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たまには、うにうに。
住野よる『麦本三歩の好きなもの 第二集』、読了。
三歩の何気ない日常に、癒されました。
自身の日常の疲れが、物語とはいえ誰かの日常を知ることで癒されるとは。なんだか不思議なものです。
●印象に残った一文
何も届かなくてもいい、ちょっとだけ生きる責任を持ってあげられたらいい。
お隣さんとの関係性に関する話で出てきた一文。
たまたま玄関先で会えば、挨拶をするくらい。
しかし、壁一枚を隔てて、互いの存在を許し合っている。
1人の部屋にいると、時折、孤独感や、自分がこの部屋だけで生きていかなければならないのではないかという、漠然とした世界への不安を感じることがある。
そこに、お隣さんの生活音が聞こえる。
大丈夫。
自分は世界と繋がっている。
安心感。
互いに、普段意識はしないけれど、ふとした時に存在を感じるだけでいい。
お隣さんに感謝しよう。
お互いに、ね。
また個人的にツボだったのが、
暇なのでうにうにしている
という一文。
「うにうに」する。
イメージ的には、イモムシのように動いている感じ。
「もぞもぞ」より柔らかい質感があり、「うねうね」ほど動的ではない、「うにうに」。
やる気が起きず何もしたくない時は、ベッドの上で、うにうに。
たまにはそんな時間があってもいいかもしれません。
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