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割と誰にでもそつなく優しく、平等に接するんだと思う。意識することなく。
けど、本当に大事な人には半径5cmくらいの、いやもっと狭いかもしれない。とっておいてるスペースを見せる感覚。優しさとかの次元じゃない部分。それができるかできないかが私の中での決め手になってるんだと思う。
常連ぶった夜の祝杯。
「お待ち遠さま」
キンキンに冷えた瓶ビールとグラスを二つ抱えてやってきた、ちょっと腰の曲がったおばちゃん。いやいや、失礼、女将さん。
そうそうこれこれ!
冷えたジョッキもいいけど、瓶で小さなグラスに注ぎ合いながら飲み干したいビールってあるよね。
「多分、おばちゃんさ、さっきの注文忘れてるよね」
なんて笑いながら、大声で2回目の注文を厨房に届ける。
常連のように大らかに。常連のように親しみ
しかもおじいちゃんにいたっては、外で歩くこともしないし、もうこんな歳だし逆に怖いってことで自らワクチン接種は打ってなかったから、家族はみんな毎日そわそわしてたけど、ちょっと一安心です。
見ず知らずの人と10分間歩いた話。
見ず知らずの人と
昼下がりの町を
10分間歩いた日のこと。
『あのー、すみません。。ちょっとお尋ねしたいんですが、ハローワークってどこにありますか?』
自転車に乗った70代くらいの女性から道を尋ねられた。
ちょっとそこのコンビニに行くのに、“どっちの道で行こうかな”とほんの数秒考えていたところだった。
私も道に詳しいわけではないが、この近くのハローワークなら分かる。
「えっと、その道を右
おばあちゃんへの最後の報告。
「生きてるといいこともあるんやなぁ」
病室のベッドで横たわるおばあちゃんはそう言った。
涙をこぼしながらくしゃくしゃの笑顔で。
少し寂しげにも見えたのは、私だけだろうか。
それとも、人は嬉しい時、少し寂しげな表情も見せるんだろうか。
そんなことを思いながら、おばあちゃんに
「ありがとう。でもまだまだこれからもたくさんあるよ・・」
そう返すのが精一杯だった。
おばあちゃんに会えたのは