹するオタクのマイルズ役を演じてます。はっきり言って、バットマンの時のようなカッコよさは全くないのですが、これを観て彼の演技の幅の広さがよく分かりました。

マット・デイモンは、フ

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ゴースト・トロピック

お話は、ブリュッセルで掃除婦をしているイスラム系移民のおばさんが、仕事帰りに乗った地下鉄を乗り過ごし、終電がなくなったので、夜中に歩いて帰るというもの。

相当昔、ブリュッセルに住んでいたことがあったので、観ました。

すごく身近な生活でのロードムービーです。普段の日常にも、未知の人、出来事に偶然巡り会う「旅」はできるということなんですね。それがこの映画を観たことの最大の収穫でした。

主人公のお

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フェラーリ

久しぶりに映画館で映画を観ました(2週間ぐらいぶり)。やっぱり、この映画を観ると、映画館で観るべきだと確信しました。

フェラーリの社長(コマンダトーレ、とイタリア語で呼ばれてましたね)を演ずる、アダム・ドライバー。威厳、迫力があるとともに、カッコ良くて、彼の代表作になるだろうと思いました。実年齢よりも老けた役でしょうが、色気がありますね。

映画のコメントを観ると、奥さん役のペネロペ・クルスの演

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星の旅人

サンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼に近いうちに行きたいと思っていたので、予習として観ました。

マーティン・シーン演ずる父親が、巡礼すると言って仕事を辞めて旅立った息子が嵐で亡くなったと聞き、遺体を引き取りに行くも、自分が息子の代わりに巡礼するというお話。

息子役は、エミリオ・エステベスですが、てっきり二人は実の親子かと思うぐらい感じが似ています。

生前は分かり合えなかった父親と息子が、多分

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Following

クリストファー・ノーラン監督の初期の長編作品と知り観ました。

さすが、若くしてこんなに、複雑で、面白くで、ひねくれた映画を作ってんだ!と思いました。

私のエンドロールの見間違いでなければ、カメラもノーラン監督になっていたような。

まず設定がヤバい。見知らぬ人を街中で尾行することを趣味とする若者が、尾行していたはずが逆になり、メチャクチャなことになる。

俳優陣からしても、危ない。尾行されてい

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寝ても覚めても

濱口竜介監督の長編デビュー作と聞きました。

やっぱり濱口竜介監督は天才だ!と思いました。

今や不倫でパージされた東出昌大も、一人二役で、上手く演じ分けていて良かった。

相手役の女優も、ボーっとしていてそうで、芯が強い、かつ素人っぽい感じで、とても良かったです。

人には、今の安定した生活の全てを台無しにしても、それぐらい好きになった人は人生において一人はいるんでしょう。そういう人に巡り会える

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関心領域(The Zone of Interest)

見終わった後、関心領域という和訳は、素晴らしいと思いました。

予告編などを観て、アウシュビッツ収容所の隣で豊かに暮らしている家族は、壁の向こうで起きていることに関心がない、つまり、自分たちの平穏な生活だけに関心があるということがテーマかと思っていました。勝手に。

ところが、どっこい、それは、私の関心にだけにスポットを当てた、いわはバイアスがかかった解釈だということが分かりました😢

ヘス所長

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余命10年

藤井道人監督の「青春18×2」を観た勢いで、Amazonで観ました。

いままで、藤井直人監督はヤクザ映画とか新聞記者とか硬派の監督かと思っていましたが、青春18に続き、定番と言われる恋愛ものもキチンと確実に作られる方ということが分かりました。

登場人物の皆が魅力的に描かれていたのがすごく見事と思いました。小松菜奈は初めて観ましたがなかなか個性的な俳優と思いましたし、坂口健太郎も、おかえりモネ以

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花腐し

映画館の予告編でみて面白そうと思いながら見過ごしていたのを、ネットフリックスで見つけてみました。

映画制作に憧れてやさぐれた生活を送る、綾野剛演ずる映画監督と、江本佑演ずる脚本家志望?が酒飲んで語る、というがメインの話しです。

しかし、これがものすごく良くできた脚本なんですよね。

最近、現在と過去が行ったり来たりする構成の映画をよく見ますが、これは、それがとても上手くいってると思います。

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シティハンター

鈴木亮平は大好きなので、昨晩観ました。

鈴木亮平は頑張ってるけど、途中、とにかく明るい安村みたいなことしてましたね(笑)変態仮面もやってましたよね、確か。

最近の日本映画やアニメで、世界的秘密結社とかの陰謀とかが出てくるけど、大体、微妙な感じなので、

日本には、ヤクザという世界に名を知られた悪い人たちがいるので、悪役はヤクザで良いのでは、と思います。

アクションは、マトリックスっぽい感じの

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オッペンハイマー

ようやく観ました。クリストファー・ノーラン監督の最新作、映画館でちゃんと観れて良かった。

オッペンハイマーに対する査問委員会みたいな場面と、彼を陥れたロバート・ダウニー・Jr演ずる軍人出身の政治家に対する、大臣就任に向けた聴聞会の場面の二重構造。複雑だけど、一応理解はできた。
最近、こういう複雑な作りの映画を良くみる気がします。

アメリカの原爆開発は、最初はナチスドイツに勝つため、ドイツが先に

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青春18×2 君へと続く道

藤井道人監督は「やくざと家族」以来、注目しており、「おかえりモネ」の清原果耶(アミ役)も出てるし、その上に只見町が舞台と知り、観ました。

ベタな恋愛ものとか言う人もいるでしょうが、好きな映画です。

主人公ジミー役の台湾人俳優シュー・グァンファンは、18歳と36歳を自然に演技していたし、一緒にカラオケ屋で働くメンバーも自然な感じでした。

台湾の街並み、ポスターにもなってるスクーター二人乗りのシ

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悪は存在しない

はっきり言って、面白くなってきたぞ、と思っていた矢先に、ええ〜っと終わり、唖然。

たまたま、職場の同僚が同じレイトショーを観ていたので、その足で居酒屋へ。

もちろん、お互い分からん、分からんでしたが、色んな人のコメントを読んで、段々と自分なりのイメージが出来てきたように思います。

他の方のコメントでも、監督が結論もなく投げ出してるとか、不快だとか、厳しめの言葉で批評しているものをいくつかみま

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STOP MAKING SENSE

ジョナサン・デミ監督といえば、私の人生で最も影響を受けた映画「羊たちの沈黙」を撮った方ですが、トーキングヘッズのライブも撮っていたということで、観ないわけにはいかないです。

アメリカン・ユートピアは、「Do The Right Thing」を撮ったスパイク・リーが監督で、なにげなく観たら、衝撃を受けました。まさに、腹の底から喜びが湧き上がる感覚を経験しました。

ローリングストーンズの「シャイン

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瞳をとじて(ビクトル・エリセ監督)

ビクトル・エリセ監督による、なんと31年振りの作品だそうです。
監督の作品は、初めて観ました。

事前には、もっとメジャーな、派手な映画かと思っていましたが、結構、渋い、通好みの映画でした(私はミーハーなヲタクなので、通とはいえません。)。
通の方たちの評価は相当高かったので、観ました。

地味ながらも、なかなか余韻の残る映画です。
誰かとこの映画の解釈について語りたい!という思いが湧いてきます。

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