記事一覧
おっさんだけど、仕事辞めて北海道でチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol, 11
2024 0706 Sat
助手席に座っていた教官に向き直り、若き日のわたしはこう言い放ちました。
「おまんがワイによぉ、なにを教えんねよ!?」
自動車教習所とは、クルマを実際の路上で運転するうえで必要な技術とルールを教える、実践的な場所。すなわち、建前でしかないルールはともかくとして、教習所で教官と名乗る以上、少なくとも免許を取得していなかった当時のわたしよりは運転技術が優れていなくてはなら
おっさんだけど、仕事辞めて北海道をチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol.10
2024 0629 Sat
そんなことは滅多にない、いえほとんどないのですが…。
その日、いつものようにテントで目を覚ましました。テント内は7月の陽光で明るく満たされ、幾種類もの小鳥の声が渓の水音と共に聞こえてきます。
と、気が付けば、わたしは歌っていました。いや、口笛を吹いていたのでしょうか? それとも、頭の中で音楽を流していたのでしょうか? いずれにしても、わたしは起き抜けのテント内で、音
おっさんだけど、仕事辞めて北海道をチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol. 05 間抜け
2024 0618 Tue
ときは1960年代末から1970年代初頭。日本ロックの創成期、京都に『村八分』という伝説のバンドが存在したそうです。大阪のロック好きの1人の不良少年、当時の言葉で言う“フーテン”が、京都のライブハウスにこの『村八分』を観に行ったときの話です。期待に胸躍らせたフーテン少年は、ライブが始まる前に用を足そうと、便所のドアを開けました。すると、その拍子なのか、鍵を閉め忘れた
おっさんだけど、仕事辞めて北海道でチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol. 03 資質
2024. 0618 (Tue)
顔といわず腕といわず、肌を露出している部分は日焼けで真っ黒。明らかに数か月は散髪していない髪に、伸び放題の髭。一見ワイルドに見えそうなものですが、おそらく生来のものであろう痩躯と、穏やかな、もっと有り体に言うと呟くように話す小さな声、それよりなにより伏目がちな眼差しは、彼の極端な外見の印象を覆してなお余るほどです。
なんか線の細い人やな…。
それが、コバヤシさん
おっさんだけど、仕事辞めて北海道をチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol. 02 誤算
2024. 0604. Tue
今日が6月4日ということは、旅に出てから4日目の夜ということになります。6月1日に出発したので、今夜は4日目ですね、当然。すべての夜が野宿なので、4連続の野宿ということになります。
…なにが言いたいかと言うと、正直言って、ほとんど何も覚えていないのです。いえ、そんなはずはありません。わたしは仕事を辞めて、また長期旅行へと繰り出したばっかりなのです。
一端のアウ
おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 81 帰国
パタヤ
2023.1025 Wed
タイ最終日
というわけで、わたしはいま、タイはバンコクのスワンナプーム国際空港の椅子に座り、この文章を書いています。時刻は午後9時15分。飛行機は朝の7時からフライトですから、あと10時間後ってとこですね。最後のフライトで空港前泊&空港泊をかまし、二日後の午前中に東京着となります。
でも、アレですね。自分で言うのもなんですが、やっぱりわたしはマジでアレです
おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 79 気持ち
エスファハーン
2023.1015 Sun
サッシ屋で、建材の配送業に就いていたときのことです。
暑い日でした。東京の夏はケニア人でも参るくらいの不快さを誇りますが、その日は特に暑い日でした。
工事現場に建材を降ろし終え、わたしは2tロングトラックの運転席に座り、エンジンを掛けました。エアコンはもちろん全開。両方のウインドーも全開にし、そしてトラックを降りポロシャツを着替えます。搾れるくらい汗