ユミヲ

再発子宮頚がん絶賛治療中!! 製薬会社と、ヘルスケアベンチャーに勤務後、自動車会社に…

ユミヲ

再発子宮頚がん絶賛治療中!! 製薬会社と、ヘルスケアベンチャーに勤務後、自動車会社に転職。企業で働く意味と意義を探して、組織論とコーチングを学んだことが人生の転機に。CBS榊原清則ゼミ(MBA)。呼吸法と瞑想、哲学的思索と読書で内面世界を探究するのがライフワーク。平和のために🕊️

記事一覧

固定された記事

#1 再発子宮頚がん TC治療へ、これからnoteに綴ること、自分への約束

1月10日。誕生日。 昨日までは、恐怖より好奇心の方が勝っていたけれど、いよいよとなれば、心もざわざわしてくる。 今日から、再発がんに対して、TC療法を開始。 パクリ…

ユミヲ
4か月前
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#34 再発から五ヶ月目、覚悟と決意、愛する皆様への手紙のように

4月初め、腸炎の診断がついたころ、夜中に下血を繰り返してしまって、軽いショックを起こして、当直の先生に大変お世話になった。緊急の止血術も必要になるかもしれないと…

ユミヲ
9日前
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#33 築地は市場とがんセンター。1日1日、あるがままを受け入れて生きること

腸炎を原因とする急激な体力落ち込み等々の紆余曲折の末、放射線治療の”仕上げ”に、無事、3回のRALS(ラルス)を受けることが出来た。 当初のスケジュールは、低すぎる血圧…

ユミヲ
2週間前
51

#32 敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。ほんとうの幸せを支えるモノを知る

そのうち治ります、もう少しの辛抱です、と言われていた腸炎は、サイトメガロウイルス腸炎と言われるものだった。 腸炎が始まったのが2月の20日くらい。酷くなって、下血を…

ユミヲ
2週間前
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#31 CCRT完走ならず?!鍋底景気に白旗も、教わった大切なこと。

愛する皆様。いつのまにか二月は逃げ、弥生三月も去り、満開の桜も舞い散るときとなりました。しばらくの音信不通にご心配のメッセージをくださった方々もたくさん。。 こ…

ユミヲ
4週間前
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#30 CCRTシスプラチンvol.4後にまさかの伏兵、それでも甘えちゃいけないと思うこと

ワタシの癌は、身体中に炎症性サイトカインをばら撒くハタ迷惑な性質があったそうで(いったいぜんたい誰に似たんだ?!)、そのために、ずっと炎症マーカーが異常に高かっ…

ユミヲ
2か月前
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#29 CCRTシスプラチン治療経過報告と、幸せ長生きをもたらすもの真実について。だから生きていける、と思うこと。

生態学者、文化人類学者で登山家の今西錦司先生の自然学を学びたくて、傍らに、何冊か読み解き書を置いている。深遠で高邁な学びを、チラとでも仰ぎ見るのは、先達の辿られ…

ユミヲ
2か月前
49

#28 CCRTシスプラチンvol.4に向かう朝。遺伝子パネルと学びには限りあるべからず、というココロの灯火について

二泊三日予定の入院が、今日で、25泊26日となった。 中20日登板のタキソールとカルボプラチンの抗がん剤では、序盤こそ癌を縮小させたものの、薬物の効果が漸減する終盤に…

ユミヲ
2か月前
49

#27 『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』について

ユミヲの闘病記に居合わせてくださる、愛する皆様。 物理的なココロと身体は、ココにあって、がんと戦っているのだけど、 実は、 もう一つのワタシの心は、ずっと、引き裂…

ユミヲ
2か月前
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#26 どんなに辛くても絶対に眠れる瞑想法と、思いの花束、千羽鶴。シスプラチンの副作用について

先週金曜日、耳鼻科の診察があった。 気になっていた耳鳴りと眩暈、聞こえの問題は、一過性の突発性難聴らしい、ということで落ち着いた。適切な薬物治療を開始いただいて…

ユミヲ
2か月前
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#25 CCRTシスプラチンvol.3 経営哲学と宗教、祈りと自己規律、あるいは人生のゴールについて

悟りを開かれたあと、お釈迦さまがなさったこと。それは、「歩いて、旅をして、人に会って、問答をすることだったのです」と、哲学の先生が教えてくださった。 27歳で、京…

ユミヲ
2か月前
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#24 CCRT vol.2 day4からの招かれざる客とドーピング疑惑、それでも全ての山に登れ

どうも、週末は鬼門らしい。 世間は三連休という時に、ワタシのところには、痺れ痛み39度に届く高熱(ISK39??どんなにイタイケな地下アイドルだとしても、決して会いにい…

ユミヲ
2か月前
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#23 CCRT【放射線治療+シスプラチンvol.2】でくぐった花輪と受け取った色彩のブーケ:Shared Decison Makingについて

告白すると、プランBを始めてからの4、5日が、一番辛い時だっかもしれない。「運命が変わる大事な節目」、として、純粋に信じている節分を経てもなお、夜間早朝に襲う痛み…

ユミヲ
2か月前
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#22 CCRT プランB緒戦状況に、ちょっと母の、アレと、キザな人?

尿道カテーテルのくだりで、勿体ぶった足踏みをしてしまったせいで、noteのドキュメントと実況にズレが生じてしまった。 「時間が足りない」なんて、恥ずかしいことを書い…

ユミヲ
3か月前
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#21 「症例報告:再発子宮頚癌TC療法施行中の腫瘤増大に対するCCRT介入後PD-L1阻害薬著効例(仮)」とゴレンジャー

昨年、6月末の広汎子宮全摘術は、産婦人科主任教授と腫瘍専門医のナガシマ先生(いまの主治医。事情あり、コチラのお名前だけ明かさせて欲しい)と同じくスペシャリストの…

ユミヲ
3か月前
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#20 人生イチの激痛?! 尿管ステントカテーテル留置術 【3度目の正直・完結編+ちょっと母】

車椅子で、2階にあるX線治療室へ送って頂く。 13:58pm この午前中、耳鼻科の往診(病室での診察)があった。 実は、数日前から、右耳に異変を感じていたのだ。 ダイビング…

ユミヲ
3か月前
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#1 再発子宮頚がん TC治療へ、これからnoteに綴ること、自分への約束

#1 再発子宮頚がん TC治療へ、これからnoteに綴ること、自分への約束

1月10日。誕生日。
昨日までは、恐怖より好奇心の方が勝っていたけれど、いよいよとなれば、心もざわざわしてくる。

今日から、再発がんに対して、TC療法を開始。
パクリタキセル(Paclitaxel)と、カルボプラチン(Carboplatin)という2種類の抗がん剤を21日サイクルで投与する。初日に投与したら、20日お休み。これで1クール。
大規模な臨床試験の結果について、科学的根拠に基づく分析を

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#34 再発から五ヶ月目、覚悟と決意、愛する皆様への手紙のように

#34 再発から五ヶ月目、覚悟と決意、愛する皆様への手紙のように

4月初め、腸炎の診断がついたころ、夜中に下血を繰り返してしまって、軽いショックを起こして、当直の先生に大変お世話になった。緊急の止血術も必要になるかもしれないということで、CTを撮って、緊急輸血。画像診断の結果、幸い、出血は止まったので、輸血だけして朝を迎えられた。
翌々日、これから先の治療は、腫瘍内科が主科(メインの診療科)となって、治療してくださることになったと告げられた。体力の回復を待って、

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#33 築地は市場とがんセンター。1日1日、あるがままを受け入れて生きること

#33 築地は市場とがんセンター。1日1日、あるがままを受け入れて生きること

腸炎を原因とする急激な体力落ち込み等々の紆余曲折の末、放射線治療の”仕上げ”に、無事、3回のRALS(ラルス)を受けることが出来た。
当初のスケジュールは、低すぎる血圧や免疫抑制などの体調不良で施行の許可が下りず、流れてしまったのだが、放射線科のドクターのご尽力により、一週遅れでリベンジが叶った。

ラルスは、身体の中に針を刺して、そこから、超至近距離から高エネルギー放射線を、腫瘍目掛けて照射する

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#32 敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。ほんとうの幸せを支えるモノを知る

#32 敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。ほんとうの幸せを支えるモノを知る

そのうち治ります、もう少しの辛抱です、と言われていた腸炎は、サイトメガロウイルス腸炎と言われるものだった。
腸炎が始まったのが2月の20日くらい。酷くなって、下血を伴うようになったのは3月初旬。CRP(炎症マーカー)は、39という、ちょっと見たことない、という高値だった。
ココからは、鍋底、どん底景気で皆様にご心配をおかけした理由の一端をご説明申し上げます。

主科(メインの診療科)の産婦人科のド

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#31 CCRT完走ならず?!鍋底景気に白旗も、教わった大切なこと。

#31 CCRT完走ならず?!鍋底景気に白旗も、教わった大切なこと。

愛する皆様。いつのまにか二月は逃げ、弥生三月も去り、満開の桜も舞い散るときとなりました。しばらくの音信不通にご心配のメッセージをくださった方々もたくさん。。
この度の筆無精を心からお詫びいたします。

ちょうど#30を書いたあたりからの1ヶ月というもの、毎日の時間を過ごすこと、そのものが苦痛に近い状況に陥っていたワタシは、トボトボと人生の底を歩く気分でいたのでした。

底といっても、すき焼きをやる

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#30 CCRTシスプラチンvol.4後にまさかの伏兵、それでも甘えちゃいけないと思うこと

#30 CCRTシスプラチンvol.4後にまさかの伏兵、それでも甘えちゃいけないと思うこと

ワタシの癌は、身体中に炎症性サイトカインをばら撒くハタ迷惑な性質があったそうで(いったいぜんたい誰に似たんだ?!)、そのために、ずっと炎症マーカーが異常に高かったのだ。
CRPがずっと下がらないので、朝晩でセファメジンの点滴をかなり長いこと投与されていた。
骨盤内の癌を目掛けて照射する放射線治療も、どうしても、周りにある腸を傷つけてしまうため、下痢や便秘か、どちらかの不調に見舞われることが多い。

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#29 CCRTシスプラチン治療経過報告と、幸せ長生きをもたらすもの真実について。だから生きていける、と思うこと。

#29 CCRTシスプラチン治療経過報告と、幸せ長生きをもたらすもの真実について。だから生きていける、と思うこと。

生態学者、文化人類学者で登山家の今西錦司先生の自然学を学びたくて、傍らに、何冊か読み解き書を置いている。深遠で高邁な学びを、チラとでも仰ぎ見るのは、先達の辿られた道を行くのが最短ルートなのだから。
先日、思わず抱きしめたくなる一節に出会った。

そうだ。
自然の中の人間の身体にも、変わり、創り、滅びていく力が本来的に備わっている。

来週月曜日、放射線治療の次の段階の準備のために、築地の国立がんセ

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#28 CCRTシスプラチンvol.4に向かう朝。遺伝子パネルと学びには限りあるべからず、というココロの灯火について

#28 CCRTシスプラチンvol.4に向かう朝。遺伝子パネルと学びには限りあるべからず、というココロの灯火について

二泊三日予定の入院が、今日で、25泊26日となった。

中20日登板のタキソールとカルボプラチンの抗がん剤では、序盤こそ癌を縮小させたものの、薬物の効果が漸減する終盤においては、腫瘍の成長スピードに追いつかず、巨大化を止められずにいた。この、ワタシの、しぶとい、逞しいがん(いったい、誰に似たんだ??)とは戦えない、、という判断があって、放射線治療とシスプラチンを併用するCCRTを直ぐに開始する方針

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#27 『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』について

#27 『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』について

ユミヲの闘病記に居合わせてくださる、愛する皆様。
物理的なココロと身体は、ココにあって、がんと戦っているのだけど、
実は、
もう一つのワタシの心は、ずっと、引き裂かれる思いなのだ。
そう、パレスチナのことで。

昨年10月に京都大学と早稲田大学で相次いで開催された、イスラエル、ガザに関する岡真理先生緊急講演会についての書籍が出版された。
病床で読み進めるのだが、心が痛くて、苦しくて、とても、前に進

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#26 どんなに辛くても絶対に眠れる瞑想法と、思いの花束、千羽鶴。シスプラチンの副作用について

#26 どんなに辛くても絶対に眠れる瞑想法と、思いの花束、千羽鶴。シスプラチンの副作用について

先週金曜日、耳鼻科の診察があった。
気になっていた耳鳴りと眩暈、聞こえの問題は、一過性の突発性難聴らしい、ということで落ち着いた。適切な薬物治療を開始いただいていたので、検査の結果も良好だ。

耳鼻科の先生がおっしゃる。
「シスプラチンなどのプラチナ製剤の毒性が耳に及んだ場合、その聴力低下は不可逆的です。治療薬を変更するほかありません。」

フカギャクテキ。
不可逆的。。
つまり、元に戻らない、と

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#25 CCRTシスプラチンvol.3 経営哲学と宗教、祈りと自己規律、あるいは人生のゴールについて

#25 CCRTシスプラチンvol.3 経営哲学と宗教、祈りと自己規律、あるいは人生のゴールについて

悟りを開かれたあと、お釈迦さまがなさったこと。それは、「歩いて、旅をして、人に会って、問答をすることだったのです」と、哲学の先生が教えてくださった。

27歳で、京都セラミック(以下、京セラ)の前身の会社を創業する以前の稲盛和夫さんは、旧制中学の受験に2度失敗、結核という不治の病を患いつつ、大学も就職も希望は叶わず…、と、不運と失意と挫折、苦難の連続の中に生きておられた。
ひょっとすると、このこと

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#24 CCRT vol.2 day4からの招かれざる客とドーピング疑惑、それでも全ての山に登れ

#24 CCRT vol.2 day4からの招かれざる客とドーピング疑惑、それでも全ての山に登れ

どうも、週末は鬼門らしい。
世間は三連休という時に、ワタシのところには、痺れ痛み39度に届く高熱(ISK39??どんなにイタイケな地下アイドルだとしても、決して会いにいきたくないアイドルだ…)がいらっしゃり、昼夜のぶっ通しの大饗宴を催され、寸分の妥協なく、しっかり三日間ご滞在されたのであった。
おかげでこちらは、春を思わせる陽光のもと、刀折れ矢尽き、、、またもや有難い試練を味わさせていただいた。

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#23 CCRT【放射線治療+シスプラチンvol.2】でくぐった花輪と受け取った色彩のブーケ:Shared Decison Makingについて

#23 CCRT【放射線治療+シスプラチンvol.2】でくぐった花輪と受け取った色彩のブーケ:Shared Decison Makingについて

告白すると、プランBを始めてからの4、5日が、一番辛い時だっかもしれない。「運命が変わる大事な節目」、として、純粋に信じている節分を経てもなお、夜間早朝に襲う痛みと高熱(日中はいろんなお薬が入っていて、あまり感じないだけだったようだ)が続いて、以前として血液検査の数値も悪い。CRPは22.5〜19.6の値をウロウロし、WBCも横ばい。(おっと、ここでのWBCは白血球のこと。どこまでも盛り上がって良

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#22 CCRT プランB緒戦状況に、ちょっと母の、アレと、キザな人?

#22 CCRT プランB緒戦状況に、ちょっと母の、アレと、キザな人?

尿道カテーテルのくだりで、勿体ぶった足踏みをしてしまったせいで、noteのドキュメントと実況にズレが生じてしまった。
「時間が足りない」なんて、恥ずかしいことを書いたものだ。足りないのは、時間ではなくて、ひたすらに、ワタシの意志であって、負けないココロだ。ココには、残念ながら大穴がないから、自分で、掘って隠れてしまいたい…。

TC療法による治療計画を、破棄してからの長島藩(ワタシが勝手にココロか

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#21 「症例報告:再発子宮頚癌TC療法施行中の腫瘤増大に対するCCRT介入後PD-L1阻害薬著効例(仮)」とゴレンジャー

#21 「症例報告:再発子宮頚癌TC療法施行中の腫瘤増大に対するCCRT介入後PD-L1阻害薬著効例(仮)」とゴレンジャー

昨年、6月末の広汎子宮全摘術は、産婦人科主任教授と腫瘍専門医のナガシマ先生(いまの主治医。事情あり、コチラのお名前だけ明かさせて欲しい)と同じくスペシャリストの専門医のS先生という、教授曰くの、ベストチームで当たってくださった。
子宮と卵巣、卵管をとり、リンパ郭清を行う、産婦人科の中では一番大きな手術のうちのひとつ。ワタシの子宮は重度の内膜症もあって、予定時間を大幅に超過しつつ(8.5時間!)無事

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#20 人生イチの激痛?! 尿管ステントカテーテル留置術 【3度目の正直・完結編+ちょっと母】

#20 人生イチの激痛?! 尿管ステントカテーテル留置術 【3度目の正直・完結編+ちょっと母】

車椅子で、2階にあるX線治療室へ送って頂く。
13:58pm

この午前中、耳鼻科の往診(病室での診察)があった。
実は、数日前から、右耳に異変を感じていたのだ。
ダイビングの潜水で、うまく耳抜きができない感じ。音がくぐもって聞こえる。術後、主治医から、ダイビングの再開許可は貰ってない。理由はなんだろう?

病室に来てくださったのは、これまたキリリと、とてもカッコいい先生。
30代くらいの女性のド

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