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学校は何のためにあるのか?(11)
もう一人の自分に気がつくところ
学校が現実社会であり、その現実社会の中で生きていく自分が、自分の中にあるもう一人の自分と出会う場所が学校ではないかと考えていることをお伝えしました。
そのもう一人の自分が、現実社会の中で生きていく自分と、一般的にはちゃんと折り合って、「一人の自分」になっています。
ところが、自分の中のもう一人の自分、意識できているかいないかは別として、その自分が、現実社会の中
学校は何のためにあるのか?(10)
学校は自分の中にあるものを見つけるところ
学校は、日本社会の現実を知るためのところではないかと、前回お伝えしました。
学校は、大東亜戦争後だけを見ても、学園紛争、学校荒廃と校内暴力、管理主義、ゆとり教育と学力偏重など、その時々の社会の状況をよく示していることがわかります。
いつの時代でも、日本の社会の変化に対応するために、学習指導要領が改訂され、将来の社会の担い手として必要なことを学んでいく
学校は何のためにあるのか?(9)
学校は社会適応の練習?
学校とは小学校と中学校を指すことにしますが、学校に行けなくなると、本人もご家族も、ものすごく不安になります。
学校というものは行くものだという大前提があるからだということは、今さら、言うまでもありません。
この「学校」というのは、何のためにあるのかをずっと考えてきました。
「真の学力」と言われるものをつけることができるところは、学校が一番です。
実際につけられるか
学校は何のためにあるのか?(8)
学校は「学力」を養うところ
学校は「学力」を養うところである、ということに
「ちがうんじゃないか?」
「学校じゃなくてもいいのではないか?」
とお考えになられている方が最近多いのではないかと思います。
それには、一般的に「学力」というものの定義が、あいまいで、テストではかることができるものだけをとって、「学力」と考えているからではないかと、思わずにはいられません。
実際に「学力=ペーパー
学校は何のためにあるのか?(7)
学校からの呼び出しに応じない母親
驚くべきことをお聞きしました。
大阪の公立中学校で、女の子どうしのちょっとしたおふざけがきっかけで、3人の女の子が、1人の女の子にケガをさせる事態になりました。
ケガをした女の子は、口の中を切り、かなりの出血になってしまったようです。
それも当然です。
3人の女の子は、1人の女の子の首を後ろから押さえて、顔を壁に打ち付けたというのです。
しかも3人がか
学校は何のためにあるのか?(5)
ご家族が考え方を変える
私が高校で教えていたのは、もう30年近く前のことです。
高校で教えている時に、担当している子どもの小学校時代の先生に、お話をおうかがいしました。
先生は、一人の子どもの将来をしっかりしたものにしたいからこそ、ご家族と連携して、家でも学校でも同じ取り組みをしていきたいと思っていたことをお聞かせくださいました。
しかし、「学校に学びに行かせてるんだから、そのくらいは学校
学校は何のためにあるのか?(4)
ご家族の協力が得られない現実
お忙しい中、時間を作ってくださり、お話を聞かせていただいた時に、
「学校は子ども達の将来のために、今、できることをしっかりとしないといけない」
とおっしゃってくださった小学校の先生。
子ども達の将来のために、とわかっていても、日々、目の前の子ども達、目の前の仕事に追われて、いつの日か、あきらめてしまって、どうすることもできない現実を突きつけられて、一人の働く人
学校は何のためにあるのか?(3)
小学校の先生の苦悩
高校で教えていたのは、もう30年近く前のことです。
高校生になって円の面積の公式が答えられない、真面目な子どもの中学校の数学の担当の先生から、もう中学校に来た時点で、とても中学校の内容が理解できないだろうと想像でき、懸命に補習をしたりしたけれども、どうすることもできなかった、という話をお聞きして、それでは、小学校はどうだったのだろうと、小学校の先生にお会いしたいと、連絡をさ
学校は何のためにあるのか?(1)
学校は何のためにあるのか?
「不登校」という現象を考えるときに、学校とは何なのか、学校は何のためにあるのかを、しっかりと考えておかなければなりません。
そこで、不登校を考えるためにも、もう一度、学校について、考えてみたいと思います。
さて、考えるときに、学校だけでのことではありません。
幼稚園・子ども園も同じです。
あまりに小さいお子さんの場合は違いますが、保育所も入るかもしれません。
不登校は問題なのか(17)
周りの子どもは行っているのに…
子どもが学校に行けなくなったときに、ここ数回は、お母様が不安になることをテーマに書かせていただいています。
子どもが不登校になったときに、お母様がすごく不安になることは、すごくよくわかります。
どうしてなのかということも、お分かりいただいていると思います。
この中で、「周りと比べる」ということを少し考えてみて欲しいのです。
子どもが学校に行けなくなったとき
不登校は問題なのか(16)
不登校を問題にしているのは大人
子どもが不登校になったときに、お母様がすごく不安になることは、すごくよくわかりますし、当たり前のことです。
お母様の頭の中には、いろいろなことが巡ります。
何か学校でトラブルがあったのではないか。
学校でいじめられたのか
勉強がわからなくなっているのか
先生に厳しく注意されたからなのか
先生と相性が悪いのか
体調が悪いだけなのか
どこか体に悪いところがあるのか
不登校は問題なのか(15)
子どもを信じる
子どもが不登校になったとき、お母様は、子どもが高校に行けなかったらどうしようとか、子どもがこのまま引きこもったらどうしようとか、ものすごく心配になります。
お母様もびっくりしてしまって、どうしていいかわからないのは当然でしょう。
子どもが、このあと動き出すとか考えられないということは、十分に理解できます。
今までもお伝えしてきましたが、
「学校に行かないことはお母様に何の
不登校は問題なのか(14)
子どもの将来の何が不安なのか?
子どもが学校に行かなくなったときに、お母様も「このままどうなるのだろう。学校には行けないのか、将来はどうなるのか」とご不安になられることは、よくわかります。
「将来どうなるのか」という不安は、「何」についてなのか、お考えになったことはありますか?
将来というのは、いつのことでしょうか?
お子さんが小学生か中学生だとしましょう。
将来の何について、不安なので