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映画『PERFECT DAYS』、脱目的の自由な時間が流れる
ただその日を過ごす
ただその日を過ごす、という生き方に憧れます。
それは、未来でも、過去でもなく、現在を生きるということなのでしょう。
未来に目標や目的を定めて時間を使うのに慣れてしまっている私には難しいことですが、そこに生き方のヒントが隠されていると感じます。
そこでは、どのように時間が使われるのか想像できません。
受動的で変化が少ない日常なのか。そこに喜びはあるのか。
そもそも変化は訪れ
時間の収支計算で生き方を眺め直す
時間は、未来に向かって永遠に続くように思えます。
しかし、自分の時間は身体を介してしか使うことができず、その身体はいつか死を迎えます。この有限の身体を通じて流れていく時間が「寿命」です。
誰も自分の寿命を知ることは叶いませんが、平均寿命や余命などを通じて大体の寿命を推測できます。平均寿命が大幅に伸びた現代では、自分に与えられる寿命も大きく伸びると考えるべきです。半世紀前と比べると平均寿命は30年
「変身資産」とは何か?
変身資産とは
「無形の資産」とは、将来的に収益をもたらす潜在的な能力のことです。
『LIFE SHIFT』では、自分が意識して「無形の資産」を蓄え、使うべき時には大胆に使うという生き方が提案されました。
『LIFE SHIFT』が示した3種類の無形の資産のうち、「生産性資産」と「活力資産」はイメージしやすいものです。
「生産性資産」とは、仕事で生産性を高め、所得を増やすのに役立つ資産です。ス
時間で計る「人生のバランスシート」-1-
ギフトとして贈られる100年の時間!
生きながられる時間が延びて、一生で可能になる体験が大きく増える。
この時間とは、一人ひとりの生きる体験そのもので、誰もが共通な「時計の時間」と異なります。
我々は今、この時間をどう生きるのかが問われています。
「公共の時間」と「個人の時間」が乖離する
まず、我々に与えられた時間の特徴を理解する必要があります。
普段、我々が漠然と考えている時間とは、過去
自分にあった人生モデルを選ぶべし7(LIFE SHIFTが提案するマルチステージ)
ギフトとして贈られる100年の時間! 長寿化の恩恵を受けるため、人生の新たなロードマップとなる「人生モデル」を紹介しています。
『LIFE SHIFT』は、人生100年時代に関する世界のベストセラーです。
教育→仕事→引退という3ステージ型の人生モデルが限界にあるという現状認識は他の人生モデルと同じですが、「人生100年時代の人生戦略」を謳い、有形・無形の資産を管理しながら変身を続けていく「マル
「百年道場-西葛西のクリシュナ-」あらすじ
インド人のクリシュナは、叔父を頼りに西葛西に移住し、
小さなIT企業に勤めていた。
ある日、社員の半分が辞めてしまう。
社長は友人の野口を呼び、再生プロジェクト「百年道場」を打ち出す。
社員の副業や転職、起業、自己探索を全力で支援し、
人生百年の時間を自ら組み替え、賢く選択できる人材を養成する。
評判が広まり人が集まる。業績も回復する。
しかし選択のないカースト社会に育ったクリシュナは、
自ら
「百年道場-西葛西のクリシュナ-」第3話
第3話 クリシュナの憂鬱バックキャストして描く百年
ライフステージ・ノートは、一人ひとりが100年のタイムライン上にライフステージを書き入れていくツールです。ライフステージとは職業であり、立場や肩書きであり、働き方や時間の使い方であり、その時々の自分の状況を書けばよいといわれています。
野口さんは、ライフステージ・ノートの使い方を説明する時、必ず「未来へのアプローチ」の話をします。
未来へのア
「百年道場-西葛西のクリシュナ-」第2話
第2話 動き始めた百年道場スタッフが辞めていく
正月明けの始業日の朝、時間になってもスタッフが集まりません。
そこに社長が現れ、社員が会社を辞めたことを告げます。聞くと9人の日本人の先輩達で、大手や中堅のIT会社から引き抜きがあり、説得を続けていたものの待遇の差は埋まらなかったといいます。
ようやく仕事や日本の生活に慣れてきたのに、これからどうなるのかクリシュナは途方に暮れます。
1ヶ月後、
「百年道場-西葛西のクリシュナ-」第1話
第1話 コルタカから西葛西へ西葛西の叔父を頼って
クリシュナ・ヴィヴェーカーナンダは、インドで3番目の都市・コルカタ近郊のカーマールプクルという村に生まれました。
父親は雑貨商人で、村の中では比較的裕福な暮らしをしています。スポーツと数学が得意なクリシュナは、コルタカの高等専門学校(ポリテクニック)に進学し、統計や実践的なプログラミングを学びます。
空前のITブームに沸くインドで、クリシュナは