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書評 わかりたいあなたのための現代思想・入門 (別冊宝島 44)

もう、30年以上も前になるが、小生が今は亡き編集系の専門学校に通っていた際、とにかく講師や同級生が、現代思想やサブカルチャー、歴史とやたら詳しい人が多く、すごく焦っていた。そのときに、役立ったのがガイドブック的な本で、特に参考になり読んでいたのが、別冊宝島のシリーズ本だった。正直、これらの領域を知って何になるんだ?ということが前提にあって、興味を惹かれることはなかったのだが、とはいえ、これを知らないのはマズいという気持ちのほか、周囲に遅れてはならないという気持ちが強く、まずは入門書的な内容の宝島のシリーズ本を手にすることが多かった。思想や歴史に詳しい、同級生からはガイドブックのようなシリーズ本ではなく、オリジナルを読めば良い、と言われたがそもそも基礎知識がない。そうなると、この手の本を読まなければ、オリジナルには進めなかった。当時、リンクを貼った入門書を読んで1つだけわかったのは、これらの思想は行きつくところは、この世界を分かるにはどうしら良いかを常に突き詰めようとしている点だった。それから時がたち50を迎えたが、世界を分かるのはなかなか難しいというのが現状である。

#書評 #現代思想 #別冊宝島