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映画やドラマのこと

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#エッセイ

この時代が懐かしい『踊る大捜査線 THE MOVIE』

この時代が懐かしい『踊る大捜査線 THE MOVIE』

最近『踊る大捜査線』ブームが来てますか!?
それとも単にフジテレビの宣伝攻撃に踊らされているだけなのか?

それもこれも、『踊る』シリーズの最新作にしておそらく最終作『室井慎次 敗れざる者』と『室井慎次 生き続ける者』が2ヶ月連続で公開されることを記念して、過去作をテレビドラマ、劇場版映画を一気再放送しているからです。

ドラマが始まったのが1997年。
とっくにバブルは終わったはずですが、何故か

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2024年再演版のヨーロッパ企画『来てけつかるべき新世界』〜近未来はもうすぐそこまで

2024年再演版のヨーロッパ企画『来てけつかるべき新世界』〜近未来はもうすぐそこまで

今日はヨーロッパ企画の公演『来てけつかるべき新世界』で下北沢 本多劇場へ。

公演の告知がありすぐにチケットを購入してからこの日を待ってました。

昨年10月の第42回公演『切り裂かないけど攫いはするジャック』以来なので、およそ1年ぶり。

今回の『来てけつかるべき新世界』は初演が2016年。
第61回岸田國士戯曲賞も受賞している作品で、僕は劇場では観られず、後日U-Nextで配信されたものを観た

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映画『空白』は身に覚えがないとは言わせないイタイ映画

映画『空白』は身に覚えがないとは言わせないイタイ映画

吉田恵輔監督映画はイタイ。

チクチクと痛かったり、グサっと痛かったり、
ほんのり系と見せかけて、そうはすんなり終わらない。どこかでトゲのようなものが残る。

『空白』はとにかくイタイ、色んな意味で。

自分もあんなところがあるんじゃないか?そう思うとイタイ。

実は予告編を観て想像していたのとは違う方向に向かって行ったんだけど、途中まではキツかったなぁ。

視聴後一週間くらい寝かせてから書いてい

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素敵なセリフがあった今週のNHK朝ドラ『ブギウギ』

素敵なセリフがあった今週のNHK朝ドラ『ブギウギ』

NHK朝ドラ『ブギウギ』面白いですね!

リアルタイムでは観れなくなったので、毎日録画して夜に観ています。

さて、今週思ったよりも太平洋戦争の時代は早送りでサクッと終わりました。
あまり引っ張られても観ている方もつらいですからね。

戦時中は思うような歌唱と舞台が出来なかった「福来スズ子とその楽団」
戦争が終わり、米軍が進駐してきたことも追い風になって、ステージの依頼は続々と舞い込むようになりま

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サザエさん『クレームボックス』の回、それってどうなの?

サザエさん『クレームボックス』の回、それってどうなの?

久しぶりにサザエさんを観た。

サザエさん一家、絵は馴染み深い知っているみんな。

だけど、何かおかしい?
そうだ、昔とは声が違うんだ。

数十年前のオリジナルからは皆さん声優が変わってるのは知っていたが、

特にここ数年観ていなくて明らかに違うのは、
マスオさんが全然違うぞ?
(現在のマスオさんは2019年から3代目の田中秀幸さん)

あと、タラちゃんが違和感ありまくり笑
(現在のタラちゃんは2

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役者さんってスゴいなぁと改めて思いました〜趣里さん@ブギウギ

役者さんってスゴいなぁと改めて思いました〜趣里さん@ブギウギ

NHK朝ドラ『ブギウギ』で笠置シズ子さんをモデルにした福来スズ子を演じている趣里さんのことです。

先週から始まった東京編。
リアルタイムでは観られなかったので、録画していたものをイッキに観たんです。

東京に梅丸楽劇団(UGD)を旗揚げすることになり、そのメンバーにスズ子(趣里)と秋山(伊藤六花)が選ばれて、大阪から東京へやってきます。

旗揚げ公演では、秋山はダンス、スズ子は歌を担当としてそれ

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本当に映画は終焉するのだろうか?

本当に映画は終焉するのだろうか?

宇野維正さんの最新作『ハリウッド映画の終焉』を読んだ。

本当に映画は終焉するのだろうか。

この場合は大きな括りの「映画」ではなく「ハリウッド映画」ということなのだろう。

劇場にかかることを想定した映画
多額の予算をつけ、大勢のスタッフで制作される映画
そういった映画達だろうか。

宇野維正さんはReal Sound Movieチャンネルでの番組「Movie Driver」でもよく仰っておられ

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昭和のドラマを観て考えた〜令和で得たものと失ったもの

昭和のドラマを観て考えた〜令和で得たものと失ったもの

タイトルにある「昭和のドラマ」とは、
山田太一さん脚本の『ふぞろいの林檎たち』というドラマのこと。

時任三郎、中井貴一、柳沢慎吾、手塚理美、石原真理子、中島唱子が主演の落ちこぼれの若者たちの青春群像劇だ。

評判がよかったので、パート4までシリーズ化された。
パート1の放映が1983年、落ちこぼれトリオは就職を目前にした大学4年生。続編のパート2が1985年、なんとか中小の会社に滑り込み、社会人

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今月観なかった映画

今月観なかった映画

今月(厳密には1月・2月)公開され、観ようかな、観たいなとチェックしていたけど観なかった映画をリストしてみる。

***

1/13 公開(再上映〜上映館拡大) R R R

ボリウッドと気軽に呼びがちなインド映画だけど、ボリウッドではないインド映画も数多くあって、むしろそうではないインド映画の方が多いらしい。
「R R R」もボリウッドではないらしい、そんな認識も少しづつ広がってきた、かもしれな

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若い頃、こんな街に住んでみたかったな〜映画「街の上で」

若い頃、こんな街に住んでみたかったな〜映画「街の上で」

こんにちは、makoto です。

下北沢を舞台にした今泉力哉監督の映画「街の上で」を観ました。

いかにも東京の、だけど銀座、新宿、渋谷、池袋などの繁華街ではなく、生活も隣接しているような周縁の街で、何かになりたくてもがきながら暮らしている若者達の話。
それは大阪でも同じような感じはあるのかもしれないけれど、この映画の舞台になっている下北沢という街、映画、演劇、音楽などのサブカルチャーが根付いて

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音が主役の不思議映画「MEMORIA メモリア」

音が主役の不思議映画「MEMORIA メモリア」

こんにちは、makoto です。

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の最新作「MEMORIA メモリア」を観終わったばかりなので、noteしておきます。

***

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品はこれがはじめてである。
なので、監督の作風がどんなものなのかは全く知らない。
タイの映画監督であること
本作を含めてこれまでカンヌ国際映画祭で4度受賞していること
本作がタイを離れて海外(

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盛り上がれ!ショート映画!〜ショート映画配信サービスSAMANSAとか

盛り上がれ!ショート映画!〜ショート映画配信サービスSAMANSAとか

こんにちは、makoto です。

ショート映画が流行ってきているんですかね!?
最近、洋画好きの次男(高2)からSAMANSAというショート映画配信サービスを教えてもらい早速登録してみましたので、その話をnoteしてみます。

***

今はとにかく長時間ではなく、TIkTokなどに象徴されるように気の向いた時にカジュアルにすき間時間を楽しめる娯楽がトレンドみたいです。
なので、これから新しい動

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新海誠「すずめの戸締まり」を観てきました。ぼんやりしたファーストインプレッション

新海誠「すずめの戸締まり」を観てきました。ぼんやりしたファーストインプレッション

こんにちは、makoto です。

新海誠の「すずめの戸締まり」を観てきました。
レビューなんておこがましいものではなく、ただただファーストインプレッションをnoteしておこうと思います。

***

はじめての新海誠作品は「君の名は」

新海誠作品をはじめて観たのは「君の名は」という、完全なる一般大衆、ライトファンの1人。
それでも、新海誠の名前だけは聞いたことがあった。
「秒速5センチメートル

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やっと観たよ、映画「天気の子」〜今さらのファーストインプレッション

やっと観たよ、映画「天気の子」〜今さらのファーストインプレッション

こんにちは、makoto です。

やっと観ましたよ新海誠監督作品「天気の子」。
普段アニメを観ないおっさんながら「君の名は」は、その国民的大ヒットに乗じて映画館に観に行き、SF映画といってもいいスケールの大風呂敷に乗っかった甘酸っぱい青春モノにやられました。

次作「天気の子」も、予告のRADWIMPSの挿入歌を聞きながら「またかぁ」と斜に構えながらも観る気満々で、しかし上映期間中には行く機会を

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