マガジンのカバー画像

💗*愛詩*💗

229
私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

―Remember―

―Remember―

今の君が見ている先に.

僕はいますか?

あの日交わした約束の.

小指の先は誰と繋がっていますか?

粉雪舞う夜.

街灯に照らされた君の微笑み.

今も鮮明に.

僕の心を埋め尽くす.

一つのポケットに.

2人繋いだ手を入れて.

寄り添い帰ったあの小路.

そこかしこ…漂う君の記憶が.

今も胸をしめつけるんだ.

戻れるのなら、そこへ…

戻れるのなら、君といたあの頃へ…

―普遍の煌―

―普遍の煌―

幾度となく脱皮を繰り返して.

不器用に世界にそわせて生きて.

そんな脱け殻を捨てきれないで.

幾つも心に背負ううち.

すりきれた羽根は.

かすかな羽音をたてるだけ.

空をとべないことが悲しいのではなく.

空を目指したことが悲しいんだ.

みなもに映る空は.

キラキラと光の反射.

目をそらし.

か細く息つく私にそっと.

流れる風の囁き.

揺れる草花のなぐさめ.

せせらぐ水の

もっとみる
―聖夜―

―聖夜―

誰かがきっと.

あなたにとってのサンタクロース.

大小とわず 憘びの笑顔で溢れますように.

そしてあなたも.

きっと誰かのサンタクロース.

大切な人の心を暖炉のように.

優しい暖かさで満たせますように.

夢をみていいんだよ.

優しい夢を.

すべての生命にメリークリスマス.

―継ぐ―

―継ぐ―

端から単一での永遠なんてないんだよ.

絶対の証明がないように…

語り継ぐ人がいて.

そこではじめて永遠に近づくんだよ.

―心理(詩じゃないようでいて詩だったり)―

―心理(詩じゃないようでいて詩だったり)―

自己犠牲を意識したら.

それは虚栄心か向上心か.

そこでもう自己犠牲とはいえず.

意識なくできるには.

その言葉その存在を知る我が身には.

とうてい無理な尊さ.

突発的な事柄、咄嗟に、がむしゃらに…

状況次第でしかないのだろうけれど.

よくある心理テストに.

あなたは船.

目前には大切な二人の溺れる姿.

助けられるのは1人だけ.

なんてニュアンスの問い.

答えられない…

もっとみる
―Real intention(毒)―

―Real intention(毒)―

一部だけの価値に囚われたりはしない.

こだわりは無意味.

それはプライドとも呼べない.

意味のないこだわりに囚われて.

雁字搦めに苦しむなら.

そんな虚飾はいっそ.

取っ払って素になって.

自由な自分表現で.

己の利の為.

数多の寄り添いより.

まことの共鳴共感の少数が.

大切だと.

近ごろの重要な気づき.

いっそ全て取っ払って.

零の私でいたいとも思う.

それが私の

もっとみる

―SENSUOUS―

私と貴方.

違う色.

活かしも.

台無しにも出来る.

抱きしめられて泣いた.

そんな夜から始まって.

今も.

二人.

幸福が温度となって.

教えられた衝撃.

二人の歯車.

いつも一定とは限らない.

時に大きくズレて.

互いの色を台無しにする.

それでも.

あの日感じた.

温度は変わらず.

いがみ合っても.

むつみあう二人.

幸せの温もり.

包み込む.

何が

もっとみる
―Human―

―Human―

夢みたいな夢ばかり.

反響する声.

童話の中のヒロインみたいに.

目覚めて待つのが.

ハッピーエンドなら.

世界を恐れる理由もないのに…

すりきれたつま先.

ボロをまとって回転する.

心にある情熱だけが生をおび.

無味乾燥の冷笑の中.

孤高の境地.

暗く暗く.

深く深い.

広大なステージ.

一点を照らすライトは私を.

捧げる演目は.

悔いもなく.

素晴らしき人生.

もっとみる
―ひとひら―

―ひとひら―

大きく深呼吸して.

胸いっぱいに澄んだ大気をとりこむ.

空を仰いだら.

綺麗な結晶のドレスを誇らしげに.

フワリフワリと綿雪の妖精.

ゆっくり頬に着地して.

シュンと滲ませとけていった.

優しさとはなんなのか…

求めてするものなのか…

淡く儚く人しれず.

それでいいではないのだろうか.

―詩狂いのうた―

―詩狂いのうた―

私の本心は詩の中に生きて.

私の思考も心も総て詩の中にあって.

現実の私は 知恵のある入れ物.

魂の燃える場所は全て.

私の綴る詩に込めて.

気まぐれに何気ない日常を語っても.

それは本当に起こったというだけで.

そこに感情はこめられてはいず.

あるがままを語っただけのこと.

私とは.

孤独心理な…

私とは.

誰にも寄せない…

詩狂いの…

瓦礫の詩人.

―熱―

―熱―

いつか意識とは裏腹に.

この身体 朽ちるのならば.

伝えたい想いの

保留なんてしている場合じゃない.

いつか想いとは裏腹に.

失った恋を.

すかして遠目で呼び覚ますのならば.

唇かみしめて.

泣くのをこらえている場合じゃない.

どうせ一度の命なら.

情念をさらけ出し.

身体ごと燃えつくす程の勢いで…

―口づけ―

―口づけ―

白い吐息の絡まる距離.

人の体温の有り難さを強く感じる季節.

絡まる吐息を.

一つにまとめて塞ぎたくなる.

貴方のくちびるから情熱が走る.

時折触れる鼻先の冷たさが.

夢じゃない現実に連れ戻し.

繰り返す口づけのさなか.

目をとじない貴方の.

意地悪な衝動が更に熱を増す.

冬…

愛しい人とすごす季節.

貴方の存在が…

一際愛に目覚めさせる季節.

―弱虫―

―弱虫―

優しい嘘を沈黙にかえる.

誠実でいたいから.

嘘に優しさを含ませるより.

冷たく感じる沈黙をえらぶ.

どう思われてもいいんだよ.

あなたに…

わずか1つの嘘もつけない私を.

どうか弱虫と…

―罪深き人―

―罪深き人―

貴方の中に私の存在が.

簡単に忘れられるようならば.

きっと最初から それだけのこと.

だけど私は.

そこで納得するはずもなく.

貴方の幸せを願いながらも.

深く私を刻みこむの.

罪深き人は誰ですか…

きっとそれは.

恋を知ったお互い様ということで…