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むにみずべ 西日本編

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唯一無二の水辺体験 京都、滋賀、宮崎、石川、岐阜、 その他今後追加していきたいと思います。 各県増えてきたら分割します
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#行ってみた

船頭見習いのむにみずべ  唯一無二の水辺体験

船頭見習いのむにみずべ  唯一無二の水辺体験

ども水辺が大好きな、ムニと申します。
川があったら入りたい、そんなどこにでもいる会社員です。休日には和船の船頭として研鑽を積む、まぁどこにでもいる会社員です。

1人でも、誰かとでも、どれだけ水辺に行くでしょうか。
誰しも思いつくのは、東京ならお台場、京都なら鴨川、くらいですかね。

いやはや、
水辺の魅力は、全くもってそんなもんじゃないんですよ。

東京、大阪、京都、、どの街にも必ず水辺がありま

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むにみずべ 岐阜編01 大垣たらい舟

むにみずべ 岐阜編01 大垣たらい舟

岐阜大垣のゴールデンウィークと言えば、
「その街らしさ」を作り上げた春の風物詩。
これ知っていますか?

トップ画像 : 大垣観光協会HPより

天下分け目の前夜祭

1600年、戦国の世となった16世紀のちょうど終わりの年、関ヶ原の戦いでの勝利によって徳川時代が本格スタートしました。

加藤清正、福島正則の猛攻、石田三成の大筒と過ぎたるもの島左近、小早川秀秋の裏切り、大谷吉継の仁義、毛利の空弁当

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むにみずべ 岐阜編02 郡上八幡の水舟と川ガキ

むにみずべ 岐阜編02 郡上八幡の水舟と川ガキ

とうとうフィナーレを迎えた郡上踊り。
熱くも涼しい郡上八幡の夏は、清流が人々を、街を潤します。
これ知っていますか?

徹夜で踊る世界遺産

一般に徹夜してやることといえば、手袋を編んだり、麻雀をしたりと、まぁその辺が相場です。
(建築の皆さんは、魂のエスキスや、決死の模型作りもあるかも知れません…)

しかし、郡上八幡は、そんなインドアイベントに終わるような街ではありません。
そうここでは、外で

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むにみずべ 岐阜編03 長良川鵜飼

むにみずべ 岐阜編03 長良川鵜飼

気がつけば夜風が気持ち良い季節、
岐阜にも最高の夜の過ごし方があります。
これ知っていますか?

日本人だけが鵜呑みにする

大して考えず、言われるがままに信じてしまった時、日本では鵜呑みにすると言います。

英語圏では、swallow(燕してしまった)、中国語圏の方は渾崙呑棗(ナツメを丸呑みしてしまった) というようです。
つまり、(表現として)日本人だけが物事を鵜呑みにする訳です。

鵜が、(

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むにみずべ 滋賀編02 近江八幡 八幡堀めぐり

むにみずべ 滋賀編02 近江八幡 八幡堀めぐり

遂に念願の近江八幡。
そこは戦国の世に生まれた水の都。
これ知っていますか?

織田が産み、豊臣が育てた、
戦国屈指の水の都

近江八幡は、安土桃山時代、日本の中心にありました。その始まりが、織田信長が全力をかけて作り上げた安土城、その城下町だからです。

しかし琵琶湖のほとりで、強烈な輝きを放っていた安土城は、本能寺の変が起きると焼失。
残された民衆が右往左往するなか、その城下町を取り込むかのよ

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むにみずべ 京都編02 大覚寺の龍頭鷁首舟

むにみずべ 京都編02 大覚寺の龍頭鷁首舟

さて春の京都編始まります。今回は平安貴族のたしなみ。これ知っていますか?

English information below.

マロの家には池がある

どの家庭にもあるものと言えば。
少し前ならテレビ、テレビ離れが進む今は、冷蔵庫くらいでしょうか。

平安貴族達もみんなお家にあるものがありました。

池です。

平安貴族は、寝殿造(しんでんづくり)なるお屋敷に住み、その庭には池がありました。

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むにみずべ 京都編03 長岡天満宮の錦水亭 池座敷

むにみずべ 京都編03 長岡天満宮の錦水亭 池座敷

春の京都は桜だけでは終わりません。キリシマツツジの赤が映える池座敷。これ知っていますか?

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偉大な考案者も忘れる長岡京

全ての日本史嫌いでも絶対に聞いたことがある、ベストオブ語呂合わせを選ぶなら、
この2つは筆頭です。

なんと(710)大きな平城京
鳴くよ(794)ウグイス平安京

覚えやすい上に、そもそも語呂が良い。
考案者は、もし日本

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むにみずべ 京都編05 貴船の川床

むにみずべ 京都編05 貴船の川床

急に暑くなってきましたね。
これからは涼都貴船で楽しむ川床の季節です。これ知っていますか?

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尋常じゃないアクティブさが生む神社

貴船神社(きふねじんじゃ)は、京都のさらに北、山の間の渓谷にあります。

なぜここにあるかと言えば、
何とかつて、黄色い舟に乗り、大阪から淀川、鴨川、貴船川を遡りここまで来たお方、玉依姫(たまよりひめ)がいたから

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むにみずべ 京都編06 伊根の舟屋

むにみずべ 京都編06 伊根の舟屋

言わずもがなの、むにみずべ。
その圧倒的な面白さの前に、人々はなす術なく訪れる他ないのです。こちら、知っていますか?

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危なくないのかその舟屋

伊根と言えば、海岸に所狭しと並ぶ木造家屋です。
ですが内陸県にお住まいの皆様でもご存知の通り、海には干満差もあれば台風やら高潮やら、そんな近くに住むと色々と良くないこともあるはずです。

ところが伊

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むにみずべ 広島編01 雁木から船で行く縮景園

むにみずべ 広島編01 雁木から船で行く縮景園

野球、お好み焼きだけじゃない。
西日本有数の水辺の街広島で、過去の遺産を最も上手く使いこなす、温故知新のむにみずべ。
これ知っていますか?

このブログでは東京で船頭見習いとして修行中の筆者ムニが、唯一無二の水辺体験、むにみずべを求めて国内外をさまよいます。

瀬戸内海を掌握した毛利水軍

毛利元就といえば、歴史好きを魅了してやまない西日本最大の戦国大名ですが、毛利家は戦いの中で続々と各地の水軍を

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むにみずべ 山口編01 錦帯橋下の川渡り

むにみずべ 山口編01 錦帯橋下の川渡り

まさかの実在する、絵に描いたような橋の下。暑くなってきたのでそろそろ歩いて川を渡る時期です。
こちら、知っていますか?

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名宰相も驚く泰平の世

岩国城初代城主、吉川広家といえば、
関ヶ原で西軍の総大将毛利輝元の家老にして、西軍の敗北を悟り家康と内通を図った、歴史的に類稀な予知能力を持つ武将です。

しかしそんな千里眼の吉川広家も、のち400

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むにみずべ 愛媛編01 瀬戸内しまなみ海道

むにみずべ 愛媛編01 瀬戸内しまなみ海道

気がつけば8月もラストです。台風が去ったらどこに行くか。水辺好きとして、避けては通れない自転車による瀬戸内海横断。
これ知っていますよね?

世界のSHIMANAMI KAIDO

世界にその名を轟かす、しまなみ海道。
白いムチムチボディーでレストランに星を授けるミッシェランガイドも、
ロンドンから陸路でオーストラリアまで行く破天荒な新婚旅行をきっかけに刊行されたガイドブック、ロンリープラネットも

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