マガジンのカバー画像

素晴らしいnote集

170
皆さんが人生で培った経験が、古今東西、普遍的価値をもつnote
運営しているクリエイター

#小説

ハイジと「傭兵」のお爺さん

ハイジと「傭兵」のお爺さん

       大自然の中のハイジは輝いている

スイスの景色は素晴らしい。
限りなく緑の山々が続き、牧場の空気がおいしい。
遠景に見えるアルプスの山々・・・
アニメの「ハイジ」の世界が広がっている。

ハイジは可愛いですね。特にアニメに描かれている少女に備わっている
自然の賢さ・他人を愛する姿勢のすなおさに感動しない人はいないですね。
それに、頑固爺の愛情にあふれた「まなざし」に共感する人が多いで

もっとみる
小説〜バナナ

小説〜バナナ

たかがバナナ、されどバナナ

        1

 ルルルッー、ルルルッー、ルルルッー
 日曜日の朝というのに、午前5時から僕のスマホが鳴り始めた。
 ベッドのなかで眠い目をこすりながら画面を見たら
   母
という文字だった。
 無視しようかとも思ったが、こんな時間に電話がかかってくることなどなかったので、とりあえず出た。
「高志、起きてた?」
   (起きているわけないだろう)
と思いつつ、

もっとみる
小説 ある兵士Aと兵士Bの話 (4297字)

小説 ある兵士Aと兵士Bの話 (4297字)

 兵士Aは、ただ死を望んでいた。
 彼は天涯孤独だった。彼はこの世界に対して希望を抱けなくなり、ついに願った。「早く死にたい」と。
 彼は自分の生きる時間を縮めるために兵士となった。

 兵士Bは、死にたくなかった。
 兵士として働いて得たお金で、貧しい家を立て直して父や母、幼い兄弟に楽をさせたかった。故郷にいる恋人との結婚資金も必要だった。
 彼はより良い生を送るために兵士となった。

 これは

もっとみる
noteで小説を投稿し始めてから、約2か月が経った気づきと感想

noteで小説を投稿し始めてから、約2か月が経った気づきと感想

 みなさま、いつもスキやコメントをいただき本当にありがとうございます!

 今年の4月頃からnoteに小説などの文章の投稿を始めました。きっかけは、閉塞感の漂う毎日を変えたいと思ったことと、自分も何か創作してみたいと思ったことでした。

約2か月たった今、ここに気づきや感想を記しておきたいと思います。

※つらつらと書いていたら、およそ2500字のボリュームになりました。お時間のある時にお読みくだ

もっとみる
小説 〜奇跡の日本人

小説 〜奇跡の日本人

あの日羽田で何が
~その時乗客が取った行動とは

     プロローグ

「ちょっと待って千尋、あなた本当にもう帰るの?」
「だって明後日から授業よ、あたしをなんだって思ってるの、浪人生よ、今年合格しないとまた母さんたちに迷惑かけるのよ。」
 そう言い残して、彼女はまだ何か言いたげだった母の言葉をさえぎるように玄関のドアを乱暴に閉めた。
    些細なことで母と口喧嘩になったことが悔やまれた。
 

もっとみる
【短編小説】 娯楽屋(1343字)

【短編小説】 娯楽屋(1343字)

 ここは、まだ魔法が存在する世界。
 魔法使いはそれぞれ何かを生業にしている。

 ある者は錬金術師を、ある者は医師や薬師を、またある者は魔法を使ったスマートな害虫駆除を行った。
 魔法使いの一人であるレオは、「娯楽屋」という仕事を生業としていた。

 この時代、人々は追い求められる魔法の技術革新に疲れ果てていた。厭世的な価値観が蔓延し、今の世の中に希望を見出せない人々は娯楽を求めた。その結果、た

もっとみる
【短編小説】分断がある国 (2393字)

【短編小説】分断がある国 (2393字)

 その国の人たちには、妙に隔たりがあった。

 複数の民族がいるわけではない。
 言語が違うわけでもない。
 ましてや、経済的な格差がはげしいわけでもない。

 他国と比べると均一的な国なのに、なぜか隔たりが生まれ、人々が2つに分かれてしまうのだ。

 例えば、4人で議論を始めると、自然と2人ずつに分かれてそれぞれで話が盛り上がり、全員での議論が進まない。

 小学校でいすとりゲームをしようと、ク

もっとみる
小説「機長に敬礼!」

小説「機長に敬礼!」

感動の機内アナウンス

(この物語は自衛隊にかかる感動実話にフィクションを加えたものです 。)

      プロローグ

  1990年代半ば、アフリカのルワンダ内戦で難民が出るや、時の外務省はその難民が集まるキャンプ地警備のために自衛隊の海外派遣、いわゆる
   PKO(平和維持活動)
を言い出した。
 まだその実績もあまりない頃である。
 しかしルワンダの難民キャンプ地は
   武装ゲリラが

もっとみる
友人と「アミ 小さな宇宙人」の話をしていた日記を見つけて振り返っていたらイイ話過ぎた。引用+感想

友人と「アミ 小さな宇宙人」の話をしていた日記を見つけて振り返っていたらイイ話過ぎた。引用+感想

最近は、何をnoteにしようかというところで結構迷う。でも、これはnoteにしたいと明確に感じた。だって、これは人生の指針のようなものとして、大切に保管しておきたい言葉達だと思ったから。

アミが言う「今を生きる」とは?

エゴじゃなくて、愛。すなわち、自分のことじゃなくて、みんなのしあわせ。それが究極的には自分の幸せに繋がる。わかってる。

でも、24の自分には、まだ早い。自分のコップを満たして

もっとみる