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書評と読書と本の話

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書評と本に関するお話が入ってます
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「趣味はなんですか」に対する回答の変化

「趣味はなんですか」に対する回答の変化

小説を書いていることを知らない人に話すことに、昔より屈託がなくなった。趣味はなんですか、とか、休日は何をしているんですか、と訊かれたときに、「小説書いてます」と普通に言えるようになった。口にした直後、大抵は好意的な反応になるが、その話題の持続力によって、その人の創作や読書に対する興味が透けて見える。

かなりコミュ力の高い人でも、まったく興味のない創作まわりの話に的確な質問を浴びせて食いつき続ける

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書きたい欲望、読まれたい欲望

書きたい欲望、読まれたい欲望

このふた月ほど、金原ひとみさんと井上荒野さんの小説やエッセイを脳が欲しがっている感覚があって、持っているものを読んだり、新たに買ったりして読んでいた。具体的には、『蛇にピアス』『アタラクシア』『パリの砂漠、東京の蜃気楼』『軽薄』『あちらにいる鬼』『そこにはいない男たち』『荒野の食欲』など。

わたしの中で、荒野さんと江國(香織)さんと川上弘美さんは余白型というか、行間を噛み締める余地がある作品を書

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唐突かつ究極の二択

唐突かつ究極の二択

災害級の暑さ、だったそうで。そんななか出勤しなければならなかった我が身があわれですが、たんたんと向かいました。体調はよくありませんでしたが、おとといひさびさに8時間寝たらちょっと楽になりました。睡眠だいじだね。体調崩すたび言ってるけど、年々切実になってゆく。

中は黒の上下、上に白い布製ロングカーディガンを羽織って、気分はお医者です。さいきん海堂尊先生のチーム・バチスタシリーズを読み返しているもの

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十数年ぶりに『チーム・バチスタの栄光』を読んだアラサーの所感

十数年ぶりに『チーム・バチスタの栄光』を読んだアラサーの所感

ひっっっさびさに海堂尊先生の『チーム・バチスタの栄光』を読んだら、おもろすぎて。すごい勢いで読んだ。なんでわたしは『ナイチンゲールの沈黙』と『ジェネラルルージュの凱旋』を借りてこなかったのかとマジで後悔した。読んだことない『アリアドネの弾丸』を借りてきちまいましたよ。だって読みたかったんだもんよ。アリアドネもおもしろかったんだけどね。23時までかけて1日で読んだよ。最高。

『イノセントゲリラの祝

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殴られたら、戦え

殴られたら、戦え

さいきんまた津村記久子さんの本をえんえんと読み返している。実年齢が上がれば上がるほど、骨身に染みたり、理解できたりするぶぶんの範囲が広がってゆくのを感じる。働く人間のもつ鬱屈というものを、津村さんは微に入り細に穿ち描ききる。まったくおなじ、というわけではむろんないが、この感覚を知っている、と思わされるのだった。

『ワーカーズ・ダイジェスト』では、あるときを境に、理由もなく主人公にだけ攻撃的になる

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人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。

さいきんお昼休みに、坂口安吾の『堕落論』を読んでいる。なんとしゃらくさい文学かぶれのポーズなんだろうと思いつつ、8割くらい本気で「面白いな」と思いながら読めている。これを買った当時のわたしがいくつだったかはっきり覚えていないが、確か10代だった。そのときは、文字を追うことはできたものの、内容的にはなにがなんだかわからなくて、途中で匙を投げた記憶がある。どんなにつまらない本でも通読するのが当然と思い

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自分を一番に愛していなければ

自分を一番に愛していなければ

突然春の陽気ですね。休みの日に昼間外に出て気温にびびる、というのは、平日の朝晩しか外に出ない事務職にありがちな現象。

きょうは、色柄で言うと黒に真紫にヒョウ柄という、ゴリゴリ強めの服装です。顔が薄い反動か、派手なものが好き。

谷崎の3番目の妻・松子さんは4姉妹の2番目だったんですけど、3番目の妹・重子さんは、お顔は地味な造りだったけれども、着物は派手好みだったらしくて、それ読んだときに重ちゃん

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負うた子(※二次元)に教えられ

負うた子(※二次元)に教えられ

さいきん、『2時間でわかる!日本史』みたいな名前の文庫を買ったら面白くて、そのシリーズの、近現代史に特化した文庫を買いました。
なんか、戦国時代から江戸時代にかけては好きで詳しいけど、明治に入ってくると途端に興味失う人多くないですか?特に男性。わたし明治時代から第二次世界大戦終結くらいまでのところにかなり興味があることが最初の本読んでてわかったので、今回買った続編は当たりだった。

いやしかし、戦

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「そう」ならない保証はどこにもない(山田詠美『つみびと』書評)

「そう」ならない保証はどこにもない(山田詠美『つみびと』書評)

ちょっとまえに山田詠美さんの『つみびと』を読みました。映画『子宮に沈める』のモデルにもなった大阪二児放置餓死事件を、色んな登場人物の視点からえがいた小説。わたしはこれまで詠美さんの小説で手に入るものは全部読んできていて、あの方の文体には馴染みがあるはずなのに、読んでる途中で、誰が書いた小説かわからなくなった。不思議な感覚だった。これは誰だ、と思った。おいくつになられたかはっきりわからないのだけど、

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通読乱読精読いずれもをかし

通読乱読精読いずれもをかし

活字がばんばん読めるこのごろです。いかにYouTubeがおもしろくても電子書籍が一般化しても、けして廃れぬ紙の本のおもしろさ。ちょっと離れるとよけいに痛感する。おもしろいおもしろいと子供みたいにはしゃいでいる。

わたしは金原ひとみさんの本が好きで、高校から大学にかけてよく読んでいたんだけども、またさいきん読み返しておもしろさに唸っている。『蛇にピアス』が人に貸したかなんかでどっかいっちゃって、す

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魔法使いになりたかったかつての少女はいま

魔法使いになりたかったかつての少女はいま

きょうはすごくいい日だった。ハマっているスマホゲーム・ツイステの10連ガチャを回したら、オクタヴィネル寮(リトルマーメイドをモチーフにした寮)の副寮長、スーパーチート級秘書力持ちで慇懃無礼腹黒ウツボ人魚であるジェイド・リーチと、同じくオクタヴィネルの寮長で超努力家銭ゲバ泣き虫タコちゃんであるアズール・アーシェングロットのSSR(いちばんレア度が高いやつ)が、出たのである。すでにフロイド(物騒気分屋

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止まない夜の餌 君はどこで悲しみに耽るのか

止まない夜の餌 君はどこで悲しみに耽るのか

きょうはいちにち寝床デー。ごはん以外ずっとベッドで横になっていた。夜ごはん食べてからようやく縦になることができ、日課にしている小説書きをして、いまのんびりとnoteを書いている。お酒が飲みたかったけど買い置きがないので、インスタントコーヒーとお水を交互に飲む。indigo la Endの「夜漁り」をイヤフォンで聴いていると、水のなかにいるみたいに感じる。

今週は火曜日あたりから落ち着いていて、元

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あまたある炭水化物に身を焦がす

あまたある炭水化物に身を焦がす

仲良くしている先輩に、indigo la Endの「夏夜のマジック」を教えてもらったので、ときどき夜に聴いている。ゆっくりとやわらかく攫われていくような、すんなりした気持ちになる。わたしは夏の夜の曲が好きだ。友達が歌ってくれたSHISHAMOの「熱帯夜」も好きで、ときどき聴く。自分で歌うのはなにかちがう気がして、歌ったことはない。また彼女とカラオケに行って、歌ってもらえる日がきたらいいなとおもう。

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少しの間 宇宙服を貸してよ 君の代わりに逃避行なんだから

少しの間 宇宙服を貸してよ 君の代わりに逃避行なんだから

朝からえんえんと、ジェニーハイの「ランデブーに逃避行」が頭のなかに流れている。タイトルに遣わせてもらった部分がとくにエンドレス。ここ数日、ジェニーハイのアルバムとゲスの極み乙女。のアルバムがほしくてしょうがない。ストリーミングじゃなく、できればCDで。

しかし、うららかな午後だ。近くの喫茶店でコーヒーをのみながら、きのう買った本を2冊、交互に読む。太宰の『斜陽』と谷川俊太郎の『ひとり暮らし』。

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