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#エッセイ
頼りの娘から「死んでもいいよ」と言われた日
岸田ひろ実と申します。
車いすに乗って暮らしています。
もしかしたら「あ、かわいそうだな」「大変そうだな」「何かしてあげないといけないかな」と、そんなふうに思われた人もいるかもしれません。
11年前まで、私は普通に歩いていました。
歩いていたときの私も、きっとそういうふうに思っていたと思います。
「かわいそうだな」とか、「不幸せそうだな」とか、マイナスのイメージがありました。
でも私は、
前澤友作さんに会ったら、来週も会うことになった|書かせて!前澤さーん
小さな頃から、スケールがでっけぇものに、ただならぬ興味がある。
興味っつーか、もはや、恐れがある。
東京ドーム。富士山。シロナガスクジラ。コストコのピザ。
今、この瞬間。
私の目の前に座っていた前澤友作さんも。
脳内の同じカテゴリに、ぶち込まれた。
私が友人から借りパクしたシティーハンターのDVDを返すか返さないか迷い続けていた2年の間に、123億円でバスキアの絵を落札し、月へ行くことを決め
【続】一時間かけてブラジャーを試着したら、黄泉の国から戦士たちが戻ってきた
出頭命令が届いた。
ブラデリスニューヨーク(下着の店)からだ。
今日までの、私とブラジャーの顛末は、こちらをご覧あれ。
というわけで、私、もっぱら乳を育んでおりまして。
もはや、育むっつー言葉すら、生ぬるいわけで。
なんだろうな。
固めてる、かな。
感覚的には、土木建築。
更地に、城を建ててんのよ。
周りの人たちには、悟られずに。
こっそりと。
なんつーか、もう、奇策の域っつーか。
車いすの母とミャンマーに行ったら、異国の王様だと思われた
2016年11月。
土埃と魚醤の匂いがするミャンマーの市場で。
私は立ち尽くしていた。
車いすに乗る母の背後には、何人ものちびっ子托鉢僧たちが、連なっていた。
逃げようとすれば、ついてきて。
そしていつの間にか、増えていて。
君たちは、あれか。ピクミンか。
母・ひろ実は困り果てた顔で「どうしよう」と、私に助けを求めた。
私は、見て見ぬフリをした。
私という人間は、理解できない状況に遭遇した
動かないよ!プリウス!〜免許の試験が1分で終わった〜
運転免許がほしいんです。
海の見える一本道を走りたいんです。
時代はモータードライブだから。
急がなきゃ出遅れちゃうから。
こういう特訓を踏まえた上で。
ついにやってきました。
仮免許 運転技能試験!
イン・ザ・運転免許試験場!(Yeah!)
(※仮免許を交付できない教習所のため)
平日しかやってないから、有給休暇いただいて。
朝6時起きで。
用紙記入に30分並んで、支払いに30分並んで。
弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった
高校から帰ったら、母が大騒ぎしていた。
なんだなんだ、一体どうした。
「良太が万引きしたかも」
良太とは、私の3歳下の弟だ。
生まれつき、ダウン症という病気で、知的障害がある。
大人になった今も、良太の知能レベルは2歳児と同じだ。
ヒトの細胞の染色体が一本多いと、ダウン症になるらしい。
一本得してるはずなのに、不思議ね。
「良太が万引き?あるわけないやろ」
ヒヤリハットを、そういう帽子
白馬の王子様に、お茶を淹れてあげる才能がまるで無い
仮免許の学科試験に受かりました。
いやあ。順調、順調。
もうね、知ってるようで、知らないことばっか。
道路交通法って。
大人になった今、学べて良かった。本当。
なにが一番良かったかって。
白馬の王子様は軽車両扱いになる……ってことかな。
王子様、車道の左側を時速30kmで走る義務があった。
そりゃ、私のもとに来ねえわけだわ。
私の実家から出発したとして、ぶっ通しで16時間かかるし。
軽車