長島聡(きづきアーキテクト株式会社会長)

由紀ホールディングス社外取締役、FS協会理事、慶應大学SDM特任教授、工学博士。 早稲…

長島聡(きづきアーキテクト株式会社会長)

由紀ホールディングス社外取締役、FS協会理事、慶應大学SDM特任教授、工学博士。 早稲田大学理工学部助手、ローランド・ベルガー日本代表、同グローバル共同代表を経て、2020年7月きづきアーキテクトを創業。 https://kidukiarchitect.jp/

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記事一覧

ジムニーの冬支度、ドレスアップ。

6月初旬、ジムニーからジムニーシエラに乗り換えた。少し高速に不安があったからだ。4年近く乗ったが、今度はもっと長く乗ろうと少しドレスアップを始めた。手始めにオーデ…

運転能力を伸ばしながら乗り続ける。そんな試みも欲しい気がする。

だいぶ以前から、アクセルとブレーキの踏み違えによる衝突事故が増えてきているように思う。昨年度は踏み違いによる事故が3000件を超えた。また、75歳以上による車の死亡事…

旋盤を始めた。まずは木工、数年したら金属もやってみる。

30年以上前、理工学部の材料工学科で学生をやっていた。私が入学する時に、金属工学科から材料工学科へ名前が変わったこともあり、金属工学科のカリキュラムも多く残ってい…

デスクワークに自動車シート。レカロは仕事の相棒になった。

いま、自宅を含めて3つのオフィスがある。そのうち2つにはレカロシートが装備されている。第一の目的は、腰痛と首の痛みの軽減だ。以前乗っていた車のレカロシートにはとて…

新紙幣に宿る日本の職人の凄技

4日前、約20年ぶりにお札が変わった。壱万円札、五千円札、千円札は、それぞれ資本主義、教育、健康を代表する偉人だ。まだ手に入れることは出来ていないが、Webページなど…

私のバイクライフの変遷。事故や事件を乗り越えて未来へと続く

2025年5月に50ccのいわゆる「原チャリ」の生産が終了するというニュースが目に入ってきた。原チャリといえば、もう40年以上前だろうか。当時は、免許を持っていなかったの…

お風呂は最高のご褒美、気分転換。

小さい頃からお風呂は大好きだった。毎日お風呂の時間が楽しかったのを覚えている。要するに水遊びがしたかったのだ。水鉄砲と的を持ち込んで1時間くらい遊んで、よく怒ら…

10年前、自分のパーパスが生まれた。「業種」の選択ではなく、「新たな価値」の量産だった。

幼い頃は、無邪気にお医者さんになりたいと思っていた。母方の祖父も父方の祖父も医者だったので、なんとなく、医者になることが当たり前だったように思う。患者の為にと、…

増えるばかり。収集癖が止まらない!

仕事の合間、少し時間ができるとスマホに手が伸びる。ミニカー屋を見つけると、とにかく入ってみる。何の気なしに歩いていて、ガチャガチャを見つければ、とりあえず一周し…

知識集めではなく、志と意思を鍛える。

ふと、石坂産業の石坂典子社長のリーダー論についての記事が目に止まった。叩き上げ、裸一貫、志という言葉がまさに当てはまる「先代の社長」であり、「典子氏の実の父親」…

会社員30年。感謝しかない貴重なステップ

私が会社員であった時間は合計で30年くらいだ。最初の会社員は学校法人早稲田大学だ。理工学部の助手という立場で雇用された。大学には、博士課程に進学した学生の経済的な…

世代交代は組織力の増強。未来を紡ぐ

先月、フランスの首相に34歳のガブリエル・アタル氏が就任した。任命したのは46歳のマクロン大統領だ。コンサルティング会社にいたので、30代で活躍することに全くの違和感…

節目節目の時計。想いを新たに

ものづくり好きとしては、ぜひとも訪ねてみたいと思っている場所がある。グランドセイコースタジオ雫石だ。どうやらコロナが始まった2020年のタイミングに竣工したらしい。…

自分の直感を信じた仕事選び。

大学の時、初めての就職活動をした。しかし、何かしっくりこない感覚があって就職はせずに大学院に行った。恐らくは、社会に出て何をやりたいかが分からなかったのと、大学…

反転、改革、創造。みんなの得意を解き放つ。

企業を健康で活力のある状態にする。こんな仕事に約25年に亘り携ってきた。短期間で結果を求められることも多かったので、いわゆる効率化という即効性のある薬を投じること…

年末の独り言・・・整理整頓を考えてみた。

いよいよ年末も大詰め、新年を新たな気持ちで迎えるために、片付けが目下の課題だ。頭の中には、もう時間がないぞ、早く始めなきゃと、小声で話しかける別人格がいる。とは…

ジムニーの冬支度、ドレスアップ。

ジムニーの冬支度、ドレスアップ。

6月初旬、ジムニーからジムニーシエラに乗り換えた。少し高速に不安があったからだ。4年近く乗ったが、今度はもっと長く乗ろうと少しドレスアップを始めた。手始めにオーディオ。iPhoneがつなげるディスプレイオーディオにした。スピーカーは2つから4つに増やし音を大幅に改善、リアシートの乗員で視界を妨げられる状態を防げるデジタルミラーも取り付けてみた。極め付けはレカロシートだ。以前もnoteに書いたが憧れ

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運転能力を伸ばしながら乗り続ける。そんな試みも欲しい気がする。

運転能力を伸ばしながら乗り続ける。そんな試みも欲しい気がする。

だいぶ以前から、アクセルとブレーキの踏み違えによる衝突事故が増えてきているように思う。昨年度は踏み違いによる事故が3000件を超えた。また、75歳以上による車の死亡事故の原因の1/4以上が「操作不適」によるものだという。高齢化社会において、移動手段の確保は必須だが、運転能力は歳と共に落ちていく。大きな社会問題となっており、なんとか対処しなければならないのは間違いない。

そんな中、国交相より新たな

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旋盤を始めた。まずは木工、数年したら金属もやってみる。

旋盤を始めた。まずは木工、数年したら金属もやってみる。

30年以上前、理工学部の材料工学科で学生をやっていた。私が入学する時に、金属工学科から材料工学科へ名前が変わったこともあり、金属工学科のカリキュラムも多く残っていたのだと思う。実験の単位もあり、衝撃試験や切削加工、鋳造など、様々なものづくりを体験したものだ。その中で、一番印象に残ったのは、旋盤だ。回転する鉄の塊に、ダイヤルを回し、刃物を押し付けて、火花を散らしながら、ものすごい音と共に削っていく。

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デスクワークに自動車シート。レカロは仕事の相棒になった。

デスクワークに自動車シート。レカロは仕事の相棒になった。

いま、自宅を含めて3つのオフィスがある。そのうち2つにはレカロシートが装備されている。第一の目的は、腰痛と首の痛みの軽減だ。以前乗っていた車のレカロシートにはとてもお世話になった経験があったからだ。

初めは、車のドレスアップ、つまりは単なるファッションのつもりで思い切って買ってみたのだが、実際に使ってみると異次元の体験だったとのを覚えている。まずはフィット感。身体カーブに沿って包み込んでくれる。

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新紙幣に宿る日本の職人の凄技

新紙幣に宿る日本の職人の凄技

4日前、約20年ぶりにお札が変わった。壱万円札、五千円札、千円札は、それぞれ資本主義、教育、健康を代表する偉人だ。まだ手に入れることは出来ていないが、Webページなどで見ただけでも、物凄い「もの」が作られたと驚いている。

渋沢栄一は埼玉県深谷市、津田梅子は東京都小平市、北里柴三郎は熊本県小国町の出身で、それぞれの街では祝賀イベントが開かれ、大いに盛り上がっているようだ。私の中で一番身近なのは北里

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私のバイクライフの変遷。事故や事件を乗り越えて未来へと続く

私のバイクライフの変遷。事故や事件を乗り越えて未来へと続く

2025年5月に50ccのいわゆる「原チャリ」の生産が終了するというニュースが目に入ってきた。原チャリといえば、もう40年以上前だろうか。当時は、免許を持っていなかったのだが、友達に触らせてもらって、「これは凄い。世界が変わる。絶対乗りたい」と、強烈な印象を持ったのを覚えている。その数年後、16歳で原付免許を取りに行った。最初に買ったのはRZ50の中古車だ。友達に譲ってもらったのだが、ヤマハ製のギ

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お風呂は最高のご褒美、気分転換。

お風呂は最高のご褒美、気分転換。

小さい頃からお風呂は大好きだった。毎日お風呂の時間が楽しかったのを覚えている。要するに水遊びがしたかったのだ。水鉄砲と的を持ち込んで1時間くらい遊んで、よく怒られたものだ。その後、大学生になるとよく銭湯に行っていた。研究や遊びで家に帰らない日が何日も続くことがあったので、大学近くにある幾つかの銭湯を、その日の気分で使い分けていた。でも当時は銭湯代をケチって毎日行くことはなかった。頭が痒ければ大学の

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10年前、自分のパーパスが生まれた。「業種」の選択ではなく、「新たな価値」の量産だった。

10年前、自分のパーパスが生まれた。「業種」の選択ではなく、「新たな価値」の量産だった。

幼い頃は、無邪気にお医者さんになりたいと思っていた。母方の祖父も父方の祖父も医者だったので、なんとなく、医者になることが当たり前だったように思う。患者の為にと、自らの健康へのダメージなど気に留めず、両祖父は患者の全快に向けて、1年中働いているように見えた。そんな姿を見て、自分もたくさんの人たちの命を救いたいと思っていた。兄も同じで、兄は医者になるという強い志を立て、突き進んでいった。

自分の思い

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増えるばかり。収集癖が止まらない!

増えるばかり。収集癖が止まらない!

仕事の合間、少し時間ができるとスマホに手が伸びる。ミニカー屋を見つけると、とにかく入ってみる。何の気なしに歩いていて、ガチャガチャを見つければ、とりあえず一周して物色を始める。もう20年くらい続いている習慣だ。お目当ては、ミニカーとアニメのキャラクターだ。

まずミニカーの収集だが、最初は1台2台、憧れのスポーツカーになんとなく手を伸ばしたのが始まりだ。当時はマニュアル車を運転するのに夢中だったの

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知識集めではなく、志と意思を鍛える。

知識集めではなく、志と意思を鍛える。

ふと、石坂産業の石坂典子社長のリーダー論についての記事が目に止まった。叩き上げ、裸一貫、志という言葉がまさに当てはまる「先代の社長」であり、「典子氏の実の父親」でもある方との特訓の日々が語られている。絶対的な権力に挑んでいく、当時はそんな状況だったようだ。

長い話も仕事の中断も嫌いな先代社長に対しては、毎朝短い時間をもらったという。そこでは厳選して簡潔に準備した幾つかの提案を順序立てて話し続けた

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会社員30年。感謝しかない貴重なステップ

会社員30年。感謝しかない貴重なステップ

私が会社員であった時間は合計で30年くらいだ。最初の会社員は学校法人早稲田大学だ。理工学部の助手という立場で雇用された。大学には、博士課程に進学した学生の経済的な負担を軽減しつつ、ティーチングアシスタントが不足しているという現実の課題を解消しようという思惑があったと思う。週10時間にも満たない担当授業をつつがなくやりさえすれば、あとはとにかく自由な立場だった。そんな中で、博士論文を書くべく、欧米の

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世代交代は組織力の増強。未来を紡ぐ

世代交代は組織力の増強。未来を紡ぐ

先月、フランスの首相に34歳のガブリエル・アタル氏が就任した。任命したのは46歳のマクロン大統領だ。コンサルティング会社にいたので、30代で活躍することに全くの違和感はないが、一国の首相という役職を30代前半で、という事実には少々驚いた。

日本ではこのニュースを聞いて、日本の高齢政治を憂う声が出ているが、私自身は高齢だからいけないと考えているわけでもない。しかし、政治が未来を切り拓く責務を持つこ

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節目節目の時計。想いを新たに

節目節目の時計。想いを新たに

ものづくり好きとしては、ぜひとも訪ねてみたいと思っている場所がある。グランドセイコースタジオ雫石だ。どうやらコロナが始まった2020年のタイミングに竣工したらしい。グランドセイコーが誕生して60周年にあたる年だ。建物は隈研吾さんの設計で木材に溢れている。機械式の時計の部品はなんとも精密でワクワクしかない。1日中楽しめそうな予感がする。

私と機械式時計との出会いは、今から二十数年くらい前だ。前職の

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自分の直感を信じた仕事選び。

自分の直感を信じた仕事選び。

大学の時、初めての就職活動をした。しかし、何かしっくりこない感覚があって就職はせずに大学院に行った。恐らくは、社会に出て何をやりたいかが分からなかったのと、大学4年間で全く手を付けなかった研究に興味を持っていたからだと思う。その後、「目指すは世界」が口癖の教授からの誘いにのって、軽い気持ちで博士課程まで行くことになるのだが、20代の後半入るまで就職とは縁遠い生活をしていた。

一番最初の仕事は、博

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反転、改革、創造。みんなの得意を解き放つ。

反転、改革、創造。みんなの得意を解き放つ。

企業を健康で活力のある状態にする。こんな仕事に約25年に亘り携ってきた。短期間で結果を求められることも多かったので、いわゆる効率化という即効性のある薬を投じることもあった。そんな時、常に違和感を感じていた。人や設備を減らして、効率化して収益を生み出して何をするのだろうか。株価を上げる、増収増益を達成する。そんな理由を聞くたびに、そうした目標も重要だと感じていたものの、いま提供している価値を高めると

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年末の独り言・・・整理整頓を考えてみた。

年末の独り言・・・整理整頓を考えてみた。

いよいよ年末も大詰め、新年を新たな気持ちで迎えるために、片付けが目下の課題だ。頭の中には、もう時間がないぞ、早く始めなきゃと、小声で話しかける別人格がいる。とはいえ、仕事も終わらない。まだまだネジを巻き直して気合いを入れる必要がある。でも一番気になるのは、モノが乱雑に散らかっていること。仕事であれ、趣味であれ、夢中になると、自分の周りにモノがどんどん増えてしまう。どこからともなくモノがやって来て居

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