こーたろー

探求の記録。

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最近の記事

【足元の大地、遠くの森、知った上で選ぶこと】

地球の反対側。 私たちの日々の選択がそこに暮らす人々や自然を傷つけていると知ったとき、私たちは自分の選択を変えることができるだろうか。 熱帯雨林が急速に破壊されていることはニュースなどでご存知の方も多いだろう。 世界一周の船旅の中で、その実情を知る機会に恵まれた。 ブラジルに到着するまでの間、ジャーナリストの下郷さとみさんが船に乗って色々なお話を聞かせてくださったのだ。 たくさんの講義を聞いたが、下郷さんのお話は特に印象に残っている。 下郷さんは長い間ブラジルの取材を続け

    • 「人生」の歩き方

      さて、これからぼくたちはどう生きようか。 もう世の中の多くの人がすでに、大枠のこたえには薄々気づいているような気がする。 ここではその大きな「こたえ」のなかの、たったひとつの要素を言葉になおしてみたい。 それは「自分自身とつながる」ということ。 臨済宗の開祖、臨済の言葉にこんな言葉がある。 「随所に主となれば、立てる処(ところ)みな真なり」 すなわち、どの場所にあっても、自らが自己とつながることができれば、その場所が真の居場所になる、ということ。 逆に言うと、どんな

      • 詩集 〜船〜

        【船】 まっくらな海を 船は進む たくさんの人を乗せて たくさんの人が行きたがる港を目指して まっくろな煙をあげながら 船は進む 生きるということは 大きな船から自分だけの小さな小舟で飛び出していくこと 信念という自分だけの灯台を遥か彼方にうちたてて 正解も轍もない暗闇の海をそれでも進んでいくこと 願わくば すべての人々が 大きな船を飛び出して 自分だけの小さな船で漕ぎ出す勇気を持てますように その人にとっての本当の灯台を見つけられますように その人の本当の願い

        • 〜詩集 春紅葉〜

          【生きるということ】 あなたの これまで積み上げてきたものと 熱が灯した 私の中で 燃える炎が 苦しいほどに この胸を熱くする この熱を頼りに 私もまた積み上げ 私自身の熱を足し また誰かの胸に 炎を灯してゆくのでしょう きっと それこそが 生きるということ なのでしょう あなたがくれた この熱を 私は決して 絶やしはしない それがあなたへの 何よりの恩返しだと 信じているから ありがとう 消えない炎をくれた あなたへ 【優しさ】 あなたに 優しさを向けた

        【足元の大地、遠くの森、知った上で選ぶこと】

          【世界一周の学び③&人としてどう生きるか⑤アートとは、アートのあり方】

          誰かの表現は、他の誰かの新たな表現のために。 ピースボートの特色のひとつ、それは「表現がより身近にある」ということ。 いつもどこかでプロのピアノ演奏がされていて、水先案内人として期間限定で乗船してくるプロフェッショナルも、アーティストが少なくない。 また、寄港地でアートを目にすることもたくさんある。 そして何より、自分たちが表現する機会も、陸にいるときと比べて圧倒的に多い。 例えば、誰でも参加できるバンドフェスやダンスフェスが開催されたり、船内で行う企画を自分で開催する

          【世界一周の学び③&人としてどう生きるか⑤アートとは、アートのあり方】

          【最後の夜にもらった、命の使い道】

          船で過ごす最後の夜。 自分の夢にもうひとつの意味と、消えない熱が根を張った。 「表現者の居場所を作る」 この船旅を振り返ったとき、自分の中でのキーワードのひとつは「表現・アート」でした。 これらに対する自分の中の定義、はっきりとしたイメージはまだ掴めていません。 が、この船旅でその輪郭が手触り感をもって見えてきました。 表現こそがこの世界の肝であり、私の道標となりつつある。 この旅で表現者たちと出会い、そんな感覚に至りました。 ここで詳しくその人たちを語ると長くなるの

          【最後の夜にもらった、命の使い道】

          【世界一周の学び②イースター島の師匠】

          いつの間にかやけにデカい、見慣れない男が船に乗船していた。 ピースボートは「水先案内人」と称して、各国の様々な分野の専門家を招き、船内で講座やワークショップを開いている。 この方の名前はエンリケ・イカ。 イースター島のミュージシャン兼活動家である。 ところで少し話が逸れるが、この「イースター島」という名前は西洋によってつけられたもの。 現地の方はイースター島のことを「ラパヌイ」と呼ぶ。 船の中でもイースター島を指すときはラパヌイと呼んでいたので、以下、イースター島のことは

          【世界一周の学び②イースター島の師匠】

          【世界一周の学び①タヒチ:先祖信仰】

          「文化を守ることが現代の人にとって、どんな意味があると思いますか?」 遺跡を発掘し、かつての暮らしを再現しようとする、先祖の文化を手繰り寄せようとする初老の男性に尋ねた。 その方はこう答えた。 「文化を守り、伝えることは人の幸せを探求することです」 世界一周クルーズ2カ国目、タヒチ(フランス領)。 ピースボートが企画している現地文化交流ツアーに参加し、かつて火山が大爆発したカルデラの中心にある、先住民が暮らした土地を訪れたときの話だ。 豊かな緑と水をたたえた、美しい場所

          【世界一周の学び①タヒチ:先祖信仰】

          【現在地報告】※書いたの1年前です

          ※1年前に書いた文章ですが、自分の中で大切な文章なのでnoteにも載せます。 目の前が、まっ白だった。 3ヶ月前の話。 その頃私は上高地でリゾートバイトとして働いていた。 しかし、お金のために自分と自分の人生をすり減らすことに我慢ならなかった。 誰もが憧れる美しい景色に抱かれながら、病んだ。 その頃すでに、お金のために生きることができない体になっていた。 その直前まで「これこそが我が道」と熱を燃やしていたコーチングも、職業としてのコーチはお金のためになろうとしていた

          【現在地報告】※書いたの1年前です

          【人としてどう生きるか ④よく動きよく学べ】

          私たちは、私たちの中にもう一つの世界を持っている。 現実に存在する世界とは別の、「私たちが脳の中で認識している」世界。 今日はその世界のお話。 事実として存在する世界がひとつであるのに対して、私たちがそれぞれ持つ世界は誇張ではなく人間の数だけある。 そして、人間が引き起こす全ての問題は、そのそれぞれの世界が原因だと言っても過言ではないと思う。 例えば、 ・戦争なんかはそれぞれの世界の中の正義が違うことで起こるし、 ・企業が他国の労働者や自然環境から過剰な搾取を行うのは

          【人としてどう生きるか ④よく動きよく学べ】

          【ぼくたちはどう生きるのか】

          危機感、やりたいこと、求められること、その狭間で。 自分はどう生きたらいいのか。 誰もがぶち当たり続ける問題のひとつ。 今の時代、その選択の難易度がすごく上がっている気がする。 あなたは今、どんな人生を送っているだろうか。 先週、中田敦彦さんのYouTubeで「日銀総裁が変わる」というテーマで作られた動画を観た。 日銀総裁なんか以前は全然興味がなかったし、知る機会もなかったが、最近は社会のことに関心が高まっているので観てみた。 そしたら現在の日本経済の大枠が見えてきた。

          【ぼくたちはどう生きるのか】

          【世界一周クラファン】

          久しぶりに! クラウドファンディングをします! 今回はそんなに大きなプロジェクトでもないし、手数料がもったいないので、クラファンのプラットフォームは使わずにやってみようと思います。 これも実験。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 なぜぼくは、世界一周の船に乗りたいのか。 こんなことをしてまで乗るのか。 最近そんなことを考えます。 理由はたくさんあります。 しかしもう今は 「乗らないと次に進めない」 というシンプルな思いが一番強いです。 船に乗る!と決め、南阿蘇を離

          【世界一周クラファン】

          【写真で振り返るオーストラリア〜自然編〜】

          「幸せ」という言葉には無限の風景が含まれています。 ​ 幸せのひとつの定義は 「自然の中でひとといること」 これは、小さい頃からのぼくの価値観です。 夏休み、親戚総出で毎年決まった山奥の川で遊ぶ。 その幸せな時間が原体験となっています。 そしてオーストラリアの人たちにも、近い価値観を見ました。 印象的なのは、自然の中でただ寄り添って沈黙の中自然を感じている様子。 写真を撮るわけでもなくおしゃべりするわけでもなく、ただ耳を澄まし、眺め、感じている。 そして喋らないからと言

          【写真で振り返るオーストラリア〜自然編〜】

          【近況報告と事前告知】

          近況報告します! 現在ぼくは岐阜県の奥飛騨温泉郷にてリゾートバイトに勤しんでおります。 8月に入った途端急激に忙しくなりまして、5時間睡眠で仕事に向かう日々が続いておりました。 普段から10時間くらい寝なければきつい自分にとってこの生活はなかなかにハードで、本を読む暇も、自分の深い部分とつながり言葉を探し余裕も全く失っておりました。 最後の投稿もわかりやすく7月末で止まっています笑 前回の写真の投稿をのぞいて1ヶ月半投稿できていませんでした。 最近は少し稼働が落ちて

          【近況報告と事前告知】

          【贈与の世界を生きる】

          人生とは、「人」と「生」きる道である。 アドラーは人の悩みはすべて「人間関係」であると断言し、最新科学は「人生の幸福は人間関係で決まる」と明らかにした。 私もそれに同感です。 で、あるならば、 「自分の持てるリソースは可能な限り、豊かな人間関係構築のために使う」 のが、幸せに生きるためには良いのではないでしょうか。 こんなふうに硬く頭で考えたわけではないのですが、最近自分の中に発見した理想のあり方、生き方について、少し書きたいと思います。 いつも自分についての発見は、

          【贈与の世界を生きる】

          【明日を肯定したい】

          これについて1日考えてたら、ひとつ大事なことを思い出しました。 日本の農村では、いまだに村八分が存在するということです。 実際ぼくの知り合いで20年ほど前に山奥に移住した方がいたのですが、地域の嫌がらせは相当なものだったと言っていました。 ほっとけば15年後には消滅するし、移住しようと試みても、ものすごい嫌がらせを受けて追い出される。 つまり詰みです。 色々見ていたら、 「過疎化が問題なのではなく、問題があるところが過疎化しているのだ」 という言葉を見つけました。 逆

          【明日を肯定したい】