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#ポエム
第10章 From The Old World
Vol.1
おっと。僕はあまりに読書に集中しており、新幹線の時間はもうわずかというところまでになっていた。僕は、慌てて本を閉じ、会計を済ませてカフェを後に新幹線のホームへと急いだ。駅のホームはそこそこ混んでおり、人を避けながら改札を抜けた。駅のホームへ階段を駆け上がると息が白くなっていた。鼻がツーンとするような寒さが身体をおそう。ふと空を見上げると雪がちらついていた。どおりで寒いわけだ。骨の芯ま
第6章 アルテミスの器−2
時がいくつか経っただろうか。数えることよりも次の言葉を発しなければならない。そう感じていた。嘘であってほしい事実を前にした時、僕らは本質よりも幾分か違うことに頭を使い、夢であることを認識しようとしてしまうのかもしれない。目の前の男が言っていることは空耳で本当は何にもありませんでした。と。しかし、現実は非常にも押し寄せてくるのだった。
「未来はね、非常に聖杯を受け入れたがらない子だったよ。まあ無理
第一章 ヨハネの夢-2
未来を告げる鳥には少し慌しくて、少々頼りない彼女は僕にぶつかってきた。
「いてて、すみません」
「大丈夫?前見て歩かないとダメだよ」
「前は見てたんですけどね。考え事してて。」
「考え事は、どこかカフェの中でするといい。意外とあのざわつきが集中できたりする。」
「そうします。本当にすみませんでした。」
彼女はそう言って足早に去っていった。
次の日、僕はまた彼女を見かけた。東大の赤門の前。昨日