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ロマンス

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恋のお話。
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#猫

ロプノール日記 Everyone Everything Tells Me The Way

ロプノール日記 Everyone Everything Tells Me The Way

未成年猫小次郎のションベンファイト(シャンパンファイトじゃない)について何度か書いてきた。
が先日ふと、全面放棄した。

理由の一つにエックハルト・トール氏の著述を知ったことがある。
その名はよく見聞きする。内容は偶然とはいえ以前から「アレレ?」となんとなく気がついてやり始めたこととも通底していたのでまったく違和感がなかった。タオや神道の「中今(なかいま)」なんかもその一種。ヒトも生き物も草木もモ

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ロプノール日記 痛風 THE BELL TOLLS

ロプノール日記 痛風 THE BELL TOLLS

原題は『For Whom〜』(『誰が為に鐘は鳴る』)だが細かいことを気にしてたら大きくなれませんよ?
↓ヘミングウェイの小説はごめん読んでない。

夫T兄が出所後あれよあれよという間に痛風になってしまい小首をかしげる水宮。
彼の10倍以上、幼少から飲み続けてる私がビクともしないのに何故たかだか数ヶ月でそんなことに?(詳しくは過去記事で)

しかしその痛みは相当しんどかった模様。始め、仕事先でぶつけ

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ロプノール日記 皐月の鯉の吹き流し

ロプノール日記 皐月の鯉の吹き流し

若鳶を山藤煙る目で送り
竹の秋若き山端に黄金いろ
日の本の誉れもかくや駿河富士
蝶々のやたら現わる法事の日
小さき子の聖なるおしゃべり山笑ふ

ってことで実はGW初日の4月末、T兄のおとうさまの13回忌。二人して箱根山を越え静岡まで旅してきたのだった。その道々の風景を詠んだ。

すごいなあと思うのは、最高齢で米寿となるおかあ様始め一族の結束が強いこと。
T兄は以前から刑務所に出たり入ったりを繰り返

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さくらさくら

さくらさくら

と浮かれ、春の季語の花といえば通常桜を指す。そんなJAPANの春。
しかし北海道が舞台のマンガ『動物のお医者さん』では、春が来ると桜もチューリップもライラック(リラ)もいっせいに咲き出すかの北国での花見はとくに桜でなくてもべつに良いとあった。
もちろんそれが100パー道民の意見と限らないとしても、春の、ひいては国の精神性の象徴として日本では桜。バリ島ならフランジパニ(プルメリアのこと)などかもしれ

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ロプノール日記 2024 上弦の月の日曜日

ロプノール日記 2024 上弦の月の日曜日

おはボンジョルノ。
タバコ買いがてら近所を冒険し、道草してきました。この町はどこに住んでもすてきなところ。空気が新鮮で美味しくて、空が高くて、大好きな鉄塔も畑も鳥たちもたくさん。道端にはこうして咲き初めた花々。ついでにどのコンビニのお姉ちゃんも可愛い。

ひざが腫れてメソメソしていたらT兄に
「病院に行きなさい」と叱られ、イヤイヤ整形外科へ。
レントゲン撮って先生ひとこと、
「軟骨減ってるね。よく

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愛のやり方

愛のやり方

愛読してきた『コーリング』という漫画がある。岡野玲子さんの作画がひじょうに麗しい。

妖女サイベルは人間界の愛憎劇に巻き込まれ傷つき、復讐を企てる。が、ふとすべてを放棄してしまう。
そのクライマックスの場面が忘れられない。
彼女は深く愛したからこそ憎み、その憎しみはすべてを焼き尽くさんとした。
けれど結局心の中で、憎悪は愛に完敗する。彼女は完敗する。
彼女はふと大空に気づく。彼女は途端にすべてに気

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