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koruri31
2021年10月17日 16:54
時間をかけて、ゆっくりと、丁寧に。公園の芝生で寝転がる昼下がりドリップコーヒーを淹れる間名前のつかない自分のためだけの時間がどれくらい持てるのかが、今の豊かさかもしれない。*電車に乗っている間、ある人は居眠りを、ある人はインターネットの世界へ、ある人はスキマ勉強時間、ある人は空想の彼方へ、等しく平等な時間に、何をするのか。どれが良いとか、比較できるも
2021年10月26日 08:53
小説やドラマやアニメの冒頭で言われる「ひょんなことから」「ある日突然」ってワードは、創られた台詞ではなく、むしろ真実なのだろうと思う。そんな創作物が多いことから、人はハプニングを期待する生き物なのかもしれない。「日常」という無限ループ、迷路、ダンジョンから抜け出したい。「非日常」に恋焦がれて、なんにもせずに待っているだけのシンデレラ。しかし非日常の場所に居続けたら、それが日常になっ
2021年9月26日 19:43
「次の方どうぞ。」カウンセリング室の引戸が、カラカラと音を立てて開いた。「先生、ご無沙汰しておりマス。」一人の青年型ロボットがにこやかに入室してきた。穏やかな動作で頭に乗せていた帽子を取り、軽く会釈する。帽子の下には、人間ではないことを示すように、通信状態良好を表す青いLEDランプの光がこめかみ辺りを走っていた。「やぁ、久々だね。さぁ座って」私は、いつものように、冷蔵庫からお
2021年8月24日 21:32
タモリさんのお言葉です。“頑張れって世の中言い過ぎなんだ。薄っぺらくて良いんだ”、だそうです。確かになぁ。自分が引き受けなくて良いところまで、引き受けて、頑張りすぎちゃうんだよなぁ。人間って、頑張ってる自分が好きなんだってさ。無意識に頑張っちゃうらしいよ。*さて世の中には、いろんな格言や名言に始まり、人生の先輩からのアドバイス的なものがある。年長者は、自分が感じたこと、
2021年8月5日 23:05
草原の真っ只中に、身体一つでぽいっと放り出されて、「はい、進んでください!」と言われたら、私は途方に暮れるだろう。どっちに行ったら良いのか分からない。立ち止まり、空を見上げて、地面に寝転んで、お昼寝を始めるかもしれない。思い立って進んだ途端に、「あ、そっちじゃないです」と言われたら、ちょっと怒っちゃうかもしれない。その草原に、一本の道があったのなら、それ
2021年7月14日 20:17
大した能力差もない、見た目が大きく違う訳でもない、似たような色とデザインの多種多様なボールペン達が、整然と並ぶ。誰かが、気に入った!君が良い!と言ってくれるその日を夢見て、理路整然と並んでいる。素敵な出会いで、旅立っていくやつもいるし、何日も何週も何ヶ月も、在庫のやつもいる。逃げ出すこともできず、ただじっと時が過ぎていく。誰かのお迎えの手によって仲間