Keisuke Tani

塾・予備校講師39年、不登校生サポート34年「心と学びのトレーナー」として、子どもの悩…

Keisuke Tani

塾・予備校講師39年、不登校生サポート34年「心と学びのトレーナー」として、子どもの悩みに寄り添い、向き合ってきました。これからは教育コンサルタント、教育アドバイザーとして、子どもも大人も元気にしていきます。 Instagram:@tani_keisuke_kyouiku

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  • 不登校と学校

    不登校の子ども達は行けないのではなく、行かないのだと思っています。そのことを本人は気がついているかどうかわかりません。でも、確実に学校は、子ども達によって選ばれています。 そんな学校は選択できるようになっているのにも関わらず、不登校は大きな問題となっています。ところがなぜ、不登校になるのか、ということについて、書かれている書籍、ブログ、noteはほとんどありません。 不登校を解決する、直す、不登校と付き合う、ということについてはたくさんあります。でも、なぜ、不登校になるのか、ということを説明しているものがほとんどないのです。 なぜ不登校になるのか、ということを私の経験から説明をして、そして、不登校の解決とは何か、ということについて、書いてみたいと思います。

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    見て、読んで、感じた素敵な記事を集めています。 私が読んでステキだと感じた記事です。 ぜひ、読んでみてください。

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自己紹介

兵庫県尼崎市出身。59歳です。 花や植物、小さな生き物、青空、風景などの写真を撮るのが趣味です。 温泉旅行に行くのも好きな楽しみです。 教育コンサルタント 教育アドバイザー フリースクールパーソナルアカデミー 教育相談員 などとして、現在は活動しています。 私は、兵庫県尼崎市出身です。生まれも育ちも尼崎です。 今年で59歳。もう人生の折り返し地点はとっくにすぎました。 まずは、この動画をご覧いただけますでしょうか。 動画は、私をかなり良く描いてくださっています。 描

    • 新たなタイプの不登校(4)

      お母さんの子育ての辛かったこともお聞きして 全くルールやマナーが身についていない子ども達が最近、増えているのではないかということをお伝えしています。 どうやら、こういう子ども達は「愛着障害」のある子ども達ではないかと考えているとお伝えしました。 この愛着がうまく形成されていないと、 ・心理的な安心感を得られない ・人間を信頼できない ・コミュニケーション能力が育たない ようなことが起こります。 こう考えると、ものすごく納得のいく部分があるように思います。 今から

      • 新たなタイプの不登校(3)

        理解しにくい子ども達 前回まで、何となく、つかみどころがなく、距離感もマチマチ、でもキレやすく、どこか冷めたところがある子ども達のことについて、考えてきました。 この子ども達について、もう少しこうなる原因を考えてみたいと思います。 発達障害があり悩む子ども達にも似ているし、「感じる自分」と同じように、周りに気をつかう、でも、一方でまるで周りを試すような言動もする、この新たなタイプの不登校の子ども達が、少しずつ増えてきていると、私は思っています。 具体的には、以前、お話

        • 新たなタイプの不登校(2)

          つかみどころがない 前回は、全くルールやマナーが身についていない子ども達が最近、増えているのではないかということをお伝えしました。 見ている限りでは、特性がある発達障害やグレーゾーンの子どもとも、どこか違う子ども達なのです。 何となく、つかみどころがなく、距離感もマチマチ、でもキレやすく、どこか冷めたところがある子ども達なのです。 この子ども達について、もう少し考えてみたいと思います。 不登校になった子ども達の中で、ここ数年で、こういう子ども達に何人か出会いました。

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        • 不登校と学校
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        記事

          新たなタイプの不登校(1)

          何か違う不登校 前回、お話ししました「感じる自分」と「考える自分」という「二人の自分」という考え方に、あてはまりにくい不登校の子どもが、最近、増えてきているように感じています。 そのことについて、少しお話させていただきます。 最近、発達障害の子どもが増えて来ていることは、良く知られています。 この子ども達は、確かに、「二人の自分」のモデルには、当てはまりにくいことはわかります。 同じくグレーゾーンと呼ばれる子ども達も同じように理解できるのです。 この発達特性がある

          新たなタイプの不登校(1)

          子どもも他人も変えられない(12)

          不登校になる脳の仕組み~考える自分と感じる自分~ 前回まで、不登校の子どもが元気になるために、まず、大人が自分を振り返り、自分達こそ、自己存在感が持てているように学び直す必要があると思うことをお伝えしてきました。 ここまでは、学校に行けなくなる子どもが、「なぜ、学校に行けないのか」ということについて、考えてきました。 「自己存在感の欠如」 これが大きく影響していると、長年、私は考えてきました。 それは、他者との比較や評価と、自分が今、ここに「ある」ということの狭間で

          子どもも他人も変えられない(12)

          子どもも他人も変えられない(11)

          大人も自己存在感が持てない 前回まで、不登校の子どもが元気になる秘訣は、「自己存在感」を持つことができるようになり、「自分を信じる」ことができるようになることだと、お伝えしてきました。 だからこそ、「自分を信じることができなくなった」大人が反省をし、もう一度、自分達こそ、自己存在感が持てているかどうか見直し、学び直す必要があると思うこともお伝えしてきました。 では、なぜ、こんなことになるのか、ということなのです。 それは、大人の私たちが、自己存在感をしっかりと持たずに

          子どもも他人も変えられない(11)

          子どもも他人も変えられない(10)

          不登校の子どもが元気になる秘訣 不登校の子どもが元気になる秘訣は、「自己存在感」を持てることによって「自分を信じる」ことができるようになることだと、前回、お伝えしました。 このことは、大人にも当てはまることだと私は考えています。 もっと言えば、全ての人に当てはまるのではないかとさえ思っています。 自分が存在しても良い、自分は今、ここに存在していて良いのだと認識できている人は、本当に少ないと私は思います。 どんなに辛い状況であっても、多額の借金を抱えていても、多くの方

          子どもも他人も変えられない(10)

          子どもも他人も変えられない(9)

          不登校の子どもが「自分を信じる」 これまで、不登校であってもなくても、子どもそのものの存在を喜べることが、大人はできなくなっている、というお話をさせていただきました。 子どもそのものの存在ではなく、何かをした、結果を出した、そのことに対して、「ほめる」ことで「自信」をつけさせ、「自己肯定感」を上げようとすることが、実は、不登校になった子どもを苦しめている、ということをお話したのです。 さて、そこで、子どもそのものの存在を認め、喜べるようになったとしたら、子どもは、きっと

          子どもも他人も変えられない(9)

          子どもも他人も変えられない(8)

          不登校の子どもの自己存在感 ほめて育てて、自信をつけさせ、自己肯定感を上げることが、良い子育てだと、最近、良く言われています。 それは悪いことではないと思うのですが、少し無理があるように感じています。 なぜなら、「ほめる」ことは、何もしなかったらほめられないですよね? 「ほめられる」ことによって、「自信」がつき、「自信」がついた結果、「自己肯定感」が上がるのですよね? ということは、何かをして、「結果を出さない」と「ほめられない」ことになり、自信をつけられない、自己

          子どもも他人も変えられない(8)

          子どもも他人も変えられない(7)

          不登校がチャンス 子どもが不登校になると、子どももお母さんも、本当にどうしたらいいかわからない、とお悩みになります。 当たり前のことかもしれません。 なぜ、不登校になってしまったのか、どうしたらいいのか、この後、どうなっていくのだろうかと、不安で心が押しつぶされそうな感じになると思います。 それはそうだと思います。 これほど先が見えないことはないからです。 でも、本当にそうなのでしょうか。 嫌な言い方をしますが、学校に行っていれば、それで本当に安心ですか? みん

          子どもも他人も変えられない(7)

          子どもも他人も変えられない(6)

          高校進学は、はじめの一歩 前回は、高校受験、合格、進学は子ども本人の責任だという厳しい話をしました。 私の中では高校進学は、社会への適応の第一歩だと思っています。 適応していくことを社会化とも言いますが、社会化を急ぐ必要はないと思いますし、社会化することが良いと言っているつもりもありません。 ただ、高校に進学するということは、どうあっても社会に出る第一歩だと私は考えています。 高校は中学校の延長ではないのです。 最近、高校、大学が昭和の時代の中学、高校のような感覚

          子どもも他人も変えられない(6)

          子どもも他人も変えられない(5)

          なぜ、その高校を選んだのですか? 以前、発達障害のある中学3年生の子どもが、希望する高校に仮に受験・合格できたとして、通うことができるか、通うための配慮があるかどうかが心配になり、受験前に、その高校の説明会に子どもと一緒に参加しました。 高校側の説明では、受験してもらうことはかまわないけれども、配慮できることは人員的にも限られているので、そのことはわかって、受験して欲しいとのことでした。 できないことを、ちゃんとできないと説明してもらえたことは、良かったと思いました。

          子どもも他人も変えられない(5)

          子どもも他人も変えられない(4)

          子どもは元気が一番と考える 子どもが不登校になったときに、子どもよりもお母さんが変わるのが一番、早く子どもが元気に活動できるようになる近道です。 お口チャックなどと言ってるのではなく、お母さんが、根本的に変わることです。 では、どう変わればいいのか。 学校に行って欲しい、せめて高校には行って欲しい、できれば大学も難しい大学に行って欲しいなどということを、考えることをやめることです。 自分の価値観でものを考えることを減らし、子どものことをしっかり見守ることです。 た

          子どもも他人も変えられない(4)

          子どもも他人も変えられない(3)

          お口チャック 不登校の子どもが模試の結果が悪くて、凹んでしまい、ご家族が「またか」と思うことが子どもの心に負担になるとをお伝えしています。 そのとき、子どもの心の中に、何があったのかを考えています。 少し、遡って考えてみます。 子どもが学校に行けず、不登校になったときに、ご家族が心配して、いろいろ子どもに話しかけていくことは、良くあることだ思います。 お母様が学校に行けなくなった子どもに、 「学校行ってみる?」 「将来どうしたい?」 「学校の先生が一度会いたいと言

          子どもも他人も変えられない(3)

          子どもも他人も変えられない(2)

          子どもは認めて欲しい 不登校の子どもが模試の結果が悪くて、凹んでしまい、ご家族が「またか」と思うことが子どもの心に負担になるとをお伝えしています。 そのとき、子どもの心の中に、何があったのかを考えています。 テストや入試になれば、どうしても子どももご家族も「結果」を求め、その「結果」に左右されてしまいます。 そのことがダメなのではありません。 結果に左右されないなんてことは、あり得ないからです。 それはそれでいいのです。 しかし、子どもは、結果が良ければ、ダメだ

          子どもも他人も変えられない(2)