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#ゆるラジオ

「Another Story of A Few Ladies」 第2話 Vol.29

「Another Story of A Few Ladies」 第2話 Vol.29

~龍馬が愛した、明治を生きる女たち~
第2話 The Last Vital Lady

Vol.29 

”Is it never paid action❓
Or do you think as this works, in reward, can they get some money❓”

「それは、無償の活動なのですか❓
それとも、多少の報酬はお考えでしょうか❓」

At first, Ms

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歴史小説「Two of Us」第2章 J-6

歴史小説「Two of Us」第2章 J-6

~細川忠興父子とガラシャ珠子夫人の生涯~
第2章 明智玉のお輿入れ~本能寺の変

J-6

 明智家の侍女清原は、お輿入れに帯同する侍女シモの着付け準備のため、一旦退席した。

 坂本城二の丸本殿、広間真ん中に残った細川家名代の家老松井康之が、再び婚礼の儀式次第に則って、告げる。
「長岡の勝竜寺城本丸にて、主君細川藤孝様と妻(さい)の麝香様(じゃこう)、そして珠子どののお輿入れされる婿どの御嫡男忠

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歴史小説「Two of Us」第2章 J-5

歴史小説「Two of Us」第2章 J-5

~細川忠興父子とガラシャ珠子夫人の生涯~
第2章 明智玉のお輿入れ~本能寺の変 

J-5

 首飾りのように、武家の嫁入りに欠かせない印籠筒が、あなた珠子が頭を深く下げた瞬間に、座敷の畳に届くほどぶら下がった。

 この両端を括り付けた白無垢と同じ生地の筒は、中身は通常、持病薬や御守り、親元から伝授の折り紙、本人なりの嫁入りの戒めみたいなMEMO、などが入っている。竹筒の両端を縛りテグス太縄あ

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歴史小説「Two of Us」第2章 J-4

歴史小説「Two of Us」第2章 J-4

~細川忠興父子とガラシャ珠子夫人の生涯~
第2章 明智玉のお輿入れ~本能寺の変

Vol.4

 昼の刻。外堀を渡った二の丸入口に、細川家家老の松井康之ら一行が、到着した。

 家臣である初老の小笠原佑清(少斎)と、忠興の側近の若い家臣、松井氏が馬3頭に乗り、輿入れの女人用櫓が3台、細川方の侍女である清原イト(後の洗礼名マリア)、御輿を担ぐ白装束12名、輿入れ道具の梱を担ぐ要員3名などなど、総勢2

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歴史小説「Two of Us」第2章 J-3

歴史小説「Two of Us」第2章 J-3

~細川忠興父子&ガラシャ珠子夫人の生涯~
第2章 明智玉のお輿入れ~本能寺の変

J-3

 正面上席から、珠子どのが花を生ける姿を、ただただ眼を細めて眺めている、信長様。
「これはこれは、愛い(うい)華じゃ。のう❔藤孝殿よ❔」
 此方にお顔を向けもせず、信長様は己れに回答を振って来られた。
「いかにも」
 己れが回答は相変わらず、当たり障りはない。

 未だ、足利家側用奉公衆である己れには、そ

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歴史小説「Two of Us」第2章 J-2

歴史小説「Two of Us」第2章 J-2

~細川忠興父子&ガラシャ珠子夫妻の生涯~
第2章 明智珠子のお輿入れ~本能寺の変

J-2

 己れ細川藤孝は、完成間近の〈安土城〉ではなく、同じく琵琶湖の湖畔に在る〈坂本城〉へと、行き先を変えた。

 織田信長様が直々に、明智十兵衛光秀どのの〈坂本城〉へお越しになると、長岡の城へ伝達が参ったのだ。

 信長様も、珠子どのに直に会見しておきたいのだろう。
 幼い頃から利発で好奇心旺盛な面は変わらぬ

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連作ショート「行かないでと言えない」第4話

連作ショート「行かないでと言えない」第4話

第4話「飛行機雲を見つめていたい」

 今日も雲1つない快晴で、洗濯日和だ。滅多にない日曜の公休。

 こんな時、接客業のシフト制で働く人間は、日曜日をどう過ごして良いか分からない。
 行列も好きではないし、ヴァカンスの過ごし方も違うのだ。

 料理、整理整頓、洗濯を、同時進行でこなしていたら、あっという間に日曜公休は、終わる。

 今日も、鳳仙花が咲き誇っている。
 青空には、ひと筋の飛行機雲。

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