おさない えりか

9のつく日エッセイ✏︎テアトル・ド・ポッシュ所属✏︎ 映画『あちらにいる鬼』『私たちの声』…

おさない えりか

9のつく日エッセイ✏︎テアトル・ド・ポッシュ所属✏︎ 映画『あちらにいる鬼』『私たちの声』 ドラマ『名建築で昼食を 大阪編』『我らがパラダイス』舞台『哀を腐せ』 ノンフィクション映像制作よんななhttps://yonnana.today/

記事一覧

私が海に潜るとき

「海の日」はなんだか無性に海に行きたくなったので、海に潜るということを考えてみた。 私は人より耳の管が狭いらしく、耳抜きが難ありだけど、そんなこと関係なしに私に…

快気祝いに人生初サーフィン

あまりに長い長い体調不良で、どうなってしまうのかと思った。 晴れが続いたおかげか、薬が効いたおかげか、やっと調子が出てきたくらいで、体調不良前に予約していたサー…

体調が優れない人へ

私も優れないんです。 ずっと身体がヘンテコです。 体調が優れないと、まず風邪かなと考えます。 看護師の友人に症状を伝えると、 「梅雨突入で自律神経乱れまくりやな」 …

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あの頃の自分に出会うための

ある日、古本市が開催されているのを見つけた。でも私は、かつて持っていた人の魂とかが気になってしまって、古本を触るのが抵抗あるくらい少し苦手。 でもこの日はそんな…

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味噌作った友人と出生地が同じだった

5月29日、私は味噌を仕込んだ。手前味噌。 と言っても味噌作りキットを買ったのは12月のこと。 糠漬けをし、味噌、梅干し、梅酒を自分で作る友人がいる。私はずっと糠漬け…

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「行けるうちに」を大切に

今月は実家でバーベキューから始まり、次週はディズニーランド、次週はハリー・ポッターのスタジオツアー、次週は八丈島でダイビングと、普段行けない場所にとにかく行った…

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まさかの母と母の日かぶり

上京してからは当たり前のように母の日に母には会えない。でも会えないおかげで、カーネーションを送ったりプレゼントすることが欠かせなくなった気がする。 今年はゴール…

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かつてこどもだった人たちと

こどもの日に実家でバーベキューをした。 急遽だったから呼ぶ人を限って誘ってみて、父から「何人来るんや?」と聞かれ、「4人」と答えると「なんやそれだけか」と笑ってい…

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母校の制服を思い出した春

今年の4月は朝劇三軒茶屋の1年ロングラン公演という企画に参加していて、1年を春夏秋冬チームに分けて春チームとして朝から演劇をやっていた。 昨日千穐楽を迎えた今思うと…

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いい映画は免疫力も上げてくれた

今朝は絶望的な目覚めだった。 一ヶ月くらい寝不足が続いていたため、久しぶりに目覚ましを遅めに設定して、目一杯眠ろうと早めにベッドに入った。 なのに深夜に目が覚め…

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三度目の朝劇『朝日に願え』まもなく開幕

「まさか出演できることになる」とは、というところから始まる。出演オファーの連絡をもらったのは稽古開始の約2週間前。 「よくぞ私を思い出してくれました。ありがとうご…

9

息を抜いてもモヤモヤは

結局・・・なくならない。笑 言い切ってしまいたいほどなくならない。 モヤモヤの根源が改善されない限り、モヤモヤは消えも隠れもしない。 そのモヤモヤと向き合わないと…

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気づいたらおばあさんと並んで歩いてる

東京で一番長く住んだ街がある。 住み始めた頃から、家の向かいに住むおばあさんとよく顔を合わせるようになった。 朝会えたら「おはよう」と言ってくれて、 夕方会えたら…

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桜じゃなく梅を見に行くということ

「お花見」というと大体「桜を見ること」が当たり前のようにイコールになっていた私の人生に「梅」という花が彩ってくれた時間の話。 神戸に住む友人の最寄駅には、たくさ…

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銭湯に行くと不思議と起きる会話

忘れもしない、石川県珠洲市にあるあみだ湯で水風呂に初めて入れた時から、サウナにハマり、知らない土地に行って空き時間を見つけると銭湯を探すようになった。 なぜだか…

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友達の子供の名前が日本酒の銘柄

もちろん、たまたまだし、読み方も違う。 まだ名前が確定していない妊娠中に、候補としてその名を教えてくれた。私は思わず、 「え、私が好きな日本酒の名前と同じ漢字やで…

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私が海に潜るとき

私が海に潜るとき

「海の日」はなんだか無性に海に行きたくなったので、海に潜るということを考えてみた。

私は人より耳の管が狭いらしく、耳抜きが難ありだけど、そんなこと関係なしに私にとって海は身体を和らいでくれる場所になっている。

何度かダイビングをしていくうちに、だんだん私の耳が海と仲良くなれてきた気もする。
その証拠に、潜った海から上がって2.3日は耳に水が入っている感じがしたのが、海から上がるとすぐに解消され

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快気祝いに人生初サーフィン

快気祝いに人生初サーフィン

あまりに長い長い体調不良で、どうなってしまうのかと思った。
晴れが続いたおかげか、薬が効いたおかげか、やっと調子が出てきたくらいで、体調不良前に予約していたサーフィンの日が迫っていた。

果たして、私は行けるのだろうか。
ふとそんなことが頭をよぎる。
でも友人たちに会いたい、海に入りたい、という気持ちは強まるばかり。

「目標があるとがんばれる」
とか聞いたことがあるけど
これは、目標があるとそれ

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体調が優れない人へ

体調が優れない人へ

私も優れないんです。
ずっと身体がヘンテコです。
体調が優れないと、まず風邪かなと考えます。
看護師の友人に症状を伝えると、
「梅雨突入で自律神経乱れまくりやな」
と言われました。

一緒に送ってくれた自律神経チェックをしてみると、見事に当てはまりました。
なるほど、気候でそんなに私の体は影響されるのかと思っていると、

同じ時期に体が優れない友人から
「夏至は太陽の陽の力が強くて
体調不良を起こ

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あの頃の自分に出会うための

あの頃の自分に出会うための

ある日、古本市が開催されているのを見つけた。でも私は、かつて持っていた人の魂とかが気になってしまって、古本を触るのが抵抗あるくらい少し苦手。

でもこの日はそんな苦手を軽く越えてくるくらい目に入った「映画コーナー」に惹かれた。私は物心ついた時からオードリー・ヘップバーンが大好きで、「オードリーの何かないかなぁ~」って探していたら、これがきらんきらんに輝いて出てきた。

なぜなら、この姿のカラー写真

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味噌作った友人と出生地が同じだった

味噌作った友人と出生地が同じだった

5月29日、私は味噌を仕込んだ。手前味噌。
と言っても味噌作りキットを買ったのは12月のこと。
糠漬けをし、味噌、梅干し、梅酒を自分で作る友人がいる。私はずっと糠漬けをしたいと思っていたため、その友人がやっていたおかげで気軽にまずは糠漬けを始めることができた。始めてもう半年以上が経つ。体に良くて、楽しくて、今のところやめる理由が何もないからやめ時もない。

友人がおすすめする味噌作りも気になってい

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「行けるうちに」を大切に

「行けるうちに」を大切に

今月は実家でバーベキューから始まり、次週はディズニーランド、次週はハリー・ポッターのスタジオツアー、次週は八丈島でダイビングと、普段行けない場所にとにかく行った5月だった。

というのも6月から秋にかけて、あまりにドキドキする仕事があるため、「行けるうちに」という感覚をいつも以上に大切にしていたのかもしれない。

私は直前に予定が確定する仕事柄、先の予定を組んだり、安易に友人を誘ったりができない。

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まさかの母と母の日かぶり

まさかの母と母の日かぶり

上京してからは当たり前のように母の日に母には会えない。でも会えないおかげで、カーネーションを送ったりプレゼントすることが欠かせなくなった気がする。

今年はゴールデンウィークに帰省できたため、少し早めの母の日ということで母に直接プレゼントを渡そうと思った。
というのも「早くてもやっぱり直接渡すのがいいよね」なんていうスマートな理由じゃなく、母に渡したいと思えるプレゼントを早めに見つけられたからだっ

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かつてこどもだった人たちと

かつてこどもだった人たちと

こどもの日に実家でバーベキューをした。
急遽だったから呼ぶ人を限って誘ってみて、父から「何人来るんや?」と聞かれ、「4人」と答えると「なんやそれだけか」と笑っていた。
そう言われたら私は本気を出したくなる。冗談半分で東は東京、西は岡山まで声をかけてみた。

急だし連休だしで、結局最初に誘った関西人たちだけが集まったけど、父が「お!そんな来るんか!」と驚いて喜んだくらい集まった。

バーベキューを開

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母校の制服を思い出した春

母校の制服を思い出した春

今年の4月は朝劇三軒茶屋の1年ロングラン公演という企画に参加していて、1年を春夏秋冬チームに分けて春チームとして朝から演劇をやっていた。
昨日千穐楽を迎えた今思うと、「春」という季節をすごく意識させてもらえた気がする。

周りの友人たちに子供が多いからというのもあるけど、新年度という始まりの時期でもあってかなんとなく制服のことを思い出した。

中高一貫の女子校だった私は、全身濃いめの紺色でかわいい

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いい映画は免疫力も上げてくれた

いい映画は免疫力も上げてくれた

今朝は絶望的な目覚めだった。
一ヶ月くらい寝不足が続いていたため、久しぶりに目覚ましを遅めに設定して、目一杯眠ろうと早めにベッドに入った。

なのに深夜に目が覚めて、青ざめた。
喉がイガイガする。
嘘だろと思って、イガイガの時に早めに飲む薬と喉スプレーをして、朝には治っていますようにと祈るような気持ちで寝た。
でもその祈りは叶わなかった。喉がイガイガするし、鼻も詰まり気味だし、最悪だと思った。

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三度目の朝劇『朝日に願え』まもなく開幕

三度目の朝劇『朝日に願え』まもなく開幕

「まさか出演できることになる」とは、というところから始まる。出演オファーの連絡をもらったのは稽古開始の約2週間前。
「よくぞ私を思い出してくれました。ありがとうございます」
という言葉に尽きた。
やっぱり当たり前じゃないから。自分のことを思い出してもらえるって。だから、素直に嬉しかった。同じ役を三度もできることも有難い話だった。

まだ観たことない方にお伝えすると、朝劇というのは朝から芝居をすると

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息を抜いてもモヤモヤは

息を抜いてもモヤモヤは

結局・・・なくならない。笑
言い切ってしまいたいほどなくならない。
モヤモヤの根源が改善されない限り、モヤモヤは消えも隠れもしない。
そのモヤモヤと向き合わないといけないというのはわかっていても、モヤモヤのピーク時にそんな向き合う体力も気力も残されていない。
だからいくら時間が経ってもモヤモヤは消えない。

友達とスーパー銭湯に行ったり、美味しいものを食べたり、家でお茶を立てたり、映画を一日中観た

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気づいたらおばあさんと並んで歩いてる

気づいたらおばあさんと並んで歩いてる

東京で一番長く住んだ街がある。
住み始めた頃から、家の向かいに住むおばあさんとよく顔を合わせるようになった。
朝会えたら「おはよう」と言ってくれて、
夕方会えたら「おかえり」と言ってくれる。

一人暮らしの私には、それがとてつもなく嬉しくて、いつも心から沁みていた。

ある朝そのおばあさんに会った時に、どちらからともなくそのまましばらく並んで歩いたことがあった。するとおばあさんが
「時間、大丈夫?

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桜じゃなく梅を見に行くということ

桜じゃなく梅を見に行くということ

「お花見」というと大体「桜を見ること」が当たり前のようにイコールになっていた私の人生に「梅」という花が彩ってくれた時間の話。

神戸に住む友人の最寄駅には、たくさんの種類の梅を見られる公園がある。友人は2月の半ばに梅を見に行ったことを教えてくれた。

その連絡で、私は今まで「梅を見に行く」という行為をしたことがないことを気づかせてもらった。

都内にいて「梅を見に行く」なんて、時間も心もゆとりがな

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銭湯に行くと不思議と起きる会話

銭湯に行くと不思議と起きる会話

忘れもしない、石川県珠洲市にあるあみだ湯で水風呂に初めて入れた時から、サウナにハマり、知らない土地に行って空き時間を見つけると銭湯を探すようになった。

なぜだかわからないけど、都内でもどこでも銭湯に行くと不思議なくらいにおばちゃんたちが私に話しかけてくれる。
それは目だけの時もあるし、ガッツリ会話する時もある。理由はわからないけど、お互い裸で会話する時間がなんだか心を温めてくれる。

ある地域の

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友達の子供の名前が日本酒の銘柄

友達の子供の名前が日本酒の銘柄

もちろん、たまたまだし、読み方も違う。
まだ名前が確定していない妊娠中に、候補としてその名を教えてくれた。私は思わず、
「え、私が好きな日本酒の名前と同じ漢字やで!」
と言った。

しかもそれはただ好きってだけじゃなく、上京して初めてのバイト先で出会い、その味とストーリーに惚れた日本酒だった。いつか酒蔵に行きたいと思っていたくらいずっと印象に残っている。

メニューにあったら必ず注文するけど、飲食

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