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noterさんの素敵な記事

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個人的に残しておきたい記事を集めています。
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森の静寂に寄り添う

森の静寂に寄り添う

 冬の対馬海峡を渡ってきた冷たい北風が、標高の低い山が連なる北九州に雪を降らせることは少ないが、それでも朝晩はまだまだ寒い。
市内中央部にある小高い丘陵地帯の森を歩くと、その冷たさが幾分和らぐのを感じる。森の木立が風の勢いを弱め、木漏れ日の僅かな暖かさや、森の地面に堆積した落葉の温もりがあるからだろう。
寒さを忘れる理由は他にもある。幹や枝がぎしぎしとしなる音、木立の上から聴こえてくる冬鳥たちの賑

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信州松本 旅の写真

信州松本 旅の写真

12月に訪れた信州松本の旅で撮影した写真です。枚数が多いのでお時間がある時にでもご覧頂聴けたらと思います。

昨年12月8日から10日まで、2泊3日で信州松本を旅しました。掲載写真の撮影地は松本城、旧開智学校(現在改修工事中で外観のみ見学)、伊和神社、松本民芸館、針塚古墳、須須岐水神社、沙田神社、四柱神社、松本市立博物館などです。その他に湧水や町並みを撮り歩きました。

城下町らしい町並みを残しつ

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KYOTO 東福寺の紅葉

KYOTO 東福寺の紅葉

紅葉が見たいという娘と一緒に京都に行きました。

東福寺のあたりを歩きました。

道を歩いてるだけで、もう十分きれいだったんですが、きれいな御朱印につられ、ふらふらと東福寺の塔頭のお寺に入っていきました。

奥まっているせいか、どなたも来られてなくて、きれいなお庭を娘とふたりきりで眺めていると、先程受付にいらしたお坊さまが来られて、「受付で丁寧にお辞儀をして下さったので、とても気持ち良い思いをさせ

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見納めの秋

見納めの秋

 北国からは雪の便りが届いた。北九州ではあと数日紅葉が見られるというところまできた。冬はもうすぐそこだ。
秋の見納めに、普段はあまり訪れない市内の公園を歩く。ここでは広大な大企業所有地の一部を一般に無料開放している。湖のような工業用貯水池の周囲に自然の森が広がり、その中を湖岸に沿って歩くことができる。

気温が低い湖畔近くのモミジやイチョウが、秋の柔らかい光を受け静かに色づいていた。道端の小さな草

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もちろん美術館としても満喫しよう

もちろん美術館としても満喫しよう

次の場所へ進む前に、もう少しパレスハウステンボス
を振り返る。建物内にはハウステンボス美術館が設置
されていて年数回の企画展が開催されている。そして
その時の展覧会はTHEドラえもん展。2017年に東京で
開催された展覧会が日本各地で開催され、2023年に
初めて九州での開催が、ここハウステンボス美術館。
建物だけでなく、もちろん美術館としても満喫しよう。

ドラえもんとアートとの楽しい出会い

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二日目は山の中の温泉宿へ

二日目は山の中の温泉宿へ

草千里を後にして、次は本日の宿へ。また久しぶりの車
の運転を慎重に行いながら、阿蘇山を下り北を目指す。
一日目の長湯温泉に続き、二日目も温泉が楽しめる宿。
家族も豊かな自然あふれる風景を楽しんでいる様子。

いつか訪れたいと思っていた黒川温泉。自転車でどの
ルートからと思っていた所、家族旅行の機会を持てた。
二日目の宿は久住高原のホテルとの二択でこちらに。
宿に着いて食事を頂いた後は、ゆっくりと露

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祝福よりも感謝を君に。(ヌシnote)

祝福よりも感謝を君に。(ヌシnote)

閲覧ありがとうございます。
今日は、つい先日、誕生日を迎えた、我が家のヌシさまのnoteを書いておこうと思います。

私達が、誕生日!誕生日!おめでとう!おめでとう!と、騒いでも、
「おぬしらの頭の方がめでたいのじゃ」という表情の、しらっと顔をした、いつも通りのヌシさまです。

ヌシさま、誕生日のお写真を撮りまする。と、お願いしても、

「いやはや、それがしが、失敗して候。今一度、
撮りまする。ヌ

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8月の牡羊座フォローアップ「私を開花させる本番」

8月の牡羊座フォローアップ「私を開花させる本番」

8月も半ばを過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。

いや、毎日本当に暑くないですか?先日、日傘を買ったんですよ。「これで猛暑の中でも無敵じゃ」と思って、すごくルンルンで外に出て歩いたら、地面の温度もヤバいとなりました。日傘が上からの日光は防いでくれるんですけど、地面からの高温攻撃は防げない。でも、やっぱりだいぶ違います。日傘。急な雨にも対応できるし。

今回も占いで色々書いたのですが、この連日

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探すのをやめた

探すのをやめた

(文4100字 写真30枚)

 「ブルービー」を初めて見たのは昨年7月のこと。青と黒のストライプに身を包んだ美しい蜂だ。正式名称はナミルリモンハナバチ(学名:Thyreus decorus)で、ハチ目・ミツバチ科の昆虫。

世間では「幸せを呼ぶ青い蜂」と呼ばれている。どうやら2004年に出版された葉山祥鼎氏の絵本「ブルー・ビー 」の中に、そのような記述があるらしい。
全国的にも個体数が極めて少な

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嵐の後の静けさ

嵐の後の静けさ

 今月初旬、3日間断続的に続いた線状降水帯による嵐のような風雨は、九州北部に大きな被害をもたらした。ようやく過ぎ去った日の翌朝、市内にある公園の丘へ登ってみると、途中の上り坂や階段には大量の土砂が流れ込み、周辺の森の枝葉が散乱するなど、その激しさを物語る荒れ果てた光景が広がっていた。

丘の頂上にある花壇もまた、ついこの間まで咲き誇っていた夏の花たちが傷つき、へし折れ、枯れているのが見渡せる。所々

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お遍路さんへのお接待

お遍路さんへのお接待

以前から四国でお遍路さんをしてみたかったので、女房と徳島県へ行きました。

全部歩くのは年齢的にも大変ですし、気温も高いので、基本は歩いて、バスも使って回りました。

霊山寺で身支度を整え、必要なものを買い揃えました。

本堂にお参りする時は、お経を唱えるのですが、どうやって唱えるのかわからないなぁと思っていたら、今日、たまたま本堂の当番になったという、高齢の女性が、いっしょに唱えましょうと、お声

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水面

水面

 風のない響灘は
遥か遠く見渡すかぎり湖のよう
誰の足跡もない砂浜には
おびただしい数の
黄や黒や赤や白の貝がらが
きれいに形を留めていたり
原形が分からないほどに砕けていたり
繰り返し打ち寄せては
引いていく波にもまれながら
やがては波に乗って大海原へと旅立ち
生まれ故郷に舞戻るその時を待つ

囁くような波の音
打ち寄せる柔らかな泡粒
岩場にしがみつく生き物たち
打ち上げられた海藻
太古から移動

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