Kazuo Yoshida

京都に生まれ育って今は東京に住んでいる山と庭と花と本と写真と美術とカフェと自転車が好き…

Kazuo Yoshida

京都に生まれ育って今は東京に住んでいる山と庭と花と本と写真と美術とカフェと自転車が好きな素人。美術や京都や山の話などを綴ります。 @kazuoy.bsky.social

マガジン

  • 山の写真とお話

    趣味の山の写真と登山に関するお話など。

  • 芸術に触れる

    芸術に触れて心が喜んだ感想など

  • 花にまつわるお話

    四季折々の花が好きでよく愛でたり写真を撮りに出かけます。 その私の主観による好みも偏っていますが、そんな好きな花の写真や、その花にまつわるお話なども書き散らす素人の散文。

  • 京都 温故知新

    以前作っていたWebサイト「京都 温故知新」の何となくの余韻です。

記事一覧

山の水辺の心地よさを再び思う

今年のGWはほぼ暦通りに好天となり、皆様お楽しみになったのではないでしょうか。私はと申しますと、人混みや渋滞が嫌いなものですから(お好きな方はあまりいらっしゃらな…

Kazuo Yoshida
3日前
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MICHAEL KENNAさん 「JAPAN」 代官山ヒルサイド・フォーラムにて5/5まで

少々雨模様のゴールデンウィーク初日。 朝、雨後の清々しい緑の匂いに満たされた明治神宮の御苑に伺い、心を解きほぐし。 会期の終了が迫っている高木由利子さんの写真展…

Kazuo Yoshida
11日前
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高木由利子さんの写真展 カオスコスモス 弍 -桜- GYRE GALLERYで4/29まで

GYRE GALLERYで開催されている高木由利子氏の「カオスコスモス 弍 -桜-」へ。タイトル通りにカオス(混沌)とコスモス(秩序=宇宙)をテーマに、桜を題材とした展覧会に。 …

Kazuo Yoshida
11日前
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鳴神山は低山ながらアカヤシオの花咲く上州の名峰

Kazuo Yoshida
2週間前
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福田平八郎さん 没後50年展覧会 大阪中之島美術館 対象を引き出す色彩と表現

帰郷の際のnote第三弾(?)。 今回の帰郷で楽しみにしていたミッションの最後、福田平八郎さんの展覧会をお目当てに大阪中之島美術館を訪れました。アート作品に無知な私で…

Kazuo Yoshida
3週間前
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新緑の京 東山

ひとつ前のnoteで、この時期の京都への帰郷について触れました。 この時期の帰郷時の楽しみのひとつが、山笑う朝の東山の散策。 学生の頃からのお気に入りの散歩道です。 …

Kazuo Yoshida
3週間前
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KYOTO GRAPHIE そして KG+ 2024

定期的に郷里の京都には帰っていますが、亡父の命日にあわせて帰郷する4月は、楽しみにしていることが色々あります。 墓参の他には、行きつけにお料理屋さんで旬の筍などに…

Kazuo Yoshida
3週間前
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染井吉野と神代曙 そして山桜

今日4月7日日曜日は早朝こそ雨が残っていましたが、日が高くなるにつれ青空に。光に満ちた花見日和となりました。 私はと言えば、運動不足の解消も兼ねて武蔵野の西の方を…

Kazuo Yoshida
1か月前
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神代曙は満開(神代植物公園)

Kazuo Yoshida
1か月前
13

今年もMOMATで吉野の花見

毎年恒例にしている東京国立近代美術館での吉野の花見。彼岸入りした麗らかな陽気の下、訪れてきました。毎年恒例の「春まつり」は4月7日まで開催。 何度かnoteに書いてい…

Kazuo Yoshida
1か月前
19

柔らかに通り抜ける光を愛でに 「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」 - 東京オペラシティアートギャラ…

1月17日から3月24日までという長い会期の中でいつか行こうと思いつつ、さほど優先度を上げずにいた展覧会。そうこうしている内に、会期の終了が近づいてきました。足…

Kazuo Yoshida
1か月前
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足下になずな輝く小春日和

3月14日。月曜日の冷たい雨風が嘘のような麗らかな小春日和。 力強さを増す陽射しに、足下では可愛らしい白い花が光を放っていました。 しゃがんで見ると、霞草のよう…

Kazuo Yoshida
1か月前
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山茱萸 あるいは はるこがねばな

天皇誕生日による三連休の中日、久しぶりの晴天となった土曜日は、郊外にロードバイクでサイクリング。その帰路、神代植物公園を訪れました。 お目当ては梅園で、そのお目…

Kazuo Yoshida
2か月前
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野川かさねさん 「Perspective」 - and wander OUTDOOR GALLERY

週の初めから続く梅雨のような雨模様の続き、天皇誕生日の金曜日の今日は楽しみにしていた野川かさねさんの個展を訪れました。場所は丸の内にあるアウトドアブランドand wa…

Kazuo Yoshida
2か月前
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愛宕さんで火迺要慎

定期的に故郷の京都には戻っているのですが、その月毎に毎年恒例にしていることがあります。2月に恒例にしているのは、愛宕さんこと愛宕神社に詣って、火迺要慎のお札を古…

Kazuo Yoshida
2か月前
15

川内倫子さん Tomorrow is another day - MA2 Gallery

先日に同じく川内倫子さんの展覧会を鑑賞したnoteを書きました。 その際に同じ恵比寿で駅の反対側で開催されているこちらの展覧会も訪れようとしていたのですが、あいにく…

Kazuo Yoshida
2か月前
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山の水辺の心地よさを再び思う

山の水辺の心地よさを再び思う

今年のGWはほぼ暦通りに好天となり、皆様お楽しみになったのではないでしょうか。私はと申しますと、人混みや渋滞が嫌いなものですから(お好きな方はあまりいらっしゃらないでしょうけれど)、あまり遠出をせずに近場をサイクリングするか読まずに積み重なった本を読むことを計画をしていました。以前は、GWに入る一日前に休暇を取ってフライングで北アルプスにテントを担いで入ったりもしていたのですが、昔以上にテント場な

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MICHAEL KENNAさん 「JAPAN」 代官山ヒルサイド・フォーラムにて5/5まで

MICHAEL KENNAさん 「JAPAN」 代官山ヒルサイド・フォーラムにて5/5まで

少々雨模様のゴールデンウィーク初日。
朝、雨後の清々しい緑の匂いに満たされた明治神宮の御苑に伺い、心を解きほぐし。

会期の終了が迫っている高木由利子さんの写真展を堪能した後。

極力人混みを避けたルートを選びつつふらふらと散策し代官山ヒルサイド・フォーラムへ。こちらも楽しみにしていたマイケル・ケンナさんの写真展を訪れました。その名も「JAPAN」。

ヒルサイド・フォーラムという空間もゆったりし

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高木由利子さんの写真展 カオスコスモス 弍 -桜-  GYRE GALLERYで4/29まで

高木由利子さんの写真展 カオスコスモス 弍 -桜- GYRE GALLERYで4/29まで

GYRE GALLERYで開催されている高木由利子氏の「カオスコスモス 弍 -桜-」へ。タイトル通りにカオス(混沌)とコスモス(秩序=宇宙)をテーマに、桜を題材とした展覧会に。
行きたいと思いつつ、人の多い表参道と言う立地に躊躇していたら展覧会の最終日が4/29と迫ったので訪問。来てよかった。

館内は写真撮影可でしたので、まずは作品と会場の雰囲気をご紹介します。

カオス、混沌は以前より強い関心

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福田平八郎さん 没後50年展覧会 大阪中之島美術館  対象を引き出す色彩と表現

福田平八郎さん 没後50年展覧会 大阪中之島美術館 対象を引き出す色彩と表現

帰郷の際のnote第三弾(?)。
今回の帰郷で楽しみにしていたミッションの最後、福田平八郎さんの展覧会をお目当てに大阪中之島美術館を訪れました。アート作品に無知な私でも知っている漣(さざなみ)。タイトル写真の通りキービジュアルにもなっている作品。京都の方であったにも関わらず他の作品を存じ上げず、どのような作品を描かれているのかを知りたく、楽しみにしていました。
ところが、その漣が作品保護の為に4月

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新緑の京 東山

新緑の京 東山

ひとつ前のnoteで、この時期の京都への帰郷について触れました。

この時期の帰郷時の楽しみのひとつが、山笑う朝の東山の散策。
学生の頃からのお気に入りの散歩道です。

まだ人気もまばらな早朝の南禅寺の境内をぬけ

水路閣を潜って山に分け入ります。

東山に限った話ではありませんが、早朝の光は優しく心地よいですね。この時期の少し冷やりとした空気の中であればなおさら。

少し歩いて高度を上げると、こ

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KYOTO GRAPHIE そして KG+ 2024

KYOTO GRAPHIE そして KG+ 2024

定期的に郷里の京都には帰っていますが、亡父の命日にあわせて帰郷する4月は、楽しみにしていることが色々あります。
墓参の他には、行きつけにお料理屋さんで旬の筍などに舌鼓をうつこと、笑う東山のトレイルを散策すること。。そして近年では、KYOTO GRAPHIEと付随するKG+も楽しみのひとつとなっています。
双方をあわせると期間が区切られた開催もあり、会場数も多く、限られた時間ではなかなか巡ることがで

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染井吉野と神代曙 そして山桜

染井吉野と神代曙 そして山桜

今日4月7日日曜日は早朝こそ雨が残っていましたが、日が高くなるにつれ青空に。光に満ちた花見日和となりました。
私はと言えば、運動不足の解消も兼ねて武蔵野の西の方をサイクリングした帰路、小金井公園に立ち寄りました。
(タイトルの写真は前日の家の近所の染井吉野です)

小金井公園では染井吉野が最盛期を迎えていました。
今年は染井吉野の花期は短いと予想するのですが、その最も最盛期に青空から光が溢れ、しか

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今年もMOMATで吉野の花見

今年もMOMATで吉野の花見

毎年恒例にしている東京国立近代美術館での吉野の花見。彼岸入りした麗らかな陽気の下、訪れてきました。毎年恒例の「春まつり」は4月7日まで開催。
何度かnoteに書いているので簡単に。

お気に入りの菊池芳文さん作「小雨ふる吉野」。例年は3階の奥の広々としたスペースで展示されているのですが、今年は4階のやや狭いスペースでの展示で少し残念。それでも作品の前に簡単ですが座れるスペースが用意されていたので、

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柔らかに通り抜ける光を愛でに 「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」 - 東京オペラシティアートギャラリー

柔らかに通り抜ける光を愛でに 「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」 - 東京オペラシティアートギャラリー

1月17日から3月24日までという長い会期の中でいつか行こうと思いつつ、さほど優先度を上げずにいた展覧会。そうこうしている内に、会期の終了が近づいてきました。足首の古傷が鈍い痛みを発して登山も自転車も控えた土曜日、東京オペラシティに赴きました。
気にはなりつつもそれほど大きな期待は抱いていなかった(ごめんなさい)本展覧会、予想以上に心に柔らかで穏やかな心地よさを感じさせてくれる素敵なものでした。優

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足下になずな輝く小春日和

足下になずな輝く小春日和

3月14日。月曜日の冷たい雨風が嘘のような麗らかな小春日和。
力強さを増す陽射しに、足下では可愛らしい白い花が光を放っていました。

しゃがんで見ると、霞草のようなその白い光の絨毯は、薺、なずなの花でした。
そう言えばなずなは早春の花だったかと、歌うように地面を覆うその姿を見て思い出しました。節分草や梅や椿、桜や菊咲一華のように、その花の季節を覚えて心待ちにすることは無かったのですが、目線を下ろし

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山茱萸 あるいは はるこがねばな

山茱萸 あるいは はるこがねばな

天皇誕生日による三連休の中日、久しぶりの晴天となった土曜日は、郊外にロードバイクでサイクリング。その帰路、神代植物公園を訪れました。
お目当ては梅園で、そのお目当ては期待通りだったのですが、まず目についたのは山茱萸のどこか気品を感じさせる花盛りでした。

基本的に花は白色のものが好きな私ですが、早春の、光が満ち始めつつも冷たい空気を彩る黄色い花も心に響きます。
山茱萸は「さんしゅゆ」という何やら詩

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野川かさねさん 「Perspective」 - and wander OUTDOOR GALLERY

野川かさねさん 「Perspective」 - and wander OUTDOOR GALLERY

週の初めから続く梅雨のような雨模様の続き、天皇誕生日の金曜日の今日は楽しみにしていた野川かさねさんの個展を訪れました。場所は丸の内にあるアウトドアブランドand wanderのギャラリー。

野川かさねさんの写真は以前から好きなのですが、きっかけはかつて存在した雑誌。

Hütteと言う名のその雑誌は、かなり以前に廃刊して今はありません。明らかに女性向けの山雑誌なのですが、その他の山雑誌に掲載され

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愛宕さんで火迺要慎

愛宕さんで火迺要慎

定期的に故郷の京都には戻っているのですが、その月毎に毎年恒例にしていることがあります。2月に恒例にしているのは、愛宕さんこと愛宕神社に詣って、火迺要慎のお札を古いものは納め、新しいものを頂くこと。京都の人々は愛宕神社、および愛宕山のことを親しみを込めて「愛宕さん」と呼んでいます。
愛宕山の山頂にある鎮座する愛宕さんは火伏に霊験あらたかな神とされており、火迺要慎のお札はその言葉通り、火元に注意しまし

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川内倫子さん Tomorrow  is another day - MA2 Gallery

川内倫子さん Tomorrow is another day - MA2 Gallery

先日に同じく川内倫子さんの展覧会を鑑賞したnoteを書きました。

その際に同じ恵比寿で駅の反対側で開催されているこちらの展覧会も訪れようとしていたのですが、あいにく日月はGalleryがお休みとのことで断念。
土曜日は天気が良いと山や森に入っていることが多いので、平日の昼休みに昼食を抜いてあたふたと訪れてきました。駅からは少し離れているので、往復の道のりは結構慌ただしく移動をしていたのですが、一

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