以前まで『言葉を手にしていく感覚』というブログを書いていました。
http://ryohsblogtakk.blogspot.jp/
それを引き継ぐ形で、今後はこちらに私的な文…
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#書評
今日も"言葉"を食べ、"言葉"と眠って、"言葉"と生きるーー #言語化力 を読んで
「今から会おうよ」ーー。日付が変わりかけた、深夜のある日のこと。
タクシーに乗り込み、けやき坂のスタバへ向かう。
あの頃はまだ暖かかったから、テラスの席で。
ホットラテを二つ注文して待ってくれていた三浦さんと落ち合った。
「どうしたよ?」
そう声をかけてくれた、三浦さんに悩みを一つづつ吐露していった。
経営のこと、プレイヤーとして生きていくための展望、体調が優れぬこと・・・
一つひとつの
こういう本に出逢うため、読書をしているのかもしれない
勧められて読んだ本『急に具合が悪くなる』。
哲学者・宮野真生子さんと人類学者・磯野真穂さんの往復書簡で構成される一冊なのですが、その内容、本が出来上がるまでのストーリーとタイミング、二人が紡いでいく魂の交歓に胸が震えっぱなしでした。
こんな本に出会えることは、滅多にないと断言できます。最近は1年に100冊ほど読書をしていますが、肌感覚としておそらく3年に1冊出会えるかどうかの衝撃度。身体が揺さ
断片的なものの“みずみずしさ”
人生は日常でつくられるし、日常は“断片的なもの”でつくられる。
瞬間が織り込まれるように、幾重に連なる“断片的なもの”を個別に捉えるのは難しい。手にとって匂いを感じたり、観察したり、味わったり。
「当たり前」のラベルが貼られた事物や存在であるほど、その難しさは増す。
たとえば、それは肌をつたうそよ風かもしれないし、道に転ぶ小石や、仕事のささやかな悦びなのかもしれない。
一瞬を尊び、その意味