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出世よりも出家したい。
社会人になったばかりの頃は人並みに出世欲というものがあったが、いつの間にか出世したいとは思わなくなった。仕事をしていて一番楽しいのは現場だ。管理職になると現場から離れ、事務仕事が多くなり、人のマネジメントに時間を取られ、自分のやりたい事に避ける時間が減っていく。もちろん管理職にも面白さはある。発言権が高まるし、自分がした提案を実現させることができるので、それなりのポジションにはついたほうがやりたい
もっとみるパン屋の顔はみんな同じに見える。
パン屋さんがテレビで紹介されるといつも思うのが、働いている女性の顔がみんな似ているということだ。清潔感があり、健康的で、表情が柔らかい。これが共通したイメージだ。
柔らかいパンを作り続ければ、柔らかい顔になるのだろうかと、馬鹿げたことを考えてみたが、もしかしたら本当にそうなのかもしれない。接客業なので笑顔でいることが多いだろうし、身なりにも気を使う。柔らかい商品を扱うため、力強さよりは繊細な動き
レシピは料理を下手にする。
私の妻は料理が嫌いなのだが、以前ハンバーグを作ってもらったとき、緊張感からなのか、包丁を持ちながら震えていた。その姿を見た私も震えた。それ以来、なるべく私が料理をするようになっている。
料理は好きなので、毎日してても全く苦ではなく、新しい料理などにもたまにチャレンジしている。作ったことのない料理を作ろうと思った時、まずすることは検索だろう。検索すると最近は美味しそうなレシピ動画がたくさん出てくる
高機能なカメラはつまらない。
初めて一眼レフを買ったのは、Canonのフィルム機だった。20年以上前、絞りやISOなどの意味も知らない初心者だったが、もしかしたらいい写真が撮れたかも、と思いながらシャッターを切り、写真屋さんにフィルムを持ち込んだ。どんな写真に出来上がるのかを想像しながら現像を待つのが楽しみで仕方なかった。もちろん、駄作も量産したが、たまに良い写真が撮れた時はお宝を発見したような感覚だった。
その後、デジタル
猫のように生きたい。
ジンとウォッカという保護猫を2匹飼っているのだが、たまに猫の行動を観察して、その行動の意味を勝手に想像している。例えば、ウォッカは餌を食べたあとに必ず大きな声で鳴く。それは雄叫びと言ってもいいくらいの激しさで、まるでワールドカップの決勝でゴールを決めたときのような誇示だ。野生時代に獲物を取っていたときの名残りなのかもしれない。人間から与えられたカリカリを食べて「獲物を捕ってやったぞ!」と雄叫びをあ
もっとみるローバーミニの楽しさは理屈ではない。
地方に住んでいると生活をする上で車は必需品だが、都市部に住んでいると必要性がほとんどなくなる。日常は自転車で十分だし、遠出する場合も公共交通サービスを使ったほうが安上がりで、寝ていれば目的地に連れて行ってくれるので運転で疲れることもない。交通事故のリスクも下げることができるため、移動手段としての車の価値は激減する。
ということで、私も40代になるまで車を所有したことがなかったのだが、ある時、バイ
ハインリッヒディンケラッカー
好きなブランドは何かと聞かれたらハインリッヒディンケラッカーと答える。ドイツの靴メーカーなのだが、何よりも好きなのがそのブランド名の響きである。声に出すと心地よく、何度も言いたくなる。その靴どこのブランドですか?って聞かれて答えたい。なんだったら、靴の話になるよう話題を誘導する。
もちろん、名前だけでこのブランドが好きになったわけではなく、様々な要因がそこにある。ほかの人は知らない良いものを自分