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自分に「誠実」であること

こんにちは、心理カウンセラーMOKUJIです。
メンタルヘルスでお悩みの方向けに、心が軽やかになる実践的な記事を書いています。

本日のテーマは
「自分に『誠実』であること」です。

適応障害やうつ病等で会社を休職している場合、復職までの道筋を下記の3つのステップで考えることができると思います。

(1)ダラダラ期:積極的に「何もしない」をする時期
(2)活動期:したいことをする、筋力の回復、★再発予防を考え行動する
(3)復職期:睡眠調整、職場環境調整、★再発予防を考え行動する

なお自分で取り組むことができる「再発予防策」としては、

・認知行動療法などの心理療法の実践
・運動
・睡眠改善
・マインドフルネス
・セルフモニタリング
・自己認識の強化
・ソーシャルスキルの訓練

などがあります。


これらのことを「活動期」および「復職期」にかけて、どのように取り組むことができるかによって、復職後の再発率が大きく変わってくるのではないでしょうか?もちろん一人で何もかもやる必要はありません。精神科(心療内科)の先生や心理カウンセラーなどに頼ることも大事です。ただ人に頼ることももちろん大事なのですが、「自分が自分の主治医になる」という視点を持たないことには、根本的な解決には至らない可能性があります。

そこで、どんな心持ちで、自分が自分の主治医になっていけばいいのか?
それが、

「誠実であること」

だと私は思います。

👉🏻誠実であることとは?

私が言う「誠実」は「真面目」とか「一生懸命やる」ことではありません。「真面目」や「一生懸命」という言葉は「自分を置き去り」にしている感じがするのであまり好きではありません。

私の「誠実」の翻訳は、

「疑いつつも、やること」

です。

どういうことかというと、例えば、「運動がメンタルに良い」ということがわかっていて、ジョギングなどをしてみるが、続かない

マインドフルネスが自己受容(アクセプタンス)を高めるということが言われているからやってみるけれど、うまくできないし、「また本当に効果があるの?」と疑いの目を向ける

セルフモニタリングが客観的視点を持つためには良いらしいということだけれど、めんどくさくてやる気になれない

こういうことありませんか?

つまり、

・継続できない
・効果を疑う
・うまくできない
・めんどくさい

この4つが「行動」をストップさせようとしてくるわけです。「この4つさえなければ!」と思うんですが、自分の心のすぐ近くでいつもこの悪魔が「やめろ、やめちまえ」と囁いてくるわけですね。私も完全にこの悪魔と同居しています。もちろん今もです。

そこで大事なのは、「疑いつつも、やること」です。

「どうせ継続できないだろうけど、試しにまたやってみよう」
「どんな効果があるのか今の段階ではわからないけど、とりあえずやろう」
「またうまくできなかった。こんなもんだよな。でも明日も5分だけやるか」
「めんどくさくて続かなかった。何か続く工夫はあるかな?やる量を減らしてもう一回やってみるかな」

こんな風に、

「自分のモチベーションとは関係なしに、ほんの少しだけでいいから行動してみる」

をしてみてください。

自分を納得させる必要はないです。

半信半疑でもいいです。

また完璧にやる必要もないですし、

習得する必要もありません

自分への納得が必要だと思うと動けなくなります。納得することは、時に非常に大事なことだと思います。ただ今やるべきことが「再発予防のための習慣化」なのであれば、優先されるべきは「納得よりも行動」です。

私はそれが「自分に誠実であることで、結果的に、自分を助けるのだ」と自信を持って言えます。

本日は以上になります。
ぜひ今日から「納得」ではなく「行動」に焦点を移してみてください。
それでは、また。

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