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2022年7月の記事一覧
しがみつかない生き方 ― 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (香山 リカ)
(注:本稿は2011年に初投稿したものの再録です)
ちょっと旬を過ぎた本ですが、出張の往復で読みきれる程度のものということで選んでみました。
香山リカ氏の著作としては、以前「なぜ日本人は劣化したか」を読んだことがあります。そのときにも感じたのですが、香山氏の立論は、今ひとつ踏み込みに物足りなさが残ります。本書もまさにそうでした。
その中で、ちょっと書きとめておこうと思ったくだりをいくつ
ニーチェ『ツァラトゥストラ』 (西 研)
NHKテレビで放送された「100分de名著」のテキストです。
講師は西研氏。西氏の著作は以前も「ヘーゲル・大人のなりかた」や苅谷剛彦氏との共著の「考えあう技術」等を読んだことがあります。
今回は、以前から興味があった「ニーチェ」の解説ということで手にとってみました。100ページ程度のブックレットなので内容は超概論です。が、それでも私レベルには勉強になります。
題材は、ニーチェの代表的著
自分の中に毒を持て ― あなたは“常識人間”を捨てられるか (岡本 太郎)
(注:本記事は、2011年に初投稿したものの再録です)
今年(注:2011年当時)は岡本太郎氏生誕100年にあたります。
私が岡本太郎氏の名前を初めて目にしたのは、1970年大阪で開催された万国博覧会の記念モニュメント「太陽の塔」の作者としてでした。
そして、その後、岡本氏は、「芸術は爆発だ!」との強烈なフレーズとアクションでマスコミにも登場し、さらに広く一般の人々にも大きなインパクトを与
大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉 (大前 研一)
(本稿は2011年に初投稿したものの再録です)
私は “大前教” の信者ではありませんが、氏の著作は30年ほど前の「企業参謀」をはじめとしてある程度は読んでいます。
本書は、大前氏の数多くの著作の中から、Twitterの「ohmaebot」のノリで代表的なキーフレーズを選び出して採録したものです。約250のフレーズが、
「第1章 答えのない時代に必要なこと」
「第2章 基本的態度」
「第3
ビジネスパーソンの街歩き学入門 (藤巻 幸夫)
タイトルに惹かれたのと以前カリスマバイヤーとして注目された藤巻幸夫氏の著作ということで読んでみました。
目次を眺めると、
1.感性を磨く街歩き
2.世の中の流れを見抜く街歩き
3.人脈を広げる街歩き
4.考える力をつける街歩き
5.発見力を鍛える街歩き
6.審美眼を養う街歩き
7.気持ちを切り替える街歩き
といったように「目的別」に章立てされています。
藤巻氏にとっての街
大学生がダマされる50の危険 (三菱総合研究所/全国大学生活協同組合連合会)
(注:本稿は、2011年に初投稿したものの再録です)
今年から娘が大学生になったので、ちょっと気になって読んでみた本です。
私が大学に入学したころ(今から30年以上も前ですが、)からあったケースもあれば、いかにも今日的といったものも取り上げられています。
ちなみに「目次」を紹介するとこんな感じです。
第1章 入学前に知っておきたい!―大学生が巻き込まれやすい危険(悪質な宗教団体の勧誘―
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (ダニエル・ピンク)
〈モチベーション2.0〉の弊害 話題の本(注:2011年当時)なので手にとってみました。
著者の主張の基本的な骨格は「動機づけ」の類型化です。それを、コンピュータのOSに準えてヴァージョンで分類しています。
本書の第一部では、主として〈モチベーション2.0〉の問題点を考察しています。
〈モチベーション2.0〉はルーティン業務には適していても、現代のクリエイティブな業務には適応できないと
ビッグボーイの生涯 ― 五島昇その人 (城山 三郎)
東急グループの総帥五島昇氏の評伝です。
昇氏の父五島慶太氏は、運輸官僚から実業界へ転進、強引な事業拡大で「大東急」を作り上げた豪傑でした。その長男である昇氏は、紆余曲折はあったものの東急の二代目社長として頭角を現し始めました。
社内外には坊ちゃん・暗愚といった評判もある中、昇氏は、父慶太氏の死後、集団指導体制を否定し自らをトップにしたリーダシップの発揮を宣言します。とはいえ、全く他人の意