Will-o'-the-wisp

内側からこぼれおちる言葉を。

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最近の記事

Round trip letter→56

Dear, naokolove 「乗り遅れないように」 という最終コール 踏み外すことも 陥ることもあるだろう でもそれが 今できる 最大の良案 振り落とされた ような そんな気になったって その先に 新しい景色が  広がって いる ことだってある つまづいた! と つんのめった先 顔を上げて 鏡に写る 貴方を 奥の奥から 見るといい 眼の中に あかり はじけ飛ぶ 花火 ぐらりと 世界は 動き 跨ぎ 道ははずれ 決める時が来た さて    

    • round trip letter→52

      Dear, naokolove 残されたバイブレーション。 存在は、「カタチ」を失ったが、 それとは違う形で そことここ、にある。 見えるもの 見えないもの。 私の意識の 届く 場所。 ある日 気づくでしょ 私の うしろ、に、ある。 ちょっと 頭の中に手を突っ込んで 引きずり出してみたらさ 変わらないんだけど。 そう 別に変わらなくていい。 ただ、そのままで あること、だ。 大股で その 天から降りてくる 橋を 渡る。 受け取り 投げつけ 宙に浮く。

      • 2017年9月29日

        今朝、母の夢を見た。 家の前の道路で、 父と母とたわいもないことを話しながらいる。 家を改装する前で、まだ二人は若い。 母の顔がなんとなく違っていて 目がくっきりしていて黒目が茶色く大きく瞳孔が開き気味。 そうだ、もうこの人はいなくなってしまうんだ というのがわかる。 父は、しゃべりに夢中になって、向こうから来た車に気づかなくて、車が近くに来て初めて気づいて逃げて家に入る。 母は、その来た車に笑いながら話しかける。 知り合いではなさそうだ。 中にいる人はキョトンとして

        • 2015年9月29日

          眠い、眠すぎる、と思ったのに 全然寝られなくなっちまったぁ。 頭の膨張がなかなか収まらず… 月見ながら温泉入りたい〜 などと思ふ。 出るのは生あくび。 海で踊る、とかもいいかな。 数日、踊り続けた…。 これが、毎日だったら人生変わるなぁ。 一瞬一瞬に生きることを 踊りは教えてくれる。 そして、 エネルギーの交わりと 一体感を はっきりと体感できる。 どう見られるかは 既に意識の外で 内側に降りて行くほどに こちらから観る、あちらから観る、という境目はなくなる。 踊り手の撮

        Round trip letter→56

          「カガミ」と「あいだ」

          さて、今回の展示の中の1つの作品をチラ見せ。 と言うのも、DMとまた違った感じになってきたからなのでした。 こういう万華鏡的世界にハマり出したのは、 このシリーズを作り始めてから。 https://www.instagram.com/mkwisp/?hl=ja この展示を最初はシンプルな写真展にしようとしていたのだけどその時に書いたメモに「カガミ」「反転」「対比」「根と枝」っていうことが書いてあって、それを会場の中で完全に写真とコラージュに分けて表す的なことがイメージがあった

          「カガミ」と「あいだ」

          ひかり。

          大倉摩矢子さんの舞踏を見に中野へ。 こういう雰囲気が、もう10年ぶりくらいなので、とても懐かしく開演前座っていた。 その10年の間に、色々と変わったことは山のようにあったと思うけれど、 なんとなく普段の大倉さんの感じで会場に入ってきて雑談を始めた、と、ある瞬間にすっと踊りに入っていった。 あ〜大倉さんっぽい!って、本人だからそうなんだけど、踊りに入っていく瞬間、それに続く動き、空間、が、そのまま時空を超えてやって来たようだった。 最後のパートにかかっていたピアノの曲の

          個展のお知らせ「LIFE」

          展示を10月に上野原のgallary isyokujuでやることになりました。 元々は、isyokujuで撮影した舞踏の写真の展示をしようかという話ではあったのですが、その時の写真も使ったインスタレーション(空間展示)、になると思います。 舞踏家さんが妊婦だった故に、そこに近づけたコンセプトにしようかと考えたのだけど、一向に何も進まず(笑)よく考えたら自分には妊娠も出産の経験もなく感覚もないので全くリアルじゃなかった。 似たようなコンセプトではやれるかもしれないけど、全く自分

          個展のお知らせ「LIFE」

          棲みつく

          何回目の引っ越しになるのか忘れたのだが、引っ越し準備の真っ最中である。なぜ引っ越すの?と散々聞かれているけれど、理由は大概居心地が悪いからである。しかし、10数回引っ越ししてみると気づくんである。なぜ、引っ越したくなる場所を選ぶのか、と。 引っ越し物件なんて30分くらいしか見ない訳で、それで決めるから隣や上の人がどうだとか、本当の居心地はどうなのかなんてわからない。 それでも、毎回引っ越したくなる物件に出会ってしまうのは「どこへ住んでも動きたくなるから」で、究極の理由は「

          出力方法の違いについて

          文章を書くときと、「詩」のような散文を書く時との意識の差は明らかで、感覚を書き起こすにしても、全く違う脳が使われているな、と感じる。 それでも、共通しているところはなんとなく前頭葉を使っているところ。詩はそれに加えて後頭部が膨張して広がっていき、あえてある部分をオフにする感触がある。目の奥かな?何かを繋がない選択をする。そうすると、言葉は(文字は?)何かを外されて、わかりやすくとか意味が通じるとかそいうところを超えた「感覚」のようなものからにゅるりと出てくる

          出力方法の違いについて

          roundtripletter 32→

          Dear nakolove 春風が吹いた ゆるゆると いつの間にか ももいろ から うすむらさきいろへ ふわりふありと 時はめぐり 手を伸ばしてみたり 手を離してみたり それでも どこへ行こうとも 差し伸べられる手が あることが 世界を満たしていく。 それならば ただ わたしとして 大きく 手を広げればいい そして 緩やかに 繋がって まじりあおう。 皮膚のあいだから 漏れ出る 滴くを あつめ満たして 溢れ出させ 黄金(きん)の調べを 響か

          roundtripletter 32→

          roundtripletter30→

          to naokolove ごうごうと 赫赫と 暑苦しいものが 内側で蠢いているから とりだして 火傷しながら 眺めよう。 焔が全てを焼き尽くしても そのチリの中に パチパチ弾ける火の粉の中に あなたも私も いるからさ。 呑み込んで 呑み込んで 遂には もう呑み込めなくなったアレヤコレヤを 一瞬で焼き尽くして 漆黒の闇に 飛び込んでやる。 from will-o'-the wisp #roundtripletter #デジタルコラージュ #詩 #散文詩 #p

          roundtripletter30→

          なにもしない。

          ついこないだまで、この先なにもしないで生きようと思っていた。が、到底何もしないことなど無理なのだよなぁと気づいた。 自分は、実家を出てから四年半以上同じ建築物に住んだことがない。それなのに家を買おうとしている。 生きているとやはり必要なのは住まいである。何もしなくてもいる場所だけは必要である。それは都会の片隅の小さなアパートでも、田舎の一軒家でも。 自分があちこちゴロゴロと動いてきたのは、それぞれの場所の居心地が悪くなったから、なような気がしていたのだが、今回家を買うと

          なにもしない。

          roundtripletter28→

          to naokolove 空白。       ミミを澄まし それでも 聞き取れないものを 脚を滑らせて あっという間に 掴み取る。 危うい足元も 飛びたてるサイン。 滑落、 転回、 思いも寄らない場所への着地。 それでこそ live is art。 脳ミソの中の 想定内を ゴソッと 削り取り 浮き足立ったまま 走り出せ。 from will-o'-the wisp #roundtripletter #往復書簡 #森 #forest #遁走 #fly ht

          roundtripletter28→

          roundtripletter26→

          to naokolove ひとつ音が鳴り ふたつ風が起き 気がつくと 足もとの闇に すっぽりと包まれていた。 薄暗い繭の中で 藻掻くことも 忘れて。 そこに 花びらが いちまい、 にまい。 舞い、踊る姿に 両手に抱えている 希望を 思い出した。 ひとつ、音が鳴り 立ち上がり ふたつ、風が起き 身を委ね みっつ、舞い上がり 祈りをこめ 全てを天へと託した。 春への希望をのせて。 from will-o'-the wisp #roundtriplet

          roundtripletter26→

          roundtripletter24→

          to naokolove 仕組みとカタチ。 内側のカラクリを 知れば 外側のあれやこれやは 些細なこと。 その質感と意味。 食べるのか 触るのか だからそのカタチ。 摘んで 練って 丸めて 大きく広げて 被ってしまえ。 美味しいピザは 焼けましたか? from will-o-'the wisp #roundtripletter #往復書簡 #アート #コラージュ #アートコラージュ #art #artcollage #degitalcollage #re

          roundtripletter24→

          round trip letter20→

          →20 Dear naoko love 潜り抜けた先に。 見える もの。 いつも 見えるのは body 見えないけれど 嗅ぎとれる のは 何らかの、ヒカリまたはイロ。 掴み取って 花開いて 握り潰して バラまく。 枯れた 落ち続ける 木の葉のように 重なって。 その目から 何を 剥ぎ取るのか。 落ち続ける りんごと 頸。 目線を落として 拾ってみれば 手の中には 何もない。 ヒカリの在り処を 目の奥に 耳から抜ける あの イロを 集めて 散ら

          round trip letter20→