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2021年10月の記事一覧
白洲次郎と白洲正子―乱世に生きた二人 (牧山 桂子・須藤 孝光・青柳 恵介)
白洲次郎氏は、以前、その著書「プリンシプルのない日本」や「白洲次郎の流儀」等を読んで、経歴や人となりはある程度理解していました。また、白洲正子氏については、「私の古寺巡礼」という著作を読んだことがあります。
本書は、その白洲次郎・正子夫妻のアルバムのような本です。
左開きの横書きで次郎氏、右開きの縦書きで正子氏、それぞれのパーツを合わせて1冊の本ができています。写真も豊富で面白い体裁の本で
一流の人は空気を読まない (堀 紘一)
最近の新書によく見られる「タイトル」で惹きつける類のようですが、元ボストンコンサルティンググループの堀紘一氏の著作ということで読んでみました。
堀氏は、まず、一見すれば同じように空気を読まない人間であっても本質的に異なる2つのタイプが存在すると指摘しています。
(p38より引用) 自分に対して周りが何を望んでいるかはわかっていながらも、「あえて、そうした声には耳を貸さない立場を貫き通してい
ラーメン屋vs.マクドナルド ― エコノミストが読み解く日米の深層 (竹中 正治)
いつも読書の参考にさせていただいている会社の先輩の方が紹介されていたので読んでみました。
著者の竹中正治氏は、現在エコノミストとして活躍中ですが、本書では、自身の米国勤務の経験等を踏まえた国民性や組織運営に関するいくつかの日米比較を紹介しています。
そのなかの1章「希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣」でのフレーズです。
(p42より引用) 日本人に多い類型は「危機感駆動型」である
あたらしい戦略の教科書 (酒井 穣)
「戦略」といえば、よく「ビジョン」→「戦略」→「戦術」という構造のなかで位置づけられますが、本書において著者酒井穣さんは、「戦略」と「戦術」とを区別していません。
「戦略」を「現在地と目的地を結ぶルート」と捉えています。ルートですから実行されなくては意味がありません。その点で本書でいう戦略は、現場目線での「実行」に直結した「ボトムアップ戦略」です。
(p36より引用) 戦略の存在意義には、目
3つの成功サイクル (川西 茂)
パラダイム・マジック 新しい一歩を踏み出すことを妨げている大きな要因は、一人ひとりが持っている「パラダイム(固定観念・既成概念)」にあります。
「7+3=☐」の☐を考えさせるのは、「ひとつの答え」を求める画一的な教育であり、「☐+☐=10」の☐を考えさせるのは、「多様な可能性」を求める柔軟な教育です。私たちは多くの場合、幼い頃から前者の思考スタイルに慣らされてきています。
(p28より引用)
信頼できる会社、信頼できない会社 (駒橋 恵子・関沢 英彦)
近年とみに顕在化している企業の不祥事をひとつの材料にして、企業における「コミュニケーション戦略」の重要性を説いた概説書です。
著者の言う「コミュニケーション戦略」とは、「企業が市場で競争優位性を築くために、ステークホルダーと双方向の情報受発信を行って信頼を築くこと」をいいます。
(p5より引用) あくまでも企業理念を主軸におき、社内外のステークホルダーの感情に配意しながら、企業の方向性を定
自分が輝く7つの発想―ギブ&テイクからギブ&ギブンへ (佐々木 かをり)
会社関係の方からいただいたので読んでみました。
著者の佐々木かをり氏は、株式会社イー・ウーマンと株式会社ユニカルインターナショナルという2つの会社の代表取締役社長として、コミュニケーション・ネットワークの拡大に活躍されています。
本書は、著者の活動の原動力となっている考え方や姿勢を自ら紹介したものです。
キーワードは7つ。「Give & Given」「Win-Win」「I am pro
オンリーワンは創意である (町田 勝彦)
「選択と集中」が目指したもの 著者の町田勝彦氏は、1998年から約9年間SHARPの社長を勤め、現在(注:2008年当時)は会長職にあります。
その町田氏が、自らの経営を語った本です。
事業経営において「選択と集中」ということがよく言われます。また、自社の強みを活かす「コアコンピタンス経営」というコンセプトもよく見かけます。
SHARPにおける「選択と集中」の対象である具体的な「コアコン