こーたろー

探求の記録。

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記事一覧

詩集 〜船〜

【船】 まっくらな海を 船は進む たくさんの人を乗せて たくさんの人が行きたがる港を目指して まっくろな煙をあげながら 船は進む 生きるということは 大きな船から自…

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〜詩集 春紅葉〜

【生きるということ】 あなたの これまで積み上げてきたものと 熱が灯した 私の中で 燃える炎が 苦しいほどに この胸を熱くする この熱を頼りに 私もまた積み上げ 私自…

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10日前
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【世界一周の学び③&人としてどう生きるか⑤アートとは、アートのあり方】

誰かの表現は、他の誰かの新たな表現のために。 ピースボートの特色のひとつ、それは「表現がより身近にある」ということ。 いつもどこかでプロのピアノ演奏がされていて…

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12日前
12

【最後の夜にもらった、命の使い道】

船で過ごす最後の夜。 自分の夢にもうひとつの意味と、消えない熱が根を張った。 「表現者の居場所を作る」 この船旅を振り返ったとき、自分の中でのキーワードのひとつ…

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2週間前
12

【世界一周の学び②イースター島の師匠】

いつの間にかやけにデカい、見慣れない男が船に乗船していた。 ピースボートは「水先案内人」と称して、各国の様々な分野の専門家を招き、船内で講座やワークショップを開…

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2週間前
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【世界一周の学び①タヒチ:先祖信仰】

「文化を守ることが現代の人にとって、どんな意味があると思いますか?」 遺跡を発掘し、かつての暮らしを再現しようとする、先祖の文化を手繰り寄せようとする初老の男性…

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3週間前
21

【現在地報告】※書いたの1年前です

※1年前に書いた文章ですが、自分の中で大切な文章なのでnoteにも載せます。 目の前が、まっ白だった。 3ヶ月前の話。 その頃私は上高地でリゾートバイトとして働いてい…

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6か月前
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【人としてどう生きるか ④よく動きよく学べ】

私たちは、私たちの中にもう一つの世界を持っている。 現実に存在する世界とは別の、「私たちが脳の中で認識している」世界。 今日はその世界のお話。 事実として存在す…

こーたろー
6か月前
5

【ぼくたちはどう生きるのか】

危機感、やりたいこと、求められること、その狭間で。 自分はどう生きたらいいのか。 誰もがぶち当たり続ける問題のひとつ。 今の時代、その選択の難易度がすごく上がって…

こーたろー
7か月前
12

【世界一周クラファン】

久しぶりに! クラウドファンディングをします! 今回はそんなに大きなプロジェクトでもないし、手数料がもったいないので、クラファンのプラットフォームは使わずにやって…

こーたろー
7か月前
7

【写真で振り返るオーストラリア〜自然編〜】

「幸せ」という言葉には無限の風景が含まれています。 ​ 幸せのひとつの定義は 「自然の中でひとといること」 これは、小さい頃からのぼくの価値観です。 夏休み、親戚総…

こーたろー
8か月前
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【近況報告と事前告知】

近況報告します! 現在ぼくは岐阜県の奥飛騨温泉郷にてリゾートバイトに勤しんでおります。 8月に入った途端急激に忙しくなりまして、5時間睡眠で仕事に向かう日々が続い…

こーたろー
8か月前
11

【贈与の世界を生きる】

人生とは、「人」と「生」きる道である。 アドラーは人の悩みはすべて「人間関係」であると断言し、最新科学は「人生の幸福は人間関係で決まる」と明らかにした。 私もそ…

こーたろー
10か月前
12

【明日を肯定したい】

これについて1日考えてたら、ひとつ大事なことを思い出しました。 日本の農村では、いまだに村八分が存在するということです。 実際ぼくの知り合いで20年ほど前に山奥に移…

こーたろー
10か月前
6

【日本をもう一度洗濯しよう】

日本は今一度、洗濯されねばならないのではないか。 危機感が募る。 こんなことを書いてもウザがられるだけかもしれないが、とりあえず書く。 なぜウザがられると思って…

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10か月前
12

【宣誓】

とあるカフェでこれを書いている。 丸太の椅子に腰掛け、竹でできた簡素な机に肘をあずける。 外にあるこの席の目の前には、少しずつ稲の背が伸びてきた田んぼが広がって…

こーたろー
10か月前
11
詩集 〜船〜

詩集 〜船〜

【船】

まっくらな海を
船は進む

たくさんの人を乗せて
たくさんの人が行きたがる港を目指して
まっくろな煙をあげながら
船は進む

生きるということは
大きな船から自分だけの小さな小舟で飛び出していくこと

信念という自分だけの灯台を遥か彼方にうちたてて
正解も轍もない暗闇の海をそれでも進んでいくこと

願わくば
すべての人々が

大きな船を飛び出して
自分だけの小さな船で漕ぎ出す勇気を持てま

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〜詩集 春紅葉〜

〜詩集 春紅葉〜

【生きるということ】

あなたの
これまで積み上げてきたものと
熱が灯した

私の中で
燃える炎が
苦しいほどに
この胸を熱くする

この熱を頼りに
私もまた積み上げ
私自身の熱を足し
また誰かの胸に
炎を灯してゆくのでしょう

きっと
それこそが
生きるということ
なのでしょう

あなたがくれた
この熱を

私は決して
絶やしはしない

それがあなたへの
何よりの恩返しだと
信じているから

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【世界一周の学び③&人としてどう生きるか⑤アートとは、アートのあり方】

【世界一周の学び③&人としてどう生きるか⑤アートとは、アートのあり方】

誰かの表現は、他の誰かの新たな表現のために。

ピースボートの特色のひとつ、それは「表現がより身近にある」ということ。
いつもどこかでプロのピアノ演奏がされていて、水先案内人として期間限定で乗船してくるプロフェッショナルも、アーティストが少なくない。

また、寄港地でアートを目にすることもたくさんある。

そして何より、自分たちが表現する機会も、陸にいるときと比べて圧倒的に多い。
例えば、誰でも参

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【最後の夜にもらった、命の使い道】

【最後の夜にもらった、命の使い道】

船で過ごす最後の夜。
自分の夢にもうひとつの意味と、消えない熱が根を張った。

「表現者の居場所を作る」

この船旅を振り返ったとき、自分の中でのキーワードのひとつは「表現・アート」でした。
これらに対する自分の中の定義、はっきりとしたイメージはまだ掴めていません。
が、この船旅でその輪郭が手触り感をもって見えてきました。

表現こそがこの世界の肝であり、私の道標となりつつある。
この旅で表現者た

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【世界一周の学び②イースター島の師匠】

【世界一周の学び②イースター島の師匠】

いつの間にかやけにデカい、見慣れない男が船に乗船していた。

ピースボートは「水先案内人」と称して、各国の様々な分野の専門家を招き、船内で講座やワークショップを開いている。
この方の名前はエンリケ・イカ。
イースター島のミュージシャン兼活動家である。

ところで少し話が逸れるが、この「イースター島」という名前は西洋によってつけられたもの。
現地の方はイースター島のことを「ラパヌイ」と呼ぶ。
船の中

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【世界一周の学び①タヒチ:先祖信仰】

【世界一周の学び①タヒチ:先祖信仰】

「文化を守ることが現代の人にとって、どんな意味があると思いますか?」

遺跡を発掘し、かつての暮らしを再現しようとする、先祖の文化を手繰り寄せようとする初老の男性に尋ねた。
その方はこう答えた。

「文化を守り、伝えることは人の幸せを探求することです」

世界一周クルーズ2カ国目、タヒチ(フランス領)。
ピースボートが企画している現地文化交流ツアーに参加し、かつて火山が大爆発したカルデラの中心にあ

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【現在地報告】※書いたの1年前です

【現在地報告】※書いたの1年前です

※1年前に書いた文章ですが、自分の中で大切な文章なのでnoteにも載せます。

目の前が、まっ白だった。

3ヶ月前の話。

その頃私は上高地でリゾートバイトとして働いていた。
しかし、お金のために自分と自分の人生をすり減らすことに我慢ならなかった。

誰もが憧れる美しい景色に抱かれながら、病んだ。

その頃すでに、お金のために生きることができない体になっていた。
その直前まで「これこそが我が道」

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【人としてどう生きるか ④よく動きよく学べ】

【人としてどう生きるか ④よく動きよく学べ】

私たちは、私たちの中にもう一つの世界を持っている。
現実に存在する世界とは別の、「私たちが脳の中で認識している」世界。

今日はその世界のお話。

事実として存在する世界がひとつであるのに対して、私たちがそれぞれ持つ世界は誇張ではなく人間の数だけある。

そして、人間が引き起こす全ての問題は、そのそれぞれの世界が原因だと言っても過言ではないと思う。

例えば、
・戦争なんかはそれぞれの世界の中の正

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【ぼくたちはどう生きるのか】

【ぼくたちはどう生きるのか】

危機感、やりたいこと、求められること、その狭間で。
自分はどう生きたらいいのか。
誰もがぶち当たり続ける問題のひとつ。
今の時代、その選択の難易度がすごく上がっている気がする。

あなたは今、どんな人生を送っているだろうか。

先週、中田敦彦さんのYouTubeで「日銀総裁が変わる」というテーマで作られた動画を観た。
日銀総裁なんか以前は全然興味がなかったし、知る機会もなかったが、最近は社会のこと

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【世界一周クラファン】

【世界一周クラファン】

久しぶりに!
クラウドファンディングをします!
今回はそんなに大きなプロジェクトでもないし、手数料がもったいないので、クラファンのプラットフォームは使わずにやってみようと思います。
これも実験。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なぜぼくは、世界一周の船に乗りたいのか。
こんなことをしてまで乗るのか。
最近そんなことを考えます。

理由はたくさんあります。

しかしもう今は
「乗らないと次に

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【写真で振り返るオーストラリア〜自然編〜】

【写真で振り返るオーストラリア〜自然編〜】

「幸せ」という言葉には無限の風景が含まれています。

幸せのひとつの定義は
「自然の中でひとといること」
これは、小さい頃からのぼくの価値観です。

夏休み、親戚総出で毎年決まった山奥の川で遊ぶ。
その幸せな時間が原体験となっています。

そしてオーストラリアの人たちにも、近い価値観を見ました。
印象的なのは、自然の中でただ寄り添って沈黙の中自然を感じている様子。
写真を撮るわけでもなくおしゃべ

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【近況報告と事前告知】

【近況報告と事前告知】

近況報告します!

現在ぼくは岐阜県の奥飛騨温泉郷にてリゾートバイトに勤しんでおります。

8月に入った途端急激に忙しくなりまして、5時間睡眠で仕事に向かう日々が続いておりました。

普段から10時間くらい寝なければきつい自分にとってこの生活はなかなかにハードで、本を読む暇も、自分の深い部分とつながり言葉を探し余裕も全く失っておりました。

最後の投稿もわかりやすく7月末で止まっています笑
前回の

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【贈与の世界を生きる】

【贈与の世界を生きる】

人生とは、「人」と「生」きる道である。

アドラーは人の悩みはすべて「人間関係」であると断言し、最新科学は「人生の幸福は人間関係で決まる」と明らかにした。
私もそれに同感です。

で、あるならば、
「自分の持てるリソースは可能な限り、豊かな人間関係構築のために使う」
のが、幸せに生きるためには良いのではないでしょうか。

こんなふうに硬く頭で考えたわけではないのですが、最近自分の中に発見した理想の

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【明日を肯定したい】

【明日を肯定したい】

これについて1日考えてたら、ひとつ大事なことを思い出しました。

日本の農村では、いまだに村八分が存在するということです。
実際ぼくの知り合いで20年ほど前に山奥に移住した方がいたのですが、地域の嫌がらせは相当なものだったと言っていました。

ほっとけば15年後には消滅するし、移住しようと試みても、ものすごい嫌がらせを受けて追い出される。

つまり詰みです。

色々見ていたら、
「過疎化が問題なの

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【日本をもう一度洗濯しよう】

【日本をもう一度洗濯しよう】

日本は今一度、洗濯されねばならないのではないか。

危機感が募る。

こんなことを書いてもウザがられるだけかもしれないが、とりあえず書く。
なぜウザがられると思っているのか、その理由は後述する。

今、岐阜県の平湯温泉でリゾートバイト中だ。
数日前、周辺を車で走る機会があった。

周辺の集落を通過する時、結構な数の住民を目にしたが、そのほとんどが70歳をゆうに超えていそうな方々だった。
2040年

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【宣誓】

【宣誓】

とあるカフェでこれを書いている。

丸太の椅子に腰掛け、竹でできた簡素な机に肘をあずける。
外にあるこの席の目の前には、少しずつ稲の背が伸びてきた田んぼが広がっている。
自然のことわりの中で生きる人間の営みは、とても美しい。

梅雨の隙間の爽やかな快晴。
まだ午前中だが、昼には少し汗ばみそう。

頭上の木が、日差しから守ってくれている。
風が優しい。
夏の匂いが、し始めている。

耳を澄ますと、店

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