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快気祝いに人生初サーフィン

あまりに長い長い体調不良で、どうなってしまうのかと思った。
晴れが続いたおかげか、薬が効いたおかげか、やっと調子が出てきたくらいで、体調不良前に予約していたサーフィンの日が迫っていた。

果たして、私は行けるのだろうか。
ふとそんなことが頭をよぎる。
でも友人たちに会いたい、海に入りたい、という気持ちは強まるばかり。

「目標があるとがんばれる」
とか聞いたことがあるけど
これは、目標があるとそれに合わせて自分を調整していけるってことな気がした。

サーフィンの予定という目標があるおかげか、私の調子はだんだん整ってきた。

当日の朝、普段朝食を食べない私が、塩分を取るために江ノ島海岸でなめろう丼をたいらげるほど元気になった。

初めてのサーフィンは5秒くらい波に乗れたらいいなと思っていた。
楽しいことに無理をしたくないし、がんばるよりも楽しみたい気持ちが強かった。

すると予想外に2回目の波にして、まずボードの上に2秒立てた。早い。謎に「私、やれるかも」という力が湧いてきた。

短さが悔しくて次こそはという意気込みを繰り返していると、5秒どころか浜辺までボードの上に何度も立つことができた。

私はびっくりした。
自分に頼もしさすら感じた。
やれると思ったらほんまにやれるやん、って。

でも、とても冷静な自分がいる。

まずボードの上で立つのは、ヨガのポーズと似ていると思った。10年やっているヨガがここに来て、海の上で役に立つとは思わなかった。

あとインストラクターの方が、私が波の上に立つ瞬間に「はい、立って!」と合図を出してくれる。
その瞬間に立つのだけど、その合図が撮影の「はい、よーいスタート!」のように聞こえて、毎回本番に思えて何かしらのエネルギーが入った。

あと何よりも、初めてのサーフィンであれだけ波に乗れたのは、私には多少でも体幹があるのかもしれないということを実感できた。

それは素直にとても嬉しかった。
普段体幹があるかどうかは、正直わかりにくい。
プランクやら柔術で鍛えてみても、グッと力入れて何か目に見えてわかる部分じゃないから、私はサーフィンで自分の体幹を実感できた。

とまぁこんなふうに、自分に対して珍しくポジティブに思えたのは、体調が優れない時間があまりにも長かったからだろう。

その時間というのは地獄のようだけど、あとは這い上がっていくしかないと思える時間でもあった。
そこを乗り越えた私は、今のところ全部ポジティブに感じられている。

健康が続くとそれはそれで当たり前になって、また下がることも何か生まれるかもしれないけど、今感じられていることを大切にしたいなって思う。

あと、私は海に浮いてるだけで十分なくらい海がやっぱり好きだった。
海に行けたことでさらに元気が出た。
企画してくれた友人たち、ありがとう!

読んでいただき、ありがとうございます! 子どもの頃の「発見の冒険」みたいなのを 文章の中だけは自由に大切にしたくて、 名前をひらがな表記にしました。 サポートしていただけると とっても励みになります。