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ゆっくり読みたい自分用マガジン

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時間があるときにじっくり読みたい記事を保存しておくための自分用マガジンです。
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記事一覧

小説『虹の振り子』<全文>

【本作品は、2021年8月より連載を続け、先日、完成した『虹の振り子』を#note創作大賞に応募するため、加筆修正したものです。】

* * * * *

<登場人物>
 翔子:主人公
芳賀啓志:翔子の父
     芳賀朋子:翔子の母     
     芳賀登美子:啓志の母、翔子の祖母
      芳賀仁志:啓志の父、翔子の祖父
        ジャン:翔子の夫(イギリス人)
 鳥越玲人:翔子の

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ウレシクて、泳ぎだしちゃう。

冬ピリカ 受賞者発表!!

年末年始にかけて繰り広げられた「冬ピリカグランプリ」。133作品が集まりました。
お忙しい合間を執筆活動にあてていただき、審査員一同、大感謝しております。

本日、予定どおり審査発表を行えるのは、エントリーされたみなさまが投稿ルールをきちんと踏まえて応募いただいたからです。
スムーズなグランプリ運営にご協力ありがとうございました!

では、さっそく受賞者の発表です!

👑特賞👑シロクマ賞!!(

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うれしい!ありがとうございます!

シェアハウス・comma 「白洲 彩絢 編」

この作品は、生活に寄り添った物語をとどける文芸誌『文活』1月号の無料公開作品です。定期運営マガジンをご購読いただくと、ほかの小説をすべてお読みいただけます。

 人生が、終わった。

 5桁の番号が大量に並ぶ掲示板を見て、何度も見て、穴が開くほど見て、焦点が合わなくなるほど見て、それでもあたしの見たいものだけがそこになかった。“膝から崩れ落ちる”という表現はこういう時の為にある言葉なんだ。そう冷静

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お礼にお花を!カーネーションの花言葉は「愛情」

塔の中の姫君【短編小説】

 <月曜日>
 “良い魔女”は、どことなく目の焦点が定まらぬ様子で、何かをずっと考えているようだった。ラプンツェルは、彼女が窓に目をやるたびに、胸の中に蟠るもやが次第に色を濃くして、しまいには息を詰まらせるような気がしたけれど、それを口に出すと不安がはっきり形をとる気がして黙っていた。
 良い魔女はそれに気がついたのかどうか。にっこり笑うとラプンツェルの長い黒髪を丁寧にブラシでとかしながら歌うよう

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読んでくれてありがとう!!

0話【創作大賞2022応募作】連載小説『テンポの速いラブソング』

創作大賞に向けた小説の連載を始めます。ですので少しご説明を。

35000文字の中編小説『テンポの速いラブソング』これは同タイトルの【楽曲】から生まれた小説です。特殊な能力を持った人:『コントラクター』である『ピエロ』と『女神』それぞれの視点から紡がれるスピード感のあるローファンタジーラブストーリー。楽曲とともに楽しんでいただけると嬉しいです。

また、タイトルヘッダーはインク画の第一人者『おとや

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ついたよ〜!

長編小説「星と願うよ」_01

のっぺりとした赤い空に、黒々と艶めく衛星Rが垂れ込める。それを背景に飛ぶ真っ白な宇宙船の群れが、暗い朝靄に吸い込まれて消えた。

「リサ、いってらっしゃい。元気でね」
「また会えると信じているよ」
「……うん、ありがとう」

ダメだなぁ、わたしは。
明るくお別れを言うつもりだったのに、もう二度と会えないかもしれないと思ったら、震える情けない声を隠せなかった。

わたしはエトと強く抱き合ってから、差

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うれしいです( ^ω^ )♪

これが私のベスト1 #N1グランプリ2021

さっき年末の挨拶をしたばかりなんですが、逆佐亭裕らくさんのこの企画をうっかり見つけてしまって。

『N1グランプリ2021』。今年1年の間に書いたnoteの中から10選をピックアップし、解説を添えて紹介するという企画です。

選ぶのは人のnoteじゃないですよ、自分が書いたnoteです。年の瀬のドサクサにまぎれ、自分で自分を大々的に褒め讃える超自画自賛企画。恐ろしいことに今年で2回めの開催だそうで

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夢の続きへ

1年前、こんなん予想もしてなかった! #N1グランプリ2021

 2021年も残りあとわずか。大掃除しようと雑巾を手にしては、あまりの冷たさと寒さにふるえてPCの前に舞い戻っております。いくら昨日水回りの大掃除が終わったからって、すぐに言い訳を見つけてはサボる。あぁ、なんてダメなヤツなんでしょう。自己肯定感ダダ下がりの午後は、もう自分で自分を褒めたたえるしか生きる道はありません。
 在宅勤務用にお借りしたままのレンタルスペース=娘のベッドの下の穴蔵のようなデス

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うわぁ!ありがと!

よくやったな。あとは(来年の)俺に任せろ。 #N1グランプリ2021

ポップをあたたかい目で見るヒュンケルのこころで、今年一年書いたものたちを褒め称えちぎります。

野やぎN-1グランプリ2021、開幕じゃー!

N1についてはこちら↓
今年も最高のレツギャンギャンギャンギャンギャンギャンギャーン!です。泣ける導入文。最高のテキスト。

今年はnote公式さんの記録も素敵でした。2021に何かひとつでも書いたひとは、絶対チェックや!

さあ、お待たせいたしました!

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エイドリアーン!

2021年 #小説 noteまとめ100作

今年も年の瀬。2021年を彩るnote30選が公式さんから発表されましたね!

ああこれ読んだなぁ、あれよかったなぁと思って眺めていると、ん?あれ?小説noteがない……!なんだってー!!noteホーム画面でも小説カテゴリは最初のほうにあるのに……!!
(創作大賞も開催中なので小説は公式ピックしにくかったのかも……)

というわけで、書きました!

それでは、どうぞ!

1.「やりたい事」はあなた

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ウィーアーチャレンジャー!

波よせる場所

海へ向かう道を車で走らせる。窓を開ける。7月終わりの晴れた午後。乾いた風が髪を揺らす。フィアット500というこの車は可愛らしい姿だけど気持ちよい走りをする。
パパに買ってもらった。お父さんではないパパに。
街から郊外、田園地帯を抜ける。助手席には叔母さんの為に選んだシングルモルトとウイスキーグラスの包み、そして紅花を中心とした花束が座る。海に近付くと潮の香りが強くなる。叔母さんに会うのは五年振りぐ

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嬉しい…

教授のプロジェクト~事の始まり~

ワシは某大学の教授という仕事をしている。

ワシにはやってみたい事があった。

ワシは長年、あるプロジェクトを計画していた。

それは一つの実験であり、観察である。

やっとの事でワシは学長からの許可を勝ち取ったのじゃった。

ワシは早速、プロジェクトを遂行してくれる学生を探す事にした。

ワシの講義を受講する学生の中から、ワシのやりたい事に向いていそうな者、数名に声をかけた。一年や二年では足りな

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一緒に海の音を聴こうよ! ほら、もっと耳を寄せてごらん

ドラマチック・エアポート《秋田珍道中記①・出発編》

 最終便の飛行機に乗り遅れるなんて、予定にはなかった。

 夕焼けに見とれるあまり、飛行機に乗り遅れて・・・そんなロマンチックどたばたコメディは、映画のなかだけとは限らない。なぜならば、わたし自身がやらかしたからだ。正確にいえば、乗り遅れたわけではない。乗り遅れそうになっただけだ。ただし、乗り遅れるよりも罪は重かった・・・かもしれない。

 こんなわたしに名誉もへったくれもあったもんではないが、い

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やったね!

「繭の中」 戸浦嗣美 前編

携帯が鳴る。

表示された名前を見てため息をつく。切ってしまえばいいのだが、私にはそれができない。

「出るのが遅いじゃない。どこへ行ってたの。」

母からだ。私は曖昧な返事をしながら思う。この人は、いつも自分の立場からしか物を言わない。

電話の内容は大したものではなく、自分の姉である伯母の悪口、父に対する愚痴、近所の噂話、そして最後は必ず同じセリフ。

「お兄ちゃんが生きていればよかったのに。

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喜び万倍日!