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kyOmu
2021年9月26日 21:49
青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』、読了。東京と京都をつなぐ、12ヵ月12編の物語です。●印象に残った一文この世に生まれ落ちたときから、僕たちはただどこまでも繋がり続けている。本作は、同著者『木曜日にはココアを』の続編です。読み終えた時、京都での茶道体験を思い出しました。茶道の世界から生まれた「一期一会」という言葉。いま、この時間に集う人との関係は二度と同じものはない、一度きり
2021年9月12日 21:47
しかし不器用でも、真剣な言葉こそが、胸に響く。三浦しをん『舟を編む』、読了。新しい辞書『大渡海』の出版に向けた長い長い旅の話。辞書作りに向き合う様々な人たちの情熱や心模様が、文字を、言葉を通して伝わってくる。主人公の馬締の不器用さが、愛おしい。そして西岡さんの立ち位置が絶妙。仕事とは、関わるすべての人の協力があってこそ成り立つもの。2人の関係を見ていて、なんだかラーメンズの
2021年9月10日 21:50
生きづらさを感じている人への、一冊。若林正恭『ナナメの夕暮れ』、読了。お笑いコンビ・オードリーのツッコミ、若林さんのエッセイ。●印象に残った部分自分の生き辛さの原因のほとんどが、他人の否定的な視線への恐怖だった。その視線を殺すには、まず自分が“他人への否定的な視線”をやめるしかない。若林さんは「生きづらさ」を抱えて生きてきた人の一人。生きづらさの一つに、他人からの評価や視線
2021年9月8日 22:47
満身創痍の中で紡がれた岸田さんの言葉は、読み手に気づきと笑顔と勇気を与えてくれる。そして、彼女を応援したくなる。岸田奈美『もうあかんわ日記』、読了。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の著者である岸田さん。noteに書かれた令和3年3月10日から4月15日までの日々を綴ったエッセイ。父は急逝。弟はダウン症。母は車いすユーザー、からのコロナ禍での大手術。そして祖父
2021年9月5日 23:13
住野よる『麦本三歩の好きなもの 第二集』、読了。三歩の何気ない日常に、癒されました。自身の日常の疲れが、物語とはいえ誰かの日常を知ることで癒されるとは。なんだか不思議なものです。●印象に残った一文何も届かなくてもいい、ちょっとだけ生きる責任を持ってあげられたらいい。お隣さんとの関係性に関する話で出てきた一文。たまたま玄関先で会えば、挨拶をするくらい。しかし、壁一枚を隔てて、