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#読書記録

【読書ノート】『新編 人生あはれなり 紫式部日記』

【読書ノート】『新編 人生あはれなり 紫式部日記』

『新編 人生あはれなり 紫式部日記』
小迎裕美子 紫式部

紫式部日記をわかりやすく解説した本。華やかな日常を過ごしていと思いきや日々、将来の不安や人目を気にするストレス、目立ちたくないという願望など、現代の女性にも共感できる人間関係や仕事、嫉妬などが描かれている。

『源氏物語』の登場人物も取り上げていて、人物像を知る上で役にたつ。

平安中期の三大才女(紫式部・清少納言・和泉式部)の微妙な関係

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『脳内麻薬』

『脳内麻薬』

『脳内麻薬』
中野信子著

一言で言うと、「ドーパミン」は、人間の行動や感情に大きな影響を与える脳内物質だということ。ドーパミンは、人間にとって必要なものではあるものの、過剰になると依存症や暴走を引き起こす。逆に不足すると、やる気や幸福感が低下する。

印象に残ったこと。

①世帯年収別に「幸福感」によると所得 1500万円までは、所得とともに幸福度さ上昇する。それを超える低下する。

②店員の笑

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『寒山拾得』

『寒山拾得』

『寒山拾得』
森鴎外著

唐の貞観の時代というのは、西洋では7世紀の初めのころ、台州の知事の閭丘胤(りょきゅういん)は、頭痛に悩まされていた。そこに、乞食僧、豊干(ほうかん)が現れ、あるまじないを唱えられて、閭丘胤の頭痛が解消する。

豊干は閭に、天台山の国清寺に住む二人の聖人、寒山と拾得に面会することを推奨したのたまった。豊干によれば、これらの聖人はそれぞれ文殊菩薩(智慧や学問の象徴)と普賢菩薩

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『小僧の神様』

『小僧の神様』

『小僧の神様』
志賀直哉著

小僧の仙吉に貴族議員Bが、奢ってあげるという話。

たまたま貴族だから、金持ちのBは、
同情することが偽善ではないか?金持ちが社会に還元することが偽善とみられてしまうのではないか?ということに、葛藤を感じているということなのだけど。

日本人は、お金持ちが、社会に還元しようとすると反感を感じさせてしまう。昔からそうだったのだろうね。zozoの前澤氏がお金をばら撒いた時

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『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』
中野信子著

以前書いたものの修正加筆版

著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

印象に残ったこと

①年をとると、自分の考えに固執するというより、人の話を聞く機能が衰えてしまう。

②日本人は、相手が自分に不当なことをしていると感じると自分の時間やお金などコストをかけても、相手を懲らしめたい報復したいと思ってしまう傾向がある。

③日本の学校では、話し言

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『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』

『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』

『バナナの魅力を100文字で伝えて
ください 誰でも身につく36の伝わる法則』
柿内尚文著

著者は、1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。

印象に残ったこと

①仕事に恥ずかしさをもちこんじゃいけない。  性格と仕事は切り離せ。「自分の性格を切り離して伝える」ということ。

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『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』
与謝野晶子著
与謝野鉄幹と不倫の末、結婚。子供は、12人。ってすごいなあと思った。

「女らしさ」とは、愛情豊かで、優しいことなのか?子供への愛情は、「女らしさ」というよりも、人間性の問題だろう!

「女らしさ」というものが、男にとって都合よく定義されて、女性が不利益をうけていることを主張し、本来、人間性の問題で、男女に違いはないということを説いた本。

1921年にこ

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『運転者』喜多川泰著

『運転者』喜多川泰著

『運転者』
喜多川泰著

「運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。」

「運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。 使う・貯めるで表現するものなんです。 」

「周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。」

自己啓発風な小説ですが、読みやすくて、わかりやすく、元気付けられる内容です。思っていた以上に、よい本でした。

クリスチャンの人だったら、
「いつも

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医者と患者のコミュニケーション論

医者と患者のコミュニケーション論

医者と患者のコミュニケーション論
里見清一著
著者は本名・國頭英夫。1961年鳥取県生まれ。1986年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て日本赤十字社医療センター化学療法科部長。

がんの「告知」は当たり前か?
 現在は、患者本人へのがん告知は「当然のこと」となっているが、この慣習はそう古いものではないのです。医療先進国のアメリカでも、1961年の時点では、告知を「しない」が

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