情報発信プロデューサーのるうたん
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書評 反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー ジェームズ・C・スコット、 立木 勝
反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー ジェームズ・C・スコット、 立木 勝 https://amzn.to/3TvEYes 「国家形成にまつわる根本的な疑問は、ホモ・サピエンス…
書評 メディアはなぜ左傾化するのか 産経記者受難記 三枝玄太郎
著者はSNSで情報発信をしていて、よく見ているので、本屋で同書を発見し、拝読した。学生時代は、心情左翼に近かったというが、新聞社への就職活動の結果、世間的には右翼と目される産経に入ったという。取材を行うなかで、他社の記者や取材先から、「右翼の産経」が云々といわれる場面が多々あったエピソードが出てくる。タイトルは「メディアはなぜ左傾化するのか」だが、朝日や毎日、共同通信といった記者の話や、いわゆる市
もっとみる書評 成長の臨界 河野龍太郎
著者はエコノミストとして、経済雑誌で人気エコノミスト・アナリストで首位を獲得し、市場で評価される存在。同書を読んでみて、この評価も納得できる。同書のコンセプトは、民間のシしを迎えたことを機に、現在問題になっているさまざまな事象について、考察を示す。とにかく、経済だけにとどまらず、政治、心理学、社会学、歴史といった広い視点に立ちながら、さまざまな学者の知見も引用しながら、考察を示している点が、同書の
もっとみる映画評 男はつらいよ お帰り寅さん
父親が寅さんが大好きで、テレビで映画が放映されると、必ずオンタイムで見るか、録画していた。いま見ると、当時も少しは感じていたが、「ダメな人」なのだが、ついついそのダメさに笑ってしまうのが、寅さんの魅力なのだと感じる。
寅さんは、95年の作品が最後で、その翌年に演じていた渥美清が亡くなっているので、寅さんの終わりは描かれていない。ちなみに映画製作の前にテレビの連続ドラマで放映されたときに、寅さんは
書評 反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー ジェームズ・C・スコット、 立木 勝
反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー ジェームズ・C・スコット、 立木 勝
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「国家形成にまつわる根本的な疑問は、ホモ・サピエンス・サピエンスがいったいどういう経緯でこんな暮らし方―作物化・家畜化された植物と動物、および人間による前例のない集住―をするようになったのかということだ。」で序章で始まる同書。
メソポタミア文明の初期国家の形成
私事 2023年最後のポスト
クリスマスイヴ、皆さんいかがお過ごしでしょうか?こちらはこの投稿を、Mー1の敗者復活を付けながら、書いています。今年は方式を変えて、3つのブロックに分けて、会場と審査員の点数で、勝ち残った者でさらに競わせて、1組を選ふという形式にしました。これまで見ていると、今回初めて聴いたコンビが割と健闘しています。なかなか、見応えがあった個人的には、良かった感じがします。Mー1も方式を変えたり、そのなかで新し
もっとみる書評 国債膨張の戦後史 米澤潤一
最近、「ザイム真理教」とかいう本を自称エコノミストが出しているが、いわゆる「財務省陰謀論」的な視点が、やはりマスコミの一部にはウケるのだろうし、それが一般にもウケるのだろう。しかし、そう事は単純ではないし、実務の部分を知れば、いかに空虚な考えかがわかる。
著者は財務省の前身の大蔵省で、昭和38年から30年余り、国債業務に長年携わってきた。東京五輪前後の高度成長経済の時代から、ニクソンショック、円
書評 経済論戦は甦る 竹森俊平
勤務先の書庫整理に伴い、読んでみた1冊。初版が出版された2002年は、小泉政権下で銀行の不良債権処理や構造改革の是非、デフレからの脱却が課題になっていた時代だった。同書は経済学者、フィッシャーとシュムペーター(オリックスの山下投手の名前の由来)の論争を引き合いにしつつ、「シュムペーター的清算主義による『構造改革』を進めれば、日本経済は沈没する!」として、フィッシャーのリフレ政策に沿う形での論陣を張
もっとみる書評 人は見た目が9割 竹内一郎
初版は2005年。手にした本は81刷で、帯には「シリーズ累計123万部」とあった。以前からタイトルが気になっていた本で、中身を見るまでいま問題の「ルッキズム」でもテーマにしているのかな、と思い込んでいたのだが、内容は全く違った(著者には失礼な話になるが)。
劇作や漫画原作を手掛けている著者が、創作の過程で感じた点などを、エッセイにまとめた1冊。冒頭で、最近活字の本より漫画のほうが圧倒的に売れてい
書評 日本列島改造論 田中角栄
田中角栄といえば、戦後の政治家で最もインパクトを残した政治家だが、そのすごさは、彼が亡くなって以降もその影響が続いている点だ。今年に入って復刻された「日本列島改造論」。彼が総理大臣に就任する前に出された本だが、そのなかで大きな柱になっていたのが新幹線による交通網の整備だった。出版された後の1982年大宮発着ながら、6月に東北、11月に彼のおひざ元長岡にもつながる上越の各新幹線が暫定開業した。93年
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