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超常現象に関する本のレビュー集

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超能力、UFO、幽霊などの心霊現象、未確認動物(UMA)、超古代文明、魔術など、オカルト的なことに関する本のレビューを集めてあります。
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#怪談

日本の幽霊

日本の幽霊

日本の幽霊

 日本人が、「幽霊」というものを、どのようなものだと思ってきたのかを、解説した本です。

 というと、堅苦しい本のようですね。決して、そんなことはありません。
 文章が平易で、読みやすいです。話題も、世俗的なことを、うまく取り上げています。頭でっかちの学者さんが書いた、という感じではありません。

 本書が最初に世に出たのは、一九六二年(昭和三十七年)です。それから何回か再版さ

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江戸の都市伝説---怪談奇談集 (河出文庫 し 10-4)

江戸の都市伝説---怪談奇談集 (河出文庫 し 10-4)

江戸の都市伝説---怪談奇談集 (河出文庫 し 10-4)

 題名のとおり、江戸でささやかれた不思議な話を、集めた本です。
 怖い話、不可解な話、あさましい話、忠義に感心する話などがあります。

 一つ一つの話は、短いです。すらすらっと、すぐに読めます。
 文章は現代語訳されているため、読みやすいです。読めば、江戸時代の人々の心持ちが、わかります。
 江戸時代には、仏神の奇跡があると信じ

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耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊

耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊

耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊

 江戸時代の怪談を紹介した本です。単なる怪談集ではありません。

 本書の特徴は、江戸時代の江戸の地図が載っていて、具体的に、怪異がどこで発生したのかを見られることです。
 さらに素晴らしいことに、現代の東京の地図も載っていて、怪談の舞台がどこなのかを、実際に現代で確かめることができます(^^)

 ここまで懇切丁寧な類書は、ほと

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地方発 明治妖怪ニュース

地方発 明治妖怪ニュース

地方発 明治妖怪ニュース

 同じ編者―湯本豪一【ゆもと こういち】さん―の『明治妖怪新聞』の続刊に当たる本です。
 明治時代の、怪しい事件の新聞記事を集めています。妖怪やら、幽霊やら、人を化かす狐や狸やらのニュース(!)が集められています。

 ぜひ、『明治妖怪新聞』と合わせて読んで下さい。楽しさ倍増です(^^)
 『東スポ』の血脈は、明治時代から続いているんだな、とわかります(笑)

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明治妖怪新聞

明治妖怪新聞

明治妖怪新聞

 この本は、いわば、明治時代の新聞のスクラップ帳です。
 記事の内容は、妖怪やら、幽霊やら、狐や狸に化かされた話やら、怪しい事件ばかりです。

 何しろ明治時代なので、文章は、旧かな遣いです。現代の人には、読みにくいでしょう。
 けれども、それを補ってあまりある魅力があります。

 どんな事件が載っているのか、一例を挙げてみましょう。
 私のお気に入りの一件です(^^) 

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日本怪談集 (幽霊篇 下巻)

日本怪談集 (幽霊篇 下巻)

日本怪談集(幽霊篇 下巻)

 日本の怪談を集めた本です。主に、幽霊の登場する話です。中には、幽霊というより、「妖怪」と呼ぶほうがふさわしいものの話もあります。

 この本は、上下巻のうちの下巻です。上巻と合わせて読んだほうが、怖さも、面白さも、倍増します。
 上下巻ともども、日本の幽霊や妖怪に興味がある人には、必読の書です。

 妖怪がお好きなら、同じ著者の『日本怪談集 妖怪篇(上・下)』

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日本怪談集 (幽霊篇 上巻)

日本怪談集 (幽霊篇 上巻)

日本怪談集 幽霊篇 上巻

 これは、題名どおり、日本の怪談集です。主に、幽霊の登場する話を集めています。
 日本の幽霊に興味がある方は、必読でしょう。基本文献の一つだと思います。

 ただし、幽霊というよりは、「妖怪」と呼ぶほうがふさわしいものも、取り上げられています。日本の妖怪に興味がある方も、基本文献の一つとして、必読です。

 妖怪のほうが好きな方は、同じ著者の『日本怪談集 妖怪篇(

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