Kazuo Yoshida

京都に生まれ育って今は東京に住んでいる山と庭と花と本と写真と美術とカフェと自転車が好き…

Kazuo Yoshida

京都に生まれ育って今は東京に住んでいる山と庭と花と本と写真と美術とカフェと自転車が好きな素人。美術や京都や山の話などを綴ります。 @kazuoy.bsky.social

マガジン

  • 芸術に触れる

    芸術に触れて心が喜んだ感想など

  • 山の写真とお話

    趣味の山の写真と登山に関するお話など。

  • 花にまつわるお話

    四季折々の花が好きでよく愛でたり写真を撮りに出かけます。 その私の主観による好みも偏っていますが、そんな好きな花の写真や、その花にまつわるお話なども書き散らす素人の散文。

  • 京都 温故知新

    以前作っていたWebサイト「京都 温故知新」の何となくの余韻です。

最近の記事

高木由利子さんの写真展 カオスコスモス 弍 -桜- GYRE GALLERYで4/29まで

GYRE GALLERYで開催されている高木由利子氏の「カオスコスモス 弍 -桜-」へ。タイトル通りにカオス(混沌)とコスモス(秩序=宇宙)をテーマに、桜を題材とした展覧会に。 行きたいと思いつつ、人の多い表参道と言う立地に躊躇していたら展覧会の最終日が4/29と迫ったので訪問。来てよかった。 ご紹介してご覧になった時はもう展覧会が終わっていたでは申し訳ないので、取り急ぎ会場の写真を急ぎあげておきます。後ほど改めて素人の感想などを並べて追記するかもしれません。

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      鳴神山は低山ながらアカヤシオの花咲く上州の名峰

      • 福田平八郎さん 没後50年展覧会 大阪中之島美術館 対象を引き出す色彩と表現

        帰郷の際のnote第三弾(?)。 今回の帰郷で楽しみにしていたミッションの最後、福田平八郎さんの展覧会をお目当てに大阪中之島美術館を訪れました。アート作品に無知な私でも知っている漣(さざなみ)。タイトル写真の通りキービジュアルにもなっている作品。京都の方であったにも関わらず他の作品を存じ上げず、どのような作品を描かれているのかを知りたく、楽しみにしていました。 ところが、その漣が作品保護の為に4月24日まで展示を停止されるとのこと。 作品が損傷したのかと思い尋ねたところそう

        • 新緑の京 東山

          ひとつ前のnoteで、この時期の京都への帰郷について触れました。 この時期の帰郷時の楽しみのひとつが、山笑う朝の東山の散策。 学生の頃からのお気に入りの散歩道です。 まだ人気もまばらな早朝の南禅寺の境内をぬけ 水路閣を潜って山に分け入ります。 東山に限った話ではありませんが、早朝の光は優しく心地よいですね。この時期の少し冷やりとした空気の中であればなおさら。 少し歩いて高度を上げると、この時期の東山トレイルはミツナツツジが新緑の中で目を楽しませてくれます。 何度か

        高木由利子さんの写真展 カオスコスモス 弍 -桜- GYRE GALLERYで4/29まで

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        記事

          KYOTO GRAPHIE そして KG+ 2024

          定期的に郷里の京都には帰っていますが、亡父の命日にあわせて帰郷する4月は、楽しみにしていることが色々あります。 墓参の他には、行きつけにお料理屋さんで旬の筍などに舌鼓をうつこと、笑う東山のトレイルを散策すること。。そして近年では、KYOTO GRAPHIEと付随するKG+も楽しみのひとつとなっています。 双方をあわせると期間が区切られた開催もあり、会場数も多く、限られた時間ではなかなか巡ることができません。それで、あらかじめ公式サイトを確認して、観たいと思う会場をピックアップ

          KYOTO GRAPHIE そして KG+ 2024

          染井吉野と神代曙 そして山桜

          今日4月7日日曜日は早朝こそ雨が残っていましたが、日が高くなるにつれ青空に。光に満ちた花見日和となりました。 私はと言えば、運動不足の解消も兼ねて武蔵野の西の方をサイクリングした帰路、小金井公園に立ち寄りました。 (タイトルの写真は前日の家の近所の染井吉野です) 小金井公園では染井吉野が最盛期を迎えていました。 今年は染井吉野の花期は短いと予想するのですが、その最も最盛期に青空から光が溢れ、しかも日曜日というのはなかなかに稀有なことではないでしょうか。 しばし自転車を置いて

          染井吉野と神代曙 そして山桜

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          神代曙は満開(神代植物公園)

          神代曙は満開(神代植物公園)

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          今年もMOMATで吉野の花見

          毎年恒例にしている東京国立近代美術館での吉野の花見。彼岸入りした麗らかな陽気の下、訪れてきました。毎年恒例の「春まつり」は4月7日まで開催。 何度かnoteに書いているので簡単に。 お気に入りの菊池芳文さん作「小雨ふる吉野」。例年は3階の奥の広々としたスペースで展示されているのですが、今年は4階のやや狭いスペースでの展示で少し残念。それでも作品の前に簡単ですが座れるスペースが用意されていたので、しばし吉野の少し肌寒いような締まった霊気に満ちた空間を心に再現して、作品世界に没

          今年もMOMATで吉野の花見

          柔らかに通り抜ける光を愛でに 「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」 - 東京オペラシティアートギャラリー

          1月17日から3月24日までという長い会期の中でいつか行こうと思いつつ、さほど優先度を上げずにいた展覧会。そうこうしている内に、会期の終了が近づいてきました。足首の古傷が鈍い痛みを発して登山も自転車も控えた土曜日、東京オペラシティに赴きました。 気にはなりつつもそれほど大きな期待は抱いていなかった(ごめんなさい)本展覧会、予想以上に心に柔らかで穏やかな心地よさを感じさせてくれる素敵なものでした。優しい余韻が今も残っています。 元々は、アートブックを作るために生み出された、ガ

          柔らかに通り抜ける光を愛でに 「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」 - 東京オペラシティアートギャラリー

          足下になずな輝く小春日和

          3月14日。月曜日の冷たい雨風が嘘のような麗らかな小春日和。 力強さを増す陽射しに、足下では可愛らしい白い花が光を放っていました。 しゃがんで見ると、霞草のようなその白い光の絨毯は、薺、なずなの花でした。 そう言えばなずなは早春の花だったかと、歌うように地面を覆うその姿を見て思い出しました。節分草や梅や椿、桜や菊咲一華のように、その花の季節を覚えて心待ちにすることは無かったのですが、目線を下ろしてじっと見ると、それでは勿体無いような可憐な花です。今更ではありますけれど。 言

          足下になずな輝く小春日和

          山茱萸 あるいは はるこがねばな

          天皇誕生日による三連休の中日、久しぶりの晴天となった土曜日は、郊外にロードバイクでサイクリング。その帰路、神代植物公園を訪れました。 お目当ては梅園で、そのお目当ては期待通りだったのですが、まず目についたのは山茱萸のどこか気品を感じさせる花盛りでした。 基本的に花は白色のものが好きな私ですが、早春の、光が満ち始めつつも冷たい空気を彩る黄色い花も心に響きます。 山茱萸は「さんしゅゆ」という何やら詩情を感じさせるその語感の故に記憶に刻まれている。 元々は中国原産の樹木で、薬の原

          山茱萸 あるいは はるこがねばな

          野川かさねさん 「Perspective」 - and wander OUTDOOR GALLERY

          週の初めから続く梅雨のような雨模様の続き、天皇誕生日の金曜日の今日は楽しみにしていた野川かさねさんの個展を訪れました。場所は丸の内にあるアウトドアブランドand wanderのギャラリー。 野川かさねさんの写真は以前から好きなのですが、きっかけはかつて存在した雑誌。 Hütteと言う名のその雑誌は、かなり以前に廃刊して今はありません。明らかに女性向けの山雑誌なのですが、その他の山雑誌に掲載されているものとは異なる写真の空気感に惹かれて、男である私も何号か購入していました。

          野川かさねさん 「Perspective」 - and wander OUTDOOR GALLERY

          愛宕さんで火迺要慎

          定期的に故郷の京都には戻っているのですが、その月毎に毎年恒例にしていることがあります。2月に恒例にしているのは、愛宕さんこと愛宕神社に詣って、火迺要慎のお札を古いものは納め、新しいものを頂くこと。京都の人々は愛宕神社、および愛宕山のことを親しみを込めて「愛宕さん」と呼んでいます。 愛宕山の山頂にある鎮座する愛宕さんは火伏に霊験あらたかな神とされており、火迺要慎のお札はその言葉通り、火元に注意しましょうねと戒める、つまり注意喚起のお札です。 京都では、火を扱う台所に貼られてい

          愛宕さんで火迺要慎

          川内倫子さん Tomorrow is another day - MA2 Gallery

          先日に同じく川内倫子さんの展覧会を鑑賞したnoteを書きました。 その際に同じ恵比寿で駅の反対側で開催されているこちらの展覧会も訪れようとしていたのですが、あいにく日月はGalleryがお休みとのことで断念。 土曜日は天気が良いと山や森に入っていることが多いので、平日の昼休みに昼食を抜いてあたふたと訪れてきました。駅からは少し離れているので、往復の道のりは結構慌ただしく移動をしていたのですが、一旦Galleryの扉を開けて中に入ると、そこには柔らかくも優美な穏やかな時と空間

          川内倫子さん Tomorrow is another day - MA2 Gallery

          今週は冬に戻って雪を楽しもう

          先週末は下界で春を存分に楽しみました。 それでは今週末は冬に戻って雪を楽しもうと、建国記念日を挟んだ三連休の初日、山形県は蔵王を訪れました。 こちらは初めての訪問。 蔵王温泉からロープウェイを使うと、いきなり樹氷帯に入れるので、海外からの観光客も大勢訪れていたようです。ただ、LIZAという少し離れたスキー場から山頂を目指すと、登山装備の人かスキーヤーしかいらっしゃりません。それなりに人が多くても、広大な斜面を登って行くので混雑と言う印象は感じない。 雪不足の今シーズン。蔵

          今週は冬に戻って雪を楽しもう

          川内倫子さんの写真展 「いまここ」 - 恵比寿POST

          川内倫子さんの作品には、数年前に東京オペラシティ アートギャラリーでの大規模個展で初めて触れ強く印象に残り、以来、気になっていました。 noteも残っていますね。 残っているけれど、読み返してみると何も感想を書いていませんね。素人にしても我ながら酷いな。。 それで、恵比寿で個展が開かれると知り、雨模様の日曜日に訪れました。 閑静な住宅街にある写真集を中心としたアートブックばかりを扱われている素敵な本屋さん「POST」。初めての訪問です。 奥の小さなスペースにゆったりと作

          川内倫子さんの写真展 「いまここ」 - 恵比寿POST