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round trip letter→52
Dear, naokolove
残されたバイブレーション。
存在は、「カタチ」を失ったが、
それとは違う形で
そことここ、にある。
見えるもの
見えないもの。
私の意識の
届く
場所。
ある日
気づくでしょ
私の
うしろ、に、ある。
ちょっと
頭の中に手を突っ込んで
引きずり出してみたらさ
変わらないんだけど。
そう
別に変わらなくていい。
ただ、そのままで
あること、だ。
大股
出力方法の違いについて
文章を書くときと、「詩」のような散文を書く時との意識の差は明らかで、感覚を書き起こすにしても、全く違う脳が使われているな、と感じる。
それでも、共通しているところはなんとなく前頭葉を使っているところ。詩はそれに加えて後頭部が膨張して広がっていき、あえてある部分をオフにする感触がある。目の奥かな?何かを繋がない選択をする。そうすると、言葉は(文字は?)何かを外されて、わかりやすくとか意味が通じるとか
roundtripletter 32→
Dear nakolove
春風が吹いた
ゆるゆると
いつの間にか
ももいろ
から
うすむらさきいろへ
ふわりふありと
時はめぐり
手を伸ばしてみたり
手を離してみたり
それでも
どこへ行こうとも
差し伸べられる手が
あることが
世界を満たしていく。
それならば
ただ
わたしとして
大きく
手を広げればいい
そして
緩やかに
繋がって
まじりあおう。
皮膚のあいだか
roundtripletter28→
to naokolove
空白。
ミミを澄まし
それでも
聞き取れないものを
脚を滑らせて
あっという間に
掴み取る。
危うい足元も
飛びたてるサイン。
滑落、
転回、
思いも寄らない場所への着地。
それでこそ
live is art。
脳ミソの中の
想定内を
ゴソッと
削り取り
浮き足立ったまま
走り出せ。
from will-o'-the wisp
#round
roundtripletter26→
to naokolove
ひとつ音が鳴り
ふたつ風が起き
気がつくと
足もとの闇に
すっぽりと包まれていた。
薄暗い繭の中で
藻掻くことも
忘れて。
そこに
花びらが
いちまい、
にまい。
舞い、踊る姿に
両手に抱えている
希望を
思い出した。
ひとつ、音が鳴り
立ち上がり
ふたつ、風が起き
身を委ね
みっつ、舞い上がり
祈りをこめ
全てを天へと託した。
春への希望をのせ
roundtripletter24→
to naokolove
仕組みとカタチ。
内側のカラクリを
知れば
外側のあれやこれやは
些細なこと。
その質感と意味。
食べるのか
触るのか
だからそのカタチ。
摘んで
練って
丸めて
大きく広げて
被ってしまえ。
美味しいピザは
焼けましたか?
from will-o-'the wisp
#roundtripletter #往復書簡 #アート #コラージュ #アートコラ
round trip letter20→
→20
Dear naoko love
潜り抜けた先に。
見える
もの。
いつも
見えるのは
body
見えないけれど
嗅ぎとれる
のは
何らかの、ヒカリまたはイロ。
掴み取って
花開いて
握り潰して
バラまく。
枯れた
落ち続ける
木の葉のように
重なって。
その目から
何を
剥ぎ取るのか。
落ち続ける
りんごと
頸。
目線を落として
拾ってみれば
手の中には
何もな