書評 成長の臨界 河野龍太郎
著者はエコノミストとして、経済雑誌で人気エコノミスト・アナリストで首位を獲得し、市場で評価される存在。同書を読んでみて、この評価も納得できる。同書のコンセプトは、民間のシしを迎えたことを機に、現在問題になっているさまざまな事象について、考察を示す。とにかく、経済だけにとどまらず、政治、心理学、社会学、歴史といった広い視点に立ちながら、さまざまな学者の知見も引用しながら、考察を示している点が、同書の一番の魅力である。著者は定期的に勉強会を開催しており、そのなかで培われたネットワ