むにみずべ

水辺をこよなく愛し、ところかまわず船に乗る 学生時代は水辺を研究、今は建コン。いつか水…

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水辺をこよなく愛し、ところかまわず船に乗る 学生時代は水辺を研究、今は建コン。いつか水辺を設計したい。

マガジン

  • むにみずべ 西日本編

    唯一無二の水辺体験 京都、滋賀、宮崎、石川、岐阜、 その他今後追加していきたいと思います。 各県増えてきたら分割します

  • むにみずべ 海外編

    出張やら旅行やらで、国内のむにみずべ巡りができない時、ここぞとばかりに書き溜めた海外編を放出します。ヴェネツィア、バンコク、アムステルダム、台南…どこから書こうか。

  • むにみずべ 東日本編

    東京を除く東日本の珠玉のむにみずべ。北海道から東北、関東甲信越までをまとめます

  • むにみずべ 東京編

    唯一無二の水辺体験、東京編をまとめました

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むにみずべ 唯一無二の水辺体験

ども水辺が大好きな、ムニと申します。 川があったら入りたい、そんなどこにでもいる会社員です。 1人でも、誰かとでも、どれだけ水辺に行くでしょうか。 誰しも思いつくのは、東京ならお台場、京都なら鴨川くらいですかね。 いやはや、 水辺の魅力は、全くもってそんなもんじゃないんですよ。 東京、大阪、京都、、どの街にも必ず水辺がありますが、そんな中でもその街その場所ならではの、唯一無二の体験ができる場所、むにみずべを紹介していこうと思います。 むにみずべとは北は北海道から南は沖

    • むにみずべ 広島編01 雁木から船で行く縮景園

      野球、お好み焼きだけじゃない。 西日本有数の水辺の街広島で、過去の遺産を最も上手く使いこなす、温故知新のむにみずべ。 これ知っていますか? 瀬戸内海を掌握した毛利水軍 毛利元就といえば、歴史好きを魅了してやまない西日本最大の戦国大名ですが、毛利家は戦いの中で続々と各地の水軍を味方にし、 あの村上海賊の娘さんや息子さんをも配下にすることで、瀬戸内海を掌握していました。 孫の輝元の時代には、今の福岡から鳥取・岡山に至る巨大な領土を治めるべく、七つの川の上に拠点を定めます。広

      • むにみずべ 海外編04 パリのサンマルタン運河クルーズ

        怒涛のフランス編クライマックス。舞台はセーヌ川から分かれるこの運河。時空を超えたパリの裏側への船旅です。これ知っていますか? どんな鼻をもひん曲げた 鼻の都 パリは汚かったというのは、時々聞くことがあるかも知れません。それが話題になるのも、今や全世界から憧れの眼差しを向けられる華の都だからこそです。 とはいえ、19世紀前半までのパリは、本当に汚かったようです。少しだけその片鱗をご紹介します。こんなパリは嫌だ、どんなパリ? 窓から汚物を捨てる、時々通行人にも当たる (え

        • むにみずべ 海外編03 パリセーヌ川のバトームーシュ

          五輪に向け沸き立つ、フランスの首都パリ。 過去何度も世界史の舞台となったこの街の、 セーヌ川クルーズもまた、歴史そのものです。 こちら、知っていますか? パリシイ族の住むシテ島だから、 パリのシティ 有名ですが、パリはセーヌ川の中洲、シテ島から始まった街です。 なぜここから始まったのか。 古代ローマが攻めて来た時、抵抗したパリシイ族が住んでいた場所でした。守りやすく水も手に入りますからね。 その後、パリシイ族の住む場所なので、パリと呼ばれます。 さらにそのシテ島は、狭

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        むにみずべ 唯一無二の水辺体験

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        • むにみずべ 西日本編
          14本
        • むにみずべ 海外編
          5本
        • むにみずべ 東日本編
          11本
        • むにみずべ 東京編
          12本

        記事

          むにみずべ 海外編02 モンサンミシェルの干潟歩き

          誰もが知る絶景、孤島に建つ修道院。 その真髄は周囲の干潟にあります。小さい頃からずっと干潟を横断して辿り着きたかった積年の想いを胸に。 こちら、知っていますか? 300万人が訪れる、西洋の脅威 ほぼ全ての人が、どこにあるかは知らずともその存在は知っているモン・サン・ミシェル。 わずか30人の住むこの島は、10万倍の年間300万人が訪れる世界的観光地です。 もし1300万人の住む東京に10万倍の観光客が来たら、なんと1.3兆人。凄まじいですね。なるほど、西洋の脅威な訳です

          むにみずべ 海外編02 モンサンミシェルの干潟歩き

          むにみずべ 群馬編01 尾瀬縦断トレッキング

          夏が来たので思い出しました。 群馬・福島・新潟にまたがる天空の湿原。 こちら、知っていますか? これまでと少し趣向の違う大自然スポット。 山好きのムニフレンドと、水辺好きのムニのちょうど二人の琴線をくすぐる、尾瀬です。 バナナに似た水芭蕉、惚れた松尾芭蕉 尾瀬を代表する水芭蕉。名の由来は糸芭蕉という植物に葉の形が似ていたから。糸芭蕉と言われてもピンと来ないかと思いますが、 このバショウ科と呼ばれる植物の最も有名なのは、バナナです。 ちなみに。芭蕉と名乗るものの中で、最

          むにみずべ 群馬編01 尾瀬縦断トレッキング

          むにみずべ 海外編01 ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎ

          突然ですが、海外編もスタートします。 最初は誰もが知る、これぞ水都の代名詞。 実は乗るばかりではなく漕げちゃうこれ、知っていますか? 水辺を愛する者として、畏れ多くもこの都市の記事を書く今、武者震いが止まりません。 この伝説級の水都は、どのように生れたのでしょうか。 騎馬民族に陸からムニュっと押し出される 「ゲルマン民族大移動」はご存知でしょうか。当時世界最強のローマ帝国に、ゲルマン民族がなだれ込み、結果帝国崩壊に繋がった大事件ですが、それは騎馬民族(フン族)がヨーロッ

          むにみずべ 海外編01 ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎ

          むにみずべ 京都編06 伊根の舟屋

          言わずもがなの、むにみずべ。 その圧倒的な面白さの前に、人々はなす術なく訪れる他ないのです。こちら、知っていますか? English information below. 危なくないのかその舟屋 伊根と言えば、海岸に所狭しと並ぶ木造家屋です。 ですが内陸県にお住まいの皆様でもご存知の通り、海には干満差もあれば台風やら高潮やら、そんな近くに住むと色々と良くないこともあるはずです。 ところが伊根はいくつかのポイントが重なり、こうした壁を乗り越えているのです。 まずは、日本

          むにみずべ 京都編06 伊根の舟屋

          むにみずべ 山口編01 錦帯橋下の川渡り

          まさかの実在する、絵に描いたような橋の下。暑くなってきたのでそろそろ歩いて川を渡る時期です。 こちら、知っていますか? English information below. 名宰相も驚く泰平の世 岩国城初代城主、吉川広家といえば、 関ヶ原で西軍の総大将毛利輝元の家老にして、西軍の敗北を悟り家康と内通を図った、歴史的に類稀な予知能力を持つ武将です。 しかしそんな千里眼の吉川広家も、のち400年続く泰平の世は想定できませんでした。 岩国城は戦いに備え、錦川を天然の外濠と

          むにみずべ 山口編01 錦帯橋下の川渡り

          むにみずべ 神奈川編02 横浜-東京間夜景クルーズ

          横浜で遊んで、船で東京に帰る。破格で魅惑のこちらのクルーズ。知っていますか? 「はやすぎる」鉄道で消えていく船 産業革命を始めたイギリスでは、 運河全盛の時代が長く、国中に張り巡らされた水路は今でもナローボートの行き交う最強のむにみずべを生んでいます。 対する日本では、 明治初頭に蒸気船の時代が来ると、江戸と郊外、京都大阪等を結ぶ舟運は全盛期を迎えます。 しかしそれも束の間、はやすぎた次なる新時代の到来によって軒並み廃止に追い込まれていきました。 鉄道の時代です。

          むにみずべ 神奈川編02 横浜-東京間夜景クルーズ

          むにみずべ 岐阜編01 大垣たらい舟

          岐阜大垣のゴールデンウィークと言えば、 「その街らしさ」を作り上げた春の風物詩。 これ知っていますか? トップ画像 : 大垣観光協会HPより 天下分け目の前夜祭 1600年、戦国の世となった16世紀のちょうど終わりの年、関ヶ原の戦いでの勝利によって徳川時代が本格スタートしました。 加藤清正、福島正則の猛攻、石田三成の大筒と過ぎたるもの島左近、小早川秀秋の裏切り、大谷吉継の仁義、毛利の空弁当、島津の引き口… もうたった1日とは思えないほど、お腹いっぱいの関ヶ原。 歴史

          むにみずべ 岐阜編01 大垣たらい舟

          むにみずべ 京都編05 貴船の川床

          急に暑くなってきましたね。 これからは涼都貴船で楽しむ川床の季節です。これ知っていますか? English information below. 尋常じゃないアクティブさが生む神社 貴船神社(きふねじんじゃ)は、京都のさらに北、山の間の渓谷にあります。 なぜここにあるかと言えば、 何とかつて、黄色い舟に乗り、大阪から淀川、鴨川、貴船川を遡りここまで来たお方、玉依姫(たまよりひめ)がいたから。 その距離約70km。海抜は320m。 川下りではなく、遡ったというのだから

          むにみずべ 京都編05 貴船の川床

          むにみずべ 京都編04 嵐山の琴ヶ瀬茶屋

          さぁついに来てしまいました、嵐山にある手漕ぎボートで行く最強のお茶屋さん。これ知っていますか? English imformation below. 日本最古の別荘地 先にご紹介した大覚寺は、元は嵯峨天皇の離宮でした。これをきっかけに、嵯峨・嵐山の辺りは日本初の別荘地となりました。 例えば、あの皆んな苦しんだ(?)「小倉百人一首」を藤原定家が編纂した、小倉山荘もここ嵐山・嵯峨にあります。 とは言っても、別荘は衣食住揃ってなお余りある人しか持てませんから、都にほんの数え

          むにみずべ 京都編04 嵐山の琴ヶ瀬茶屋

          むにみずべ 京都編03 長岡天満宮の錦水亭 池座敷

          春の京都は桜だけでは終わりません。キリシマツツジの赤が映える池座敷。これ知っていますか? English information below. 偉大な考案者も忘れる長岡京 全ての日本史嫌いでも絶対に聞いたことがある、ベストオブ語呂合わせを選ぶなら、 この2つは筆頭です。 なんと(710)大きな平城京 鳴くよ(794)ウグイス平安京 覚えやすい上に、そもそも語呂が良い。 考案者は、もし日本史教育学会があれば、きっと教育貢献賞を受賞することでしょう。 しかしそんな偉大

          むにみずべ 京都編03 長岡天満宮の錦水亭 池座敷

          むにみずべ 京都編02 大覚寺の龍頭鷁首舟

          さて春の京都編始まります。今回は平安貴族のたしなみ。これ知っていますか? English information below. マロの家には池がある どの家庭にもあるものと言えば。 少し前ならテレビ、テレビ離れが進む今は、冷蔵庫くらいでしょうか。 平安貴族達もみんなお家にあるものがありました。 池です。 平安貴族は、寝殿造(しんでんづくり)なるお屋敷に住み、その庭には池がありました。池があれば何をするか、当然舟を浮かべる訳です。 お家の庭に舟を浮かべ、雅楽を演奏

          むにみずべ 京都編02 大覚寺の龍頭鷁首舟

          むにみずべ 東京編09 隅田堤の桜と渡船グルメ

          春本番の東京でお送りする第2弾。 隅田川沿いで繰り広げられる花と団子のハイレベルな戦い。こちら知っていますか? 法ではなく、桜の下にある平等 身分、しきたり、しがらみ、様々なものが絡まっていた江戸時代の庶民。しかし春に咲く桜の下では身分関係なく浮かれ騒ぐ無礼講でした。 特に財政を切り詰めたおケチな将軍として知られる第8代徳川吉宗は、庶民のガス抜きに桜を植えまくった張本人。 飛鳥山など今に続く名所を作り上げたこの時代、隅田川の堤防として造られた墨堤(ぼくてい)の上にも桜

          むにみずべ 東京編09 隅田堤の桜と渡船グルメ