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怨念記事

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毒父、毒祖母に関した記事です。 私自身の、虐待・児童養護施設入所経験などなど。 無意識化にて怨念がこもってしまった記事たちです(笑)
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#毒親

兄の遺影への違和感/美しくないと、子を肯定できない父へ

兄の遺影への違和感/美しくないと、子を肯定できない父へ

 あの時に感じた違和感を形にしようと思う。
ずっと、ずっと、ひっかかっていた。

 兄が32歳で自殺した。

 兄の葬式の前の日に父から電話がきた。
「にぃ(兄)の写真、持ってないか?」
持っていなかった。
 でも私が娘を出産した時の家族写真がある。
撮ったのは約3年前。
父もデータを持っているはずだ。
 3年前の写真なら遺影に使っても、まあ良いのではないだろうか。
父に伝えた。

 葬式の当日、

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「なぜ兄は、今日、人生を終わらせたかったのだろう」二〇二四年三月一六日、毒親育ちの兄が自殺した日

「なぜ兄は、今日、人生を終わらせたかったのだろう」二〇二四年三月一六日、毒親育ちの兄が自殺した日

不幸の報せはある日突然やってくる。出産を間近に控えた病室にも、美しく穏やかな春の日にもーー。家族を捨てた私と、家族を捨てなかった兄。夫と娘3人で生きる私と、30代で自ら死を選んだ兄。毒親育ちの副業ナースが綴る、「正しい家族のあり方」とは。

兄の死を、悲しむ資格がありますか

「俺もいま病院だ」
「なんで」
「にぃが…死んだ」
「は?」

 今日は産婦人科で妊婦健診の日。
 片道1時間かかる大学病

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児童養護施設に入る前の、毒親達の違和感と、祖母が面会に来た時の違和感

児童養護施設に入る前の、毒親達の違和感と、祖母が面会に来た時の違和感

 小学4年生の時に児童養護施設に入所することになった。
 父と再婚相手の母親から、私達兄弟への虐待が原因だった。

 思い返してみると、児童養護施設に入所する前から父親と義母の行動には違和感があった。

 児童養護施設に入所することになる1ヶ月程前。
父と義母が私達兄弟に質問してきた。
「おばあちゃんと一緒に暮らしたいか?」
兄と弟は黙っていた。
私は打ち返すように「おばあちゃんと暮らしたくない。

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教養を知らずに死んでいく毒親は放っておいて、私の代から教養はじめましょう。

教養を知らずに死んでいく毒親は放っておいて、私の代から教養はじめましょう。

 基本的に毒親に「教養」は存在しないだろう。
いや、「教育虐待」を忘れてはいけない。
子に過度な勉強を強要し、血ナマコになり受験させる親。
でも「教養」はテストや受験ではないはずだ。

 池上彰は自身の著書の中で、教養について「社会に出たあとで、じわじわ役に立ってくること。これがリベラルアーツ。リベラルアーツは人を自由にする学問。自分で学び続け、ものを自分で考えていく力」という文があった。
きっと

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娘に保険金を賭け続ける親。さすが!私の毒親よ。

娘に保険金を賭け続ける親。さすが!私の毒親よ。

胸糞が悪い。

 ここ数年、身内のことを引きずることは、ほぼなかった。
なぜなら私にとって毒父も毒祖母も、もう私の一部ではないから。
 怒りが湧くことがあっても、1時間経ったら忘れてる。
夫に愚痴ったり、他事をしたり、何より子どもとの忙しい生活のおかげで、すぐに忘れれる。

 なのでこの感覚は久しぶりだ。
半日も、父に対して胸糞悪さを引きずっていることが。
 私は父を捨てたが、父は父で、子どもをと

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女性部下を「相撲取り」と呼ぶハラスメント毒父に、正義を振りかざしてみた

女性部下を「相撲取り」と呼ぶハラスメント毒父に、正義を振りかざしてみた

 Voicy(音声配信)にて50歳代以上男性の話しを聞く機会が増えました。
父も50代。
でも何か違う。
何か、というより何もかも違うように見える。
同じ人間は存在しないことも、個性の時代というのも承知だ。
50代というざっくりした大枠で人を捉えるのも何か違う気もする。
それでも、私の中で「父と同じ時代を生きてきた人で、こんな人達が存在するのか…」と感銘を受けてしまうのだ。
同時に父を見る度、いや

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[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!②

[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!②

老害を恐れろ!①の続きです。

 私は電話で、祖母に声を荒げてしまった。
なんともみっともない光景だっただろうか…。
今、一人で本当に良かった。

 夫は娘を保育園に送りに行ってくれている。
夫に見られなくて良かった…
いや、逆に夫がいたのなら、こんなに取り乱さずにいられたかな…
少し冷静になる。
ああ…キレた時点で私は負けだ…
同じ土俵に立ったのだ…あんな婆さんと同じ土俵に…
普段から祖母は、助

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[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!①

[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!①

 兄が自殺し、葬式・火葬が終わった。

 来月には子どもが生まれる。
家族葬とはいえ、妊婦に加え2歳の娘を連れての1日。
帰路につく車の運転は集中できず、心身ともに疲れ切っていた。
娘より先に大人達が寝落ちしていた。

 夫のスマホに電話が入り目が覚める。
知らない番号。
“九州”と出ていた。
祖母だ。多分。
「でなくていいよ」と夫に言って、寝た。

 朝になった。
兄の自殺報告から数日間、怒涛の

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[兄が死んだ③] 葬式。もう通常運転な私だった。

[兄が死んだ③] 葬式。もう通常運転な私だった。

葬式の日。
新品の喪服に袖を通す。
袖を通すと実感がわくのか、とても憂鬱な気分になった。
着替え終え、リビングへ行く。
娘が「かっこいいね〜」と言ってきた。
笑った。

父からチョコをもらった。渡すことができなかった、父から職場の女子へのお返しホワイトデーチョコだ。
チョコの箱についていたハート付きゴムを、娘が気に入ってしまった。
頭にゴムを通し始めた。
ネックレスみたいになった。
いやいや今日、

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「恩を感じないのか」という親はきっと異常で異質で不気味

「恩を感じないのか」という親はきっと異常で異質で不気味

 先日友人と話題になった、"親孝行とはなんだ?”について
 友人とこの話題になった経緯は、友人の親・私の祖母が、自分の子に「これだけのことをしてあげたのだから恩を感じるべきだ」と言っていたことから始まった。

 私はシングルファザーで育った。
私が5歳の頃に母が他界した。父1人で子ども達を育てるのは難しかったため、祖父母が遠方から来て私達孫の世話をしてくれた。実質私達の子育てをしていたのは祖父母だ

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